banner_pussylog_top | Home | Military | Trekking | Gourmet | Life | Contact |
ぷしろぐ >> グルメ・旅行編
【 カ テ ゴ リ 】


前のページ  1  2  3  4  5  次のページ



June 26, 2017


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

サッカー好きのギャルが「ロアッソ熊本」を応援したいというので、ゲーム仲間ら五人と誘い合わせて九州旅行へ。


試合は日曜日の夕方。主要メンバーらと協議した結果、出来上がったプランはこうだ。

毎朝、出水駅を出る「オレンジ食堂」なる観光列車に乗車して熊本へ移動するために金曜日には鹿児島入り。翌土曜日に「オレンジ食堂」で熊本入りし、熊本駅でレンタカーを借り受けて三角、天草方面を観光。

日曜日は阿蘇を観光してから「えがお健康スタジアム」とかいうふざけた名前のサッカー場に向かう。月曜日は熊本市内を観光。後ろ髪を引かれる思いのまま夕方のフライトで帰京する。


私は通勤ラッシュを避けてのんびり羽田へ向かい、昼前の便で鹿児島入りすることにしたが、ほかの連中は朝一番のフライトで鹿児島入りして市内を観光するという。

金曜の夜に出水駅前のホテルで合流し、夕食に向かったのは近くの焼肉屋「天山」。





すき焼きがオーダーできるというので楽しみにしていたら、アルバイトらしきウェイターが勝手に焼肉用の野菜を運んできたうえにコンロに火をつけ、もう準備を始めてしまったので焼肉しか出せないとかほざく。

メンバーの全員が「こいつ、あたま大丈夫か?」と思ったに違いないが、私を含め、愚かな若者の不手際を目の当たりにしても割と寛大に受け止めるだけの度量がある心優しい連中ばかりだ。私は心の中で舌打ちしながら、お望みどおり、まずは「特選黒毛和牛」のセットとやらを注文してみることにする。





おぉっ!何か立派なセットが出て来たぜ!


ついさっき鹿児島観光ついでに「しろくま」を平らげて来たメンバーたちと違って、鹿児島空港から出水へ向かうバスのなかで昼食代わりにオニギリをひとつ口にしただけの私は腹ペコだ。肉の大半は私のものになるだろうと高を括っていたんだが、そいつは甘かった。

サッカー好きのギャルが連れて来た、今回の旅が私と初顔合わせとなる、私の正面の席に着いた見るからに大食漢然とした体型のギャルが、私が網の上で程よく肉を焼き上げる傍からひょいひょい箸でつまんで持ち去ってしまう。


私は焼肉屋における席割りの重要性を学習した。


二日目(土曜日)は〇七五〇時に「オレンジ食堂」が発車するというので、全員が〇六三〇時までには起床。

発車一五分前には出水駅に駆け込んだが、列車は既にホームに待機中。私がカメラを向けると、運転士は慌てて運転席に座り、ポーズをとってくれた。





定刻通りに発車した「オレンジ食堂」の車窓からは、曇り空で大してありがたくもない海の景色や、自然豊かな(言い換えれば、いかにも廃村すれすれといった風情の)人里が見える。ちなみに列車が水俣駅や日奈久温泉駅に停車している間は、駅周辺をブラブラ散策することも可能だ。


日奈久温泉駅の駅舎には、昔懐かしいツバメの巣。





種田山頭火の人形。





(私の)サングラス・バージョン。





「オレンジ食堂」、本日のメインディッシュ。





まぁ、美味いと言えば美味いんだけど、朝から食わなきゃならないボリュームか・・?


八代で「オレンジ食堂」を下車し、新幹線で熊本駅まで移動。レンタカーを借り受けて天草方面を目指す。

例のギャルが格安で手配したというレンタカーは、メンバーの予想に反して走行距離二万キロメートルあまりの極上ヴェルファイア。





まずは私のオーダーに基づいて「古亭ラーメン」へ。





三年前と寸分違わぬ美しい盛付けに心は踊るものの、朝一番からちょっとしたフルコース料理を食べさせられ、ちっとも腹が減ってない私たちには少々荷が重い・・・。


食事のあとは、雨が叩きつけ強風が吹きすさぶなか「イルカ鑑賞」のために下島へ。

このイベントは、例のサッカー好きのギャルのたっての願いで、私の知らないうちにツアー内容に盛り込まれていたようだ。船酔いのリスクを冒してまで、たかだかイルカを見るためにポンポン船に乗って沖へと出かけていくだけでもとんだ酔狂としか思えないのに、この風雨のなかを!?


