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ぷしろぐ >> グルメ・旅行編
【 カ テ ゴ リ 】


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August 8, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

ビジネスのために昼から松山に移動しなければならないが、午前中は高知城で時間つぶしだ。

高知城は江戸時代初期に築城の名手として知られていた百々越前守綱家(どど えちぜんのかみ つないえ)によって建造された城郭で、天守閣は外観四重、内部は六階建て、創建時の姿をそのまま今日に伝える国内唯一の天守閣であるともされている。





高知や土佐と聞いて坂本龍馬や板垣退助の名前を挙げる事は出来ても高知城の城主の名前が淀みなく頭に浮かぶような教養に満ちた人物はそうはいないだろう。例えば奥さんにへそくりの小判一〇枚で馬を買ってもらった事で知られているのもここの殿様だ。

城内には出土品から家具調度の類まで様々な品が展示されている。なかには一部のオーストラリア人の目には決して触れさせてはならないような過激な模型もある。





城内を一周したら例によってひろめ市場へ。昼食はもちろん明神丸。


その後、松山に移動して手短にビジネスを終え、急いで向かったのは「鯛めし」を提供しているという「吉」。一〇時閉店のところを九時に入店。

カウンターに着席した私は、まず中味は親父におまかせにして刺身の盛り合わせとビールを注文。ほどなくして出て来たのがこれ。





親父曰く全て天然もの。いきなり鱧が付いてくるというのも驚きだが、そればかりか天然ものの鯛に加えてオコゼまで盛られている。

天然オコゼの放つ眩いまでのこの輝きを見るがいい。





私はたしかオコゼを造りで頂くのはこれが初めてだ。天然オコゼの造りは、何とも言えない歯ごたえと甘みで私に至福のときをもたらした。


最後にいよいよ鯛めし。





私が「鯛めし」の存在を知ったのは、松山に着いてからホテルにチェックインし、インターネットで愛媛にミカン以外の名物は何かあるのか、を調べていた時だった。わずかその数時間後に対面を果たした「鯛めし」の衝撃的なまでの美味さを私は生涯忘れる事はないだろう。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/鮮魚旬菜 吉]


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




August 7, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

ビジネスのために高知に降り立った私は、何はさておき昼食のために「ひろめ市場」へ。

一目散に「明神丸」の行列に並んで、カツオの塩タタキとたれタタキがセットになった「塩・タレ盛り合せ定食(九八〇円)」をオーダー。





およそ四年ぶりの訪問になるが、その美味さは微塵も揺らぐ事がない。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/明神丸 ひろめ市場店]


手短にビジネスを終わらせ、夕食もひろめ市場へ。

夕食には、高知出身の友人に勧められた「チャンバラ貝」とウツボのたたき、唐揚げあたりを注文。店の名前は「ぼっちり」。





チャンバラ貝は、姿かたちがあの恐ろしいアンボイナガイを彷彿とさせるが全く別種の貝だ。身を串で刺してツルンとひねり出す。





食感も味付けも素晴らしいのだが貝料理としてはかなり小ぶりなので、少々もの寂しさを感じないでもない。


次に箸をつけたのはウツボのたたき。





率直に言ってこれはかなり美味い。カジキをもう少し脂っぽくした感じの食感だ。手元のポケット図鑑によれば、小骨が多いために食用にする地域は限られているらしい。

続けてウツボの唐揚げ。





最後はドロメで締め。一般的には「生しらす」と呼ばれている鰯の稚魚の事で、ハゼ科の同名の魚とは全く別物だ。





※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/鰹処 ぼっちり]


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




July 21, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

沖縄滞在五日目のランチはキングタコスの与勝店だ。本店には訪問済みだが、メニューに大きな違いはない。

夏の沖縄のじめじめした暑さと昨晩までの暴飲暴食のせいか、胃腸の働きが決して好調とは言えない私は、皿に溢れんばかりに盛られるタコライスは敬遠して「タコサンド」を一個だけ注文した。





たったの二〇〇円だが、一般ピープルの昼食としては、これ一個で十分過ぎる位のボリュームがある。


そこから目的地の「宇堅(うけん)ビーチ」までは車で二〇分ほどだ。





ウミガメが産卵に訪れる自然のままのビーチとか何とかいう触れ込みだったので敢えて遠出をしてみたってのに、そいつは真っ赤なウソだった。ウミガメの行(くだり)は知らないが、そこはどう好意的に評価しても、これ以上のものはないという位の人工ビーチだった。

そして多くの場合、私は人ごみを避けるように、人々に「穴場」と呼ばれるようなスポットに好んで出かけるが、そのビーチは「穴場」過ぎて地元民のたまり場の風情だった。別に地元民に何か著しい問題があるわけではない。問題なのは、そこに洗練された水着を着こなす美しい尻をした女性の海水浴客がただの一人もいなかった、って事だ。真夏のビーチにわざわざ出かけて行って、それとカキ氷のほかにいったい何の楽しみがあると言うのか。


夕食は「丸長食堂」で中身汁。ライスとバターが付いて(バターライスにしろ、という事らしい)六〇〇円ぽっきり。





※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/丸長食堂]


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




July 20, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

国際通りにある「牧志公設市場」では、一階の鮮魚店で買った魚を二階の食堂で調理させ、その場で賞味する事が出来るらしい。観光客向けの胡散臭い商売の匂いがしないでもないが、東京から合流したうちの一人がどうしても行きたいというので乗り込んだ。

ヤミ市から始まっただけあって、とんでもなく狭いスペースにいくつもの店がひしめくその市場に私たちが足を踏み入れた時、それほど混雑していなかったのは幸いだった。私は勝手に魚市場を想像していたが、そこには精肉から青果まで一通りの店が揃っていた。


早速、連れの一人が鮮魚店の親父に掴まった。キャッチセールスは例外なく法律で取り締まればいい、と思っている私は、はじめは知らんふりをしていたが、親父の熱心な商品説明に「うんうん」と頷きながら、それらの値段を知ることにビビってるようなので、私はついにしゃしゃり出てそこにあるほぼ全ての魚の値段を聞き出した。





「オジサン」は六〇〇円。





「アバサー(ハリセンボン)」は八〇〇円。





伊勢エビは二〇〇〇円だと言うのでそいつも購入。参考までに、と食い下がって聞き出そうとしたら「(高過ぎて)値段を口にするのも気が引ける」と親父が謙遜していた最高級のセミエビ(かなり巨大なやつだ)ですら、わずか八〇〇〇円だった。いったい東京で客に出されるエビ料理の原価率は何パーセントなのか。


総額(たったの)四五〇〇円ほどの支払を済ませた私たちは親父に導かれて二階へ。通されたのは「がんじゅう堂」という食堂だった。

私たちのほかに観光客らしきアベックが後ろに座っていて、ちょうど彼らのもとに、大皿に山のように積まれた唐揚げが運ばれて来たところだった。何の唐揚げかは分からないまでもとても美味そうな唐揚げだったが、私には彼らがそれらを全部平らげる事が出来るとは到底思えなかった。


私たちの席の方にまず供されたのは、たしか七〇〇円の「刺身の盛り合わせ」。

※伊勢エビは別料金





一番手前は「イラブチャー(アオブダイ)」だ。コバルトブルーのその奇妙な魚は、調理すると色が変わってしまうらしい。とても残念なことに他の魚の名前は忘れてしまったが、それらの魚はもちろん例外なく美味かった。


次に「オジサン」のバター焼き。





ご親切に巨大な「イラブチャー」の頭までサービスで付いて来たのでもう全員が腹いっぱいになった。あれ?そう言えば「アバサー」はどうなったんだ?さっきの刺身の中にでも入ってたのか?