正直なところ「荒天による出航中止」を期待していたんだが、奴らも商売だ。現地に着くと、店長が愛想笑いを浮かべながら「今日もイルカがたくさんいます」などと知りたくもない情報を口にして、半ば強制的に私たちを船へと連行する。

乗船した物好きは、私たち六人以外には女の二人組のみ。まぁ、思ったほど海は荒れてなかったうえに、そこらじゅうにイルカがうじゃうじゃいて他のメンバーは大喜びだったから良しとしよう。





夕食は、メンバーの一人の知り合いの店でいただくことに。このメンバーが数年前に熊本市内でオフィス勤務をしていた頃に通っていた店の主人が天草で開いた店らしい。


こいつはすげぇ。





馬刺し。





カワハギ。





天婦羅の盛り合わせ。





食事を終え、この日は阿蘇のゲストハウスまで移動して一泊。


三日目(日曜日)は阿蘇エリアの観光スポットを転々と移動する。


まずは噂の「あか牛丼」を堪能すべく「いまきん食堂」へ。





かつて熊本で働いていたため地元事情に詳しい例のメンバーに任せきりだったのでよくわからないが、この店は二、三時間待ちも当たり前という人気店で、受付役のウェイトレスに名前を告げると、だいたい何時間後にもう一度来いと時間を指定されるシステムのようだ。

ウェイトレスは四〇分ほどで戻って来いと言っていたようだが、それしきの時間では観光もできないし、そもそも私たち全員が四〇分後に昼食をとれるほど腹を空かしていない。交渉の末、阿蘇神社で二時間ほど時間を潰してから再訪。


いよいよ「あか牛丼」とご対面。





一六八〇円という強気な値段設定の割には、とりわけ肉質が素晴らしいわけでもなく、期待したほどの美味さでもない。

この店はテレビの番組で取り上げられて有名になったようだが、過去に食材の不正表示が発覚した経緯もある。つまり私が口にした肉が本当に「あか牛」なのかどうかすら、私には確証が持てないということだ。


昼食を終えた私たちは「大観峰」へ。


阿蘇外輪山/「大観峰」で記念撮影



もともと週末は雨の予報で全く期待してなかったが、登ってみれば、まぁまぁの眺め。





続いて中岳へ。





現在、火口周辺は立入規制中。





草千里に引き返す。観光道沿いには乗馬体験用の馬。





馬の待機場には何かと問題になりそうなオブジェ。





えがお健康スタジアムのキックオフは一九〇〇時。





私以外のメンバーが総立ちで「ロアッソ熊本」を応援するなか、私は席に座って静かに観戦。なぜなら私は別に「ロアッソ熊本」のファンではないからだ。


結果はロアッソ熊本が、現時点で(二部)リーグ最下位の「レノファ山口FC」に完敗。

(私を除く)メンバーたちは口々に試合内容に関する不満をもらしつつ、あれこれ敗因を分析しながら、スタジアムから歩いて三〇分ほどのホテルを目指す。私も敗因に関する意見を求められたので「弱いからだ」と答えておいた。


試合を見ながら感じたことは、単純に二部リーグのゲームともなると、選手の動きにスピードもキレも感じられないし、胸のすくようなビッグプレーも期待できないということだ。

もちろん、仮にも二部リーグ所属とは言えプロのサッカー選手なのだから、彼らが敬意に値しない人々だということにはならない。そうは言っても、彼らとトップレベルのアスリートとの間には越えるに越えられない大きな壁がある印象は否めない。


ホテルに着いたのが二二〇〇時過ぎ。これから夕食に出かけなければならないのだが、私にとって今回のツアーの訪問先から絶対に外せないはずだった味千拉麺の本店は二二三〇時閉店で、もう間に合わない。

市内の馬刺屋にでも行きましょう、などととぼけた発言を繰り出すメンバーを黙殺してタブレットで検索すると、本店ではなく「菊陽バイパス店」というのがホテルから車で二〇分ほどの距離にあるうえ二三〇〇時まで営業しているという。


もうひとつの問題は、ホテルの大浴場も二三〇〇時に閉まってしまうことだ。協議の結果、ギャル二名は入浴を優先するというのでホテルに置き去りにし、男たち四人で「菊陽バイパス店」へと向かう。