中国人と思しきアルバイト店員を掴まえて聞いてみると、アバサーが既に提供されたのかどうかは分からないが(それでも店員か?)アバサーを生で食うことだけはありえない、と言う。嫌な予感がしたところに、例のアベックの席に差し出されたのと同じものが私たちのテーブルにも届けられた。





何ともご丁寧なことに、こちらにも巨大な「イラブチャー」の頭がサービスされている。最後に伊勢エビの味噌汁が出て来る事を知っていた私たちは、それを持って帰る事は出来ないので、潔くたったいま提供されたばかりの大量の唐揚げを全て持ち帰るためのプラスチックパックの提供を店員に依頼した。

「調理代」は本来一人五〇〇円。なぜか私たちは三人で九〇〇円しか請求されなかった。たぶん調子に乗って食いきれないほど買い込んでしまった「上客の」私たちに、あの親父が恩情ある配慮をしてくれたに違いない。


充実した食事を終え、そこで購入した食材の質もさることながら、過剰なまでの「サービス」に十分過ぎるほど満足した私たちは、ひとこと礼を言うために、あの親父のいる鮮魚店を再訪問した。礼のついでに私はその偉大な親父の写真を撮らせてもらう事にした。

私はそのとき親父に、その写真は私のブログに掲載されるだろう、とは一言も言わなかったが、それはつまり私の親父に対する心からの感謝のしるしでもあるし、親父の魅力をぜひ世界中の人々に知ってもらいたいという願いの表れでもある。あの素晴らしい公設市場の永続的な発展のためにも、親父はその事を恥ずかしがったり嫌がったりするべきではない。





※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/湧川鮮魚店]


その後、夕方、涼しくなる頃合いを見計らって「新原(みいばる)ビーチ」へ。





まる一日以上経って私は気づいたのだが、シャツを脱いでくんくん嗅いでみると、どうも私の体臭がとんでもない事になっているようだ。例の山羊の刺身の仕業だろう。

私は山羊肉の臭いなんて全く気にもかけずにペロリとそれを平らげたが、もしいま私の肉にどこかの捕食動物がありついたとしても、その臭いを嗅いだだけで顔をしかめて黙って立ち去ってしまうだろう。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




July 19, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

沖縄滞在三日目のランチは、インターネットで頗る評判のいい「すーまぬめぇ」で「スペシャルそば」だ。六五〇円とまずまず低価格ながら、ソーキに三枚肉にテビチまで盛られた豪華な一品だ。





まずそばが手元に供され、随分時間が経ってから笑顔の素敵な四十がらみの女性が「忘れてました」と薬味と骨を吐き出すための器を持って来た。そのとき私はまだテビチには全く箸をつけてなかったのでちっとも問題はなかった。一旦テビチを口にしたが最後、それを完食するまでに吐き出さなければならない骨の数は、スイカに含まれる種の数より多いか、限りなくそれに近い。

ところで「すーまぬめぇ」の「スペシャルそば」は、私の基準によれば、限りなく最高ランクに位置づけられるべき「沖縄そば」である事が判明した。あらゆる肉がほろほろで、たっぷり含まれる脂分は私好みであるうえに、ダシ汁が上品なので、その脂濃さがまるで気にならない。

薬味として供された「フーチバー」は山羊の刺身に添えられていたやつだ。大葉を見たらそうするようにまるまる一枚を口に放り込んで、それこそ苦い思いをした私は、それを手で細かく千切って汁に浸ければいい事を学習した。沖縄県民の誰一人としてそうはしなかったとしても、私はそれこそが正しい方法だ、と主張し続けるだろう。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/すーまぬめぇ]


夜は東京から新たに合流した二人を連れて、また ジャッキーへ。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




July 18, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

東京からやって来て現地合流した若いのと昼は ジャッキーへ。ビジネス絡みの所用を無事に終わらせて、夜は何がいいかと聞いたら、山羊はごめんだが沖縄料理の店がいいというので昨日訪問したわらじ屋へ。

出発前にホテルで「スチカー」とか「ジューシー」とか沖縄料理の難解な料理名について少々予習をしていると「イラブ汁」という料理名に出くわした。滋養強壮によろしい海ヘビの汁モノ料理らしい。何でもその沖縄近海に生息するコブラ科の海ヘビにはハブの八〇倍もの強さの毒があるそうだ。そういう無駄に他を圧倒する能書きは嫌いではない。

いざ「わらじ屋」に到着すると例のおばさんはもちろん私を覚えていた。今日「山羊の刺身」を注文したならば、おばさんは私たちに快くそれを提供したに違いなかったが、若いのは断固として拒否した。

何気なく昨日のボードを見てみると、昨日は(そもそもその意味が分からなくて)全く気にもかけていなかったのだが「イラブ汁 ¥ニ〇〇〇」とはっきり書いてあった。私がそれを注文しない理由はどこにもなかった。





山羊にあれだけ激しい拒否反応を示した若いのは、この料理には少しばかり興味を示していたが、運ばれて来た丼に輪切りにされた巨大なヘビの肉片が浮いているのを見て顔をしかめた。私がそれを箸でつまんでヤコブ病患者の脳みそを思わせるその断面を見せてやったときの反応は、もちろん私の期待通りのものだった!





そのヘビの肉片は、見た目はともかく口に入れてみると、ニシンそばのニシンを思わせるような薫り豊かな一品で、「試し食い」に挑んだ若いのもその風味にまんざらでもない様子だったが、とにかく小骨が多くてそれを取り除く作業は面倒きわまりなかった。だがよく観察すると骨の付き方はワンパターンなので、無造作にそれを口に放り込む前に箸で丁寧に骨を取り除く作業をやっておけば、身に混じった骨を舌で選り出しながら一本一本吐き出すような煩雑な作業からは解放されるだろう。

皮の食感は秀逸だ。ちょうど「くえ鍋」のくえの皮のように、いかにもコラーゲン繊維をたっぷり含んでそうなプリプリ皮だ。ややとろみがかった濃厚なスープには、ほかによく味の沁みた大根や昆布なんかが放り込まれてあった。私は、こうした手間を惜しまない手作りの料理を提供できる日本中の料理屋が、私が訪問するいつかその日まで一日でも長く営業を続ける事を祈らずにはいられない。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/わらじ家]


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




July 17, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

ビジネスのために那覇に下り立った私は、いつもなら ジャッキー に直行するべきところを、気分を変えて郷土料理の店に入った。

注文取りのおばさんにミミガーやラフテーを注文した私がふとカウンターの奥に目をやると、ボードに「山羊の刺身 ¥一二〇〇」と書いてある。ほぉ、面白そうだ。おばさん、山羊の刺身もひとつだ、とおばさんに告げると、おばさんは私にそいつを食った事があるのか、と聞いて来た。

もちろんないのでそう答えると、そいつは非常に好き嫌いの分かれる食べ物だ、と、そいつが私の口に合わない可能性をやんわりと指摘する。私は好き嫌いのない男である事を丁重に伝えたら、まず半人前だけ持って来ると申し出てくれた。そいつはいい提案だ。万一おばさんの警告がハッタリではなかったりしたら、出された料理は必ず完食する主義である私にとって、そんな危険極まりない料理は少なければ少ないほどありがたい。





運ばれて来た料理は、私の予想とは少し違って、獣の皮に少しばかりの生肉がこびりついた感じの「刺身」だった。酢と生姜とスダチを使うとより一層美味い、と、親切なおばさんは去り際に教えてくれた。

私はその通りにして一切れ目を口に放り込んだ。美味いぞ。しかし醤油をつけた方がさらに美味いだろう。二切れ目からはそうする事にして、一切れだけは、蕎麦にうるさい連中がよくやるように「薫りを楽しむために」何もつけずに口に入れた。普通に美味いじゃないか!