ヴェルファイアのハンドルを握るのは私。一五分で「菊陽バイパス店」に到着し、一五分で食事を終え、一五分でホテルに舞い戻って大浴場に飛び込んだうえで、ホテルのスタッフに「さっさと風呂から出ろ」と怒られたらゴネる、という決死のプランを成功させるには、まず私がヴェルファイアのハンドルを握るしかない、という判断だ。


夜道は空いていることもあって、予定通り一五分で「菊陽バイパス店」に到着。

あぁ、何て懐かしい!この異臭を放つ工場の廃油を思わせる素晴らしい色合いのスープ。





お土産に化粧箱入りの一二食セットを購入して撤収、ホテルへと飛んで戻って大浴場へ。幸い、ホテルのスタッフは物分かりのいい人物ばかりで、少々時間が過ぎても見逃してくれた。


最終日(月曜日)は市内観光。


まずは震災の影響で未だに休業中の熊本城。近くの「湧々座」とかいう観光施設で寸劇など観賞してから二の丸広場へと向かう。

天守閣は復旧作業中。





昼食は「太平燕」を賞味すべく、例の熊本に詳しいメンバーがチョイスした上通(かみとおり)の「紅蘭亭」に向かうが改装中。店頭の貼り紙によれば、下通(しもとおり)に本店があるというので、そちらへ移動。


これが噂の「太平燕」。





初めて食ったんだが、何のことはない、麺の代わりに春雨を用いたチャンポンだ。


そしてついに発見した、九州地方の学校給食に採用されたことで知られる幻のローカル商品、「溶けないアイス」こと「ムース」。





例のサッカー好きのギャル曰く「九州のセブンイレブンで売られている」というもんだから、ここに辿り着くまでに一〇件超のセブンイレブンを探して回ったのに、どこにも置いてない。「まさか」とは思いながら試しにファミリーマートに入ってみたら、何のことはない、大量に売られているじゃないか!!


ツアー最後の訪問先は、またぞろ例のギャルの希望で「くまモンスクエア」。

何でも小劇場のようなところで「くまモン」がダンスを披露してくれるんだそうだが、まぁ、私としては正直なところ、どうでもいい。帰りのフライトに遅れなければいいんだが、などと思案しながら現地に到着すると、間もなく始まるとか言うショー目当てに人々が殺到していて、既に入場規制が敷かれている。





諦めて空港に向かうのかと思ったら、例の熊本に詳しいメンバーが、作戦を変更して「くまモン」が入場してくるところを写真に撮ろう、などと言い出す。彼は「くまモン」がどこから入場し、どのルートを通って舞台へ向かうかを完璧に熟知していた。海外の映画祭なんかでセレブ女優をつけ狙うパパラッチ並みの執念だ。

そのメンバーによれば、「くまモン」は、入場ルート沿いに並ぶファンたち一人ひとりとハイタッチをしてくれるというのが、この場における暗黙の了解らしい。ほぉ、なかなか素晴らしいサービス精神じゃないか。

せっかくなので、私はさらに「くまモン」のサービス精神を満足させるべく、「くまモン」に固い握手を強要して私の前で一〇秒ほど足止めすることにする。


自分用の写真はいらないという詳しいメンバー氏にカメラを預けて粛々と実行。





周囲のひんしゅくなど意にも介さず、まるで心と心が通じ合うかのような固い握手を交わすことに成功した。


その後、フライトの時間が迫っている私たちは大雨のなかを熊本空港へと移動。各々が抑えた便でそれぞれ帰路に着いた。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




February 13, 2017


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

「小出国際雪合戦大会」に出場するため、開催前日に新潟入り。


一チームは五名編成。トミー始め一〇名揃えて二チームでの現地入りだ。まず昼食のために大挙して押し寄せた先は、トミーのチョイスで「そば屋 長森」。


手始めに玉子焼(六〇〇円)。





玉子焼はその店の実力を測るバロメータとしてうってつけだ。味見した限り、少なくとも「まるでダメ」な店ではなさそうだ。


いよいよ本命の、天せいろそば(一三五〇円)。





悪くはないのだが、戸隠のうずら家ほどのインパクトはない。


他のメンバーの皆さんの希望で近くの酒蔵を見学してから旅館に移動。日付が変わるまでには酒宴を切り上げて就寝、「国際大会」に備える。


翌朝は〇六〇〇時までには起床。早めに起床したのは、何かのトラブルで受付時刻に間に合わなかったら、何をしに新潟くんだりまでやって来たのか分からなくなるからだ。


ちなみにトミーのRV車の助手席から撮影した、当日の魚沼界隈の道路状況。





今回の出場チームは二四〇チーム。個人的には未経験者だけで編成された我々が一勝すら出来るとは思えないのだが、他のメンバーは決勝戦に進出してしまった場合の観光スケジュールを本気で心配している。