肉の風味よりは皮のこりこりした食感を楽しむ料理のようにも思えたが、いずれにしても私は何の支障もなく「半人前の」山羊の刺身をペロリと平らげた。おばさんがやって来て「本当に全部食べてしまったのねぇ」と呆れたように私に言ったが、私にはおばさんが何をあれほど懸念していたのか最後まで理解出来なかった。つまりそれほど美味かった。

もちろんおばさんは過去にこの素晴らしい料理の何かが気に入らなくて、それを注文した事を後悔する羽目になった哀れな客を何人も目にして来たゆえに、私が同じ目に合わないで済むように気遣ってくれたのだろう。私がおばさんに教えを乞うたところによれば、地元の人々ですら、その料理に対する反応は人によってまるで違ったものになるらしい。私にとってはまるで不思議な事だが、私はその事実をおとなしく受け入れるしかない。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/わらじ家]


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




June 21, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

浜松町界隈での所用ついでに、そのハンバーガーがインターネット上で異様に評判の高い「マンチズバーガー」を訪問した。


ちょっと不潔な女の子を想起させる店名の由来は私には分からないが、肉にもバンズ(パンのことだ)にも相当こだわったハンバーガーを客に提供しているらしい。ランチにはかなり遅い時間に入店した私は、ガラガラの店内に少々居心地の悪さを感じながら「テリヤキバーガー」を注文した。


芝/マンチズバーガーの「テリヤキバーガー」


マクドナルドで提供される食べやすそうなハンバーガーは邪道だ、とでも言わんばかりのノッポなハンバーガーが醸し出す手作り感が私の期待を煽る。


芝/マンチズバーガーの「テリヤキバーガー」



とりあえず手のひらで縦に潰してかぶりつけるようにしてから、私は両手で持った「テリヤキバーガー」をおもむろに口元へと運んだ。私が一口かぶりつくと、反対側から大量の肉汁が噴き出した。そのとき私は、真っ当なハンバーガー職人によって作られた「本物の」ハンバーガーに出会えた事を確信したし、もはや全くの別物としか思えないマクドナルドで提供されるアレは、どのような材料にどのような薬剤を混ぜたうえにどのような加工を施して出来上がるのか、たぶん私たちのような善良な市民は知るべきでないことを理解した。


ちなみにマンチズの「テリヤキバーガー」は一〇八〇円だ。私は味わった「テリヤキバーガー」の質相応に対価を支払わなければならなかった。つまり、その「テリヤキバーガー」ひとつの値段はマクドナルドの実に四個分だという事実には、公平を期するためにも触れておく必要がある。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/マンチズバーガー シャック]


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




April 14, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

よい子は自然災害の脅威について学ぶ時間だ。その前に腹ごしらえを、と向かった店のシャッターの貼り紙。




別にいつも利用してないが、実に迷惑というか、まぁ残念だ。

もちろん、私ほどのベテランになればこんな事態は常に想定内だ。プランBは長崎ちゃんぽん。





※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/川端家 本店]


腹を満たしてから向かったのは、報道陣が、他社に負けない「いい画が撮りたくて」陣取った、彼らが「定点」と呼んでいた場所だ。山頂付近の溶岩ドームを捉えるには絶好のポイントだったが、同時にそこは地形的に火砕流にとっても格好の通り道だった。




三角碑の建てられた「定点」は既に造成されていて当時の面影はない。山頂からは 4km 離れているらしいが、実際にそこに立ってみると、山頂から崩れ落ちた火山性物質が一気にここまで到達するとはにわかには信じがたい。ちなみに実際には、それはさらに 2km 海側にまで到達した。

そのとき発生した火砕流は、時速 80km 程度で山肌を滑り落ちて来たと言われている。とすれば、(全てが公式通りに運んだとして)それが「定点」に到達するまでかかった時間は三分。そこからさらに 2km 海側に到達するまで一分三十秒。

仮に誰かが「定点」から直線的に海側へ走って逃げていたとしたら、いかに絶好のスタートを切っていたとしても、時速 26km 以上で五分近く走り続けなければ逃げ切る事は出来なかった、と言えば、いかにその日「定点」に陣取っていた人々が、その時点で既に絶望的な運命にあったかイメージが湧くだろうか。

もっとも彼らを飲み込んだ「一番大きな」火砕流が発生したとき、「定点」にいた人々は、数分前に起きた別の火砕流に巻き上げられた火山灰で既に視界を失っていたらしい。彼らは結果的に彼らを飲み込む事になった火砕流の発生を知らないまま、それに飲み込まれてしまったかもしれない。


次に訪問したのは、また別の日に起きた火砕流の「熱風」に襲われた小学校の校舎跡。





一五年近くも吹きさらしにされている割に保存状態はすこぶる良好だ。

「熱風」が一瞬のうちに過ぎ去ってしまった事を示唆するかのように、その外観は一見、熱によるダメージを受けた建物のそれとは思えないが、近づいてみると窓枠がぐにゃりと曲がっていたり、雨どいが熱で溶けていたりする。

室内を覗くと、そこにあったはずの物質がセメントや金属を残してほぼ焼失してしまっていて、外観とのあまりのギャップに驚く。


最後に「雲仙岳災害記念館(がまだすドーム)」でおさらいをする。





復興費という名前の多額の税金でも投入したのか、寂れきった港町には不釣合いな近代的で立派な建物が訪問者を迎えてくれる。


入館すると、まずノスタルジックな制服に身を包んだコンパニオンがべったり横について火山のしくみのあれこれについて解説をしてくれる。いくらか棒読みに聞こえる語り口はともかく、プロ意識に長けた彼女たちは、そのとても長い解説を一文字も間違えずに丸暗記している。

館内は火山災害に興味のある者にとって魅力溢れるコンテンツばかりだが、特に「平成大噴火シアター」はエキサイティングだ。多くの公共事業がそうであるように、まるで採算度外視の、ユニバーサルスタジオの大人気アトラクションも顔負けのとても素晴らしい出来栄えだ。


夕食は二日続けて○龍。今日は「香味塩らーめん」。





悪くないが、率直に言って、私は豚骨(まるたつらーめん)の方が好みだった。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/○ 龍]


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




April 13, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

退屈なビジネスはさっさと午前中に終わらせて、車を借りて向かった先は「展海峰(てんかいほう)」だ。


「展海峰」は観光用のパンフレットにも「九十九島」のビュースポットとしては一番手として取り上げられている。そのせいか観光バスが何台も現れては観光客の大群を置いていくので私は辟易とした。

雲ひとつない素晴らしい快晴だったが、隣のレーニン主義国家から無遠慮に放出される有害なチリのせいか島々はかすんで見える。




「石岳展望台」にも立ち寄った。ここは夕陽の撮影スポットとして知られているらしい。

日没見込み時刻が一八時四〇分頃だったので、駐車場で仮眠をとってから一八時一〇分に展望台へと向かったが、既に何人かの立派な一眼レフを手にしたカメラマンたちが、撮影のために場所取りをしていた。


私はそう悪くない場所をキープしたうえに三脚までセットして撮影の時を待った。そして真剣な眼差しですごく高価そうな一眼レフを構えるカメラマンたちを尻目に数千円で買える「コンデジ」を三脚に乗せて撮影してやったので、彼らのうち何人かは、私のやってる事が「嫌がらせ」としか思えなかったかもしれない。





次に向かったのは「弓張岳展望台」だ。ここから見える夜景が素晴らしいと観光パンフレットに書いてある。





どこの観光地でもそうだが、美しい夜景が見えるスポットと言ってもそれほど訪れる人はいなくて、大体その代わりにようやくセックスを覚えたばかりのような年少のアベックが何組かいて、人目につかないような所で愛を確かめあっている。

きっと間違いなく彼らは誰にも邪魔されたくないだろうが、その場所が私によって夜景の撮影場所としてチョイスされてしまったからには、彼らの事情には何の考慮もなされない。


夕食は二日続けてラーメン。





この店の豚骨ラーメンも、豚骨の風味はしっかり効いてるのにくどくない。私は全く愚かなことに今まで長崎のラーメン屋をかなり甘く見ていた事を率直に認めるほかない。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/○ 龍]