〇八三〇時の受付の後、一〇〇〇時頃には早速、記念すべきデビュー戦。

セットポジションの姿勢から的にするべき見知らぬ人間を見定める私。





他のメンバーはみんな「シェルター」の陰にしゃがみ込んで隠れたまま、ただ相手チームの方向へとヒョロヒョロ玉を投げているが、そんなのはまず当たらない。





一方で私は、敵が私に向けて投げ放つ雪玉を持ち前の俊敏性を発揮してひょいひょいとかわしながら、他のメンバーに向けて玉を投げつけた直後で防御がガラ空きの敵を見つけては、まずまずの確率で命中させていく。

機動性に富むうえに広い視界がキープできることに加えて投球姿勢の面からも、私の戦闘スタイルの方が好ましい結果につながるのは自明の理だ。


問題はルール上、三発(女は五発)ぶつけないと敵を仕留められないことだ。そして地面の雪は概ねカチカチに凍っていて、シェルター周りなど限られたポイントでしか新たな雪玉を補充することはできない。

これらの課題を片付けることが出来れば、(他のメンバーはともかく)私はまぁまぁ戦えることが分かった。もしも私が誰かに誘われて来年もこの大会に参加することにでもなったら、二、三、あるいはそれ以上の参加チームが必要以上に気の毒な目に遭うことになるだろう。


ちなみに私のチームは二試合やって何故か一勝してしまったが、二勝しないと決勝戦には進めないということで「無事に」予選敗退。もう一チームも一勝しかできず、私たちは予定通り近くの温泉に立ち寄ってから新潟市内へ。


夕食は、これまたトミーの肝いりで、とんかつ太郎。





「タレかつ丼」というのが定番メニューらしいが、「とんかつ屋」としての実力を測るために、私のオーダーは「トンカツ定食(一四五〇円)」。





揚げ過ぎなのか何なのか少しパサパサなのが気になったが、矢場とんほど不愉快な思いはせずに済んだから、まぁいい。


この日の宿泊先はゲストハウス。私たち以外の「ゲスト」は一人だけで、ほぼ貸切状態のなか、いい大人たちがカードゲーム(ババ抜き)で一通りエキサイトし終えてから、前日と同じく日付が変わるまでには就寝。


翌朝は〇八〇〇時に起床して、一〇〇〇時にチェックアウト。


誰の希望かは知らないが、彌彦神社に参詣。





その次に、こちらは私の希望で「小嶋屋総本店(県央店)」。





久しぶりの「へぎそば」だったが、やはり期待を裏切らない。


ところで東京からの移動に加え、新潟入りしてからも雪深い道をあっちへこっちへ移動しなければならなかった「運転手トミー」は、そろそろお疲れのご様子だ。結局、後ろの座席に座った女の子たちにいちいち生活態度に関する説教などされながら、私はトミーのRV車を東京まで何時間も運転する羽目になった。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




May 19, 2016


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

白山登頂にそなえてトミーと東京から白峰温泉に移動する途中で、最近、富山に引っ越したホワイトベアーと会食。その時点で既に東京を出発してから五時間が経過している。


会場はホワイトベアーお勧めの、すし玉。

見慣れない名前のネタが、取り揃えられている。





早速「本日の五種盛(のどぐろ・かわはぎ・天然ぶり・カニ・白えび)」。





つじのみ(キツネメバル)。





ふくらぎ(ぶりの幼魚)。








圧巻は「炙りのどぐろ」。





ホワイトベアーは、軽く私たちと情報交換をしてから、昼食を終えるとその足でボルダリング・ジムへと行ってしまった。


その後、富山から二時間はたっぷりかけて白峰温泉へ。


旅館にチェックインしてから向かったのは大野市の「麺屋ぜん」。





限定の煮干し塩らーめん(七三〇円)。煮玉子(一〇〇円)もトッピング。





これまた絶品!


麺がいかにも豚骨スープにマッチしそうな中太ストレートなので、腹に余裕のある私は調子に乗って「とんこつ塩らーめん」もオーダー。





ややクリーミーな趣の、あっさり風味に仕上げられた豚骨ラーメンだ。せっかく豚骨ラーメンを作るなら、もっとギトギトしたやつの方が私好みではあるが、まぁ、これはこれで悪くない。

トミーに少しだけ分け与えつつ、こちらも完食。


それにしても、旅館までの道のりに七時間あまりと、さらに夕食のために往復二時間ほど運転手を務める羽目になっても泣き言ひとつ言わないトミーは、本当にタフな男だ。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




May 3, 2016


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

知り合いに連れられて新宿の「Hona cafe」へ。


私が注文したのは最もシンプルな「パンケーキ」。お値段がしめて一二〇〇円。





何の予備知識もないまま入店したが、この店はもともと九州でオープンした店だとか、九州では行列が出来る人気店だとか、オーナーがいわくのある人物だとか、まぁ、そんな能書きはともかく、パンケーキに一二〇〇円?少々、私の理解を超えてやがるな、とか何とか思いながら、「メガ盛り」されたホイップクリームと共に、いざ、実食。





いやいや、ふわふわトロトロの生地の食感が何とも言えない、今までに口にしたことのないタイプの、なかなか趣深いスイーツだ。


しかし最も特筆すべきは、これらのパンケーキは、カウンター席の目の前で、胸元のだらしないTシャツ(たぶん制服だろう)を着たギャルが、何かの用事で前かがみになる度にご自慢のお胸をチラチラこちらに見せながら、一生懸命焼いてくれるパンケーキだってことだ。何とも風流で心憎い演出じゃないか。


もっとも、「メガ盛り」のホイップと一緒にメイプルシロップを心行くまでぶっかけたパンケーキを完食してから、カフェに入店するといつもそうするようにシメのアイスコーヒーを注文してガムシロップとフレッシュをたっぷり入れて飲み干した私は、もちろん胸やけを起こして店を出た。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




March 6, 2016


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

知り合いと、とある諏訪のイベントに参加した帰りに八ヶ岳高原ラインを走っていて、たまたま道路沿いに見かけた「仙人小屋」に飛び込み入店。





いわゆる「ジビエ料理」を提供する人気の店だという事で名前だけは知っていたが、まさかこんなに人目につくところにあったとは!


一三〇〇時の時点で駐車場はかなり混んでいたが、店内に入るとメガネをかけた四〇がらみのひょろっとした男が私たちを出迎えて「カウンター席なら座らしてやってもいい」といったような事を言う。

随分とエラそうな接客をしやがるな、とは思ったが、まぁ、山で獣相手に猟師なんてやってる人物は、こんな感じの偏屈者くらいが丁度いい。私と同行者はメガネ氏の接客態度など気にもとめずに言われるがまま、三五〇〇円の「熊鹿焼肉定食」を注文してカウンターの手前の方の席を陣取った。


水や茶はセルフサービスなのだが、特に茶については、石油ストーブにくべられているいくつものヤカンに何種類もの茶が用意されている。

まず私の目を引いたのは「カラマツ茶」。





ほんのりと松の風味が口腔をくすぐる逸品だ。





まぁ松の木なんて食ったことはないんだが・・・。


次にチャレンジしたのは「センブリ茶」。





その上品な色合いと装いに、ジャスミン茶のような喉越し爽やかな清涼感を思い浮かべながら湯呑をあおる。





うげー!わけの分からない漢方薬のような刺激的な苦さが口の中全体を襲撃する恐ろしい飲み物だ。必死の思いで湯呑に注いでしまった分だけは飲み干して、二度とそいつの入ったヤカンには手を触れないことにした。


待てど暮らせど、私たちの注文した三五〇〇円の「熊鹿焼肉定食」は運ばれて来ない。だいたい私たちより先に入店していた客の元にも未だに料理は届けられてない。

長期戦になりそうだ、と踏んだ私は、小用を足しがてら、カメラを片手に店外へ。


便所のわきにある謎の飼育スペース。





小屋の中に引きこもっているのか、ちっとも姿を見せないので、「人の腕をもいで行く」なる桃太郎氏の正体はわからない。





軒先には肉から剥がされたばかりと思しき熊と鹿の皮。





血が凝固していないように見える。ひょっとして「おろし立て」ってことか?





店内に戻ってさらに待つ。入店してから実に一時間のときを経て、ようやく例のメガネがコンロと鉄板を私たちの元へと運んで来た後、しばらくして今度は妙齢のご婦人が私の三五〇〇円の「熊鹿焼肉定食」を運んで来た。





うへー!想定外のボリュームに、思わず「これって一人前!?」と驚きの声をあげると、ご婦人はニヤニヤしながら「こんなに多くてごめんなさいねぇ」と悪びれもせずに言う。それからご婦人は、こっちが熊のお肉でこっちが鹿のお肉よ、と簡単な説明をして去って行った。


ところで厨房にはさらにもう一人、スキンヘッドをした厳粛な雰囲気を醸し出す親父がいそいそと料理の用意をしているのがチラチラ見える。あれ?そのスキンヘッドの親父こそ、山の神によって特別に山の獲物を仕留めることを許された、まさしく「仙人」の名にふさわしいハンターその人ではないのか?

そうするとあのメガネはただの下働きか?だとしたら、あのエラそうな接客態度はただのハッタリってやつか?なめた野郎だな、などとひそひそ話をしながら、私たちは思い思いに肉を十分に加熱された鉄板の上に置いていく。


こっちが熊肉。





塩と胡椒をまぶした油がたっぷりとかけられた状態で運ばれてくるその熊肉にはまったく臭みがないのだが、それ以上にまったくもって私が驚愕したのは、口の中でそのジューシーな熊肉からあふれ出る、神戸牛や飛騨牛すらも凌駕する最上級の美味さだった!!


鹿肉。





こっちは熊肉に比べて鉄板にひっつきやすく、すぐにバラバラになってしまうのだが、それでも美味さの点では熊肉に決してひけを取らない。


いや、もう、あまりの美味さにどんどん箸が進むのだが、ボリュームがボリュームだけに、途中でやや飽きが来るのは事実だ。 そういう場合は、豚バラ肉をレタスでくるんで口に放り込む韓国料理のサムギョプサルの要領で、付け合せに出されたニンジンの葉っぱのような見たこともない(それでいてとても瑞々しい)生野菜と一緒に賞味すると、お肉たちの、それまでとはまた違った魅力に気づくことが出来る。


三〇分で完食。





実際のところ、私たちがあまりの美味さに唸り声をあげずにはいられなかった、あの熊肉と鹿肉が、いつ捕獲され、いつ捌かれたものなのかは分からない。獲れ立ての熊や鹿は美味い、という話はよく耳にするが、そんなに都合よく獲れるものなのか?

軒先にぶら下げられていた皮の血糊を見る限り、それらは捌かれてからそれほど時間が経っていないようにも見受けられたが、仮に私たちに提供された熊肉と鹿肉が、一週間以上前に捕獲された連中の肉だったとしても、私は別に構わない、と思った。それはもう、とにかく言葉では表現しきれないくらい、とびきり美味かったからな。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。







April 4, 2015


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

埼玉のとあるフィールドで SIG P226 が不調なせいで(そもそも少々気温が低すぎたようだ)不本意な一日の戦いを終え、釈然としない思いを抱えながら練馬の「まるめん堂」を訪問。

二〇分ほど店外で待たされてからカウンター席しかない店内に招かれる。


注文したのは拉麺・七八〇円。





いやいや、もう、これは出て来た時点で一目見ればハズレじゃないことが分かるだろう。

見るからにホロホロの巨大チャーシュー、絶妙な卵の茹で加減、そしていかにも私好みの脂の浮いた美しいスープ。間違いなく「できる」店主の作品だ。私は同行した男に、この店を見つけた私に感謝することになるぜ、と宣言した。


インターネットで収集した情報によれば、熊本寄りのラーメンだ、というのが定説であるらしかったが、同行した男は熊本ラーメンを未だに経験したことがないので「実に楽しみだ」と言った。結論から言えば、それは「熊本ラーメン」のコンセプトをやや「つまみ食い」してはいるものの、基本的には創作ラーメンだ、というのが私の見解だったが、結局、私に負けず劣らず食の好みにうるさい彼ですら食い終わるまで私の隣で「美味い、美味い」と連呼していた