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




April 12, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

明日のビジネスに備えて降り立ったこの空港へは、二度目の来訪だ。




佐世保に移動する必要がある私は、まず路線バスで、かつてヨーロッパ諸国との貿易が生み出す経済的利益に目をつけて、現代においてはアフリカでのエイズの蔓延に一役買っている例の宗教に寝返り、領内からお釈迦様のフィギュアーを一掃した戦国時代の大名の領地として有名な、あの町へと向かった。

お目当てはディナーに頂くラーメンだ。





豚骨ラーメンのくせにあっさりしている。味が薄いのとは違う。豚骨の風味は素晴らしく香ばしい。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/ICHI]


駅に着いてみると、次の佐世保行きは事もあろうに四〇分待ち。
都心の常識は全く通用しない。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




March 3, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

朝、ホテルで窓の外の快晴に気分よくコンビニで買った「カツゲン」を飲んでいたら、バス会社から、私の乗るべき一〇時発の「ドリーミントオホーツク号」は運休になったんだが、午後二時発の便になら振り替えてやってもいい、と電話があった。昨日の吹雪の後始末が終わるまで道路が軒並み通行止めらしい。他の運行予定の便は全て満席で、午後二時発の次に乗れるのは夜の一〇時発だという(死んでもごめんだ)。

とりあえずそれを押さえてもらってからJRに電話したら、今日の特急は全部運休が決まってるらしい。つまり私には他に選択肢はなかった。そしてニ時まで遊んでる時間があるなら、今度こそ流氷を見に行けるかもしれないというわけだ。素晴らしい!

「おーろら」のホームページを見たら午前の二便は欠航。予約受付に電話したら、一二時半発の便が出航するかどうかは一一時半頃決まるという。今のところ予約は殆ど入ってないらしい。私はサイトにある「運行状況」のページに「出航」の文字が現れるまで、何度も「F5」キーを叩きながら、出発の準備をした。




本来、一二時半発の便の帰港予定は一三時半。砕氷船乗り場からバスターミナルまでは(私の足なら)歩いて一〇分もかからない。万一、想定外に時間がかかってバスに間に合わなかったら、窓口で因縁をつけてさらに明日の便に振り替えさせてから網走にもう一泊する事にしよう。

素晴らしい天気と穏やかな波に満足する私を乗せて、「おーろら号」は出航した。





船内にいる客はほとんど中国人のようだった。あの冴えないファッションセンスを見れば、彼らがしばらく静かにしていても大体すぐに分かる。

そして彼らはいつだってそのうちベラベラ喋りだす。

出航してニ〇分かそこらで船は流氷の漂う海域に到達した。





砕氷船を名乗るだけあって分厚い氷をものともせずに「おーろら」は前進していく。もちろんそこに浮いてるのは、いま私が乗っている「おーろら」が昨日までに散々破壊し尽くした氷なんだろうが、そんな余計な事は考えなくていい。

「おーろら」は網走港を出てうまい具合に流氷群に進入出来るような反時計回りの周回ルートをとって網走港に帰港する。なので右舷方向にははるか水平線まで延々と氷の塊がプカプカ浮いている。





一三時半前には帰港。終わってみれば本当にあっという間の一時間だった。流氷群の中を進水していたのは正味一五分程度だったろう。





次の便は欠航。本当に世の中の運、不運は紙一重だ。





後からニュースで知ったんだが、昨日の吹雪のせいで北海道で八人、網走でも一人のひとが命を落としたらしい。車を放棄して徒歩で自宅へ向かう途中に亡くなった人が少なくない。

方向が分からなくなったか、心理的に何かが壊れたか、私には彼らが死に至った理由は分からないが、酔狂でのこのこ山に出かけていく私の身にだって油断すればいつ起こってもおかしくない出来事でもある。

何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




March 2, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

四年越しでようやくここまで来たってのに、あろう事か私が乗るべき便から「欠航」になってしまった。またしても「流氷」はお預けだ・・・。




それにしてもあの程度の風で欠航とは・・・。天気は、この時点では快晴。予報では夕方から「暴風雪」。





根性の足りない「ポンポン船」にはさっさと見切りをつけて「プランB」を始動する。タクシーで向かった先は、もちろんここだ。





そもそも「網走監獄」とは、ロシアの南下に備えて早急に北海道を「開拓」する必要に迫られた明治政府が、道路開削の労働力として本土の囚人を活用するために設けた施設だ。

時の "太政官大書記官" 金子堅太郎翁の、とても含蓄に富んだお言葉。





「監獄歴史館」では「現在の」網走刑務所(直線距離で 2km ほど北にある)も再現されている。囚人にあてがわれるとても清潔で素敵なお部屋。





囚人の生活。私なんかよりよっぽど睡眠時間が確保されている。





こちらは古いほうの「檻」の復元。映画「ザ・ロック」を彷彿させる。





外に出るといつの間にか吹雪に。





路線バスが次の便で運行を打ち切るというので慌ててバス停に行ったが、時間になっても全然バスが来ない。この吹雪で早速、国道で起きた事故のために渋滞にハマってしまって、いつ到着するやら全く分からないらしい。

博物館の計らいによって、吹雪のなかバスを待っていた一〇人ほどの他の観光客の皆さんは食堂に招き入れられ、いつ姿を現すとも分からないバスの到着を気長に待つことに。気の短い私一人だけ、地図をもらって徒歩で帰ることに。スタッフさんはすぐに地図を用意してくれたばかりか、道のりと注意点をとても親切に教えてくれた。

食堂に避難した皆さんの誰一人そうは思わなかっただろうが、吹雪と言っても山のそれに比べればたかが知れている。ハイキング気分で国道まで下りてみたらたしかに渋滞していて車列は全く動かない。それを尻目に鼻をタラしながら私は車道を歩いてホテルへと向かった。なぜ歩道を歩かないかと言うと、網走では歩道は全く除雪されてないからだ!

一時間ほど吹雪の中を歩いて、全身雪で真っ白けになってホテルに着くと、フロントの女性は私に「お車でお越しですか?」。まぁ顔が好みだったから許す。

何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




March 1, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

札幌でのビジネスを終えた私は、ランチに取引先の女性がチョイスした回転寿司屋「とっぴ〜」へ。

どの皿も美味かったが、最も印象に残ったのは「トロサバ」。この光り具合は他ではなかなかお目にかかれない。





「真だち」も北海道ならではのネタだ。ひと噛みするとミルキーな例のやつが口の中に広がり、ちょっとだけハンニバルの「レクター博士」の気分を味わうことが出来る。





※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/廻転ずし とっぴ〜 エスタ店]


この会食でビジネスは終了だ。その後「ドリーミントオホーツク号」で、網走へと向かう。





明日は観光砕氷船「おーろら」に乗って、四年前に暖冬のせいで対面の叶わなかった「流氷」に会いに行く。

何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




February 22, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

平塚にある、噂では「予約しないと入れない」うなぎ屋だ。


平塚/うな新



一二時四〇分にフリーで飛び込んだら、たまたま座敷のテーブルが一つだけ空いていた。一番いいタイミングで飛び込んだと思ったが、ランチタイムが終わると他の客はきれいにいなくなった。


平塚/うな新



どこのうなぎ屋も値上げラッシュだが、この店は「上」のうな重でも \1,900 だ。出て来るまで四〇分も待たされたが、たぶん注文してから捌き始めるんだろう。肝吸の肝の鮮度が他とは違うように感じられた。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/うな新]


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




February 21, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

一杯 \2,625 の天ぷらそばだ。


玉笑/天ぷらそば



まさに「法外」という言葉がぴったりだが、店側のこの一品に対する絶対的な自信の表れかもしれない。私は入店するなり躊躇する事なくこいつを注文した。


玉笑/天ぷらそば



一杯 \2,625 の天ぷらそばともなると、天ぷらは別添えで提供される。さっと丼につけてささっと口に運べば、さくさくの食感を堪能できる。

感想? まぁ、何と言うか、つまり、へぇ、お金持ちの人たちはこんなモン食ってんのか、という感じだ。


※詳細 → プッシー大尉烈伝 [美食編/玉 笑]


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。





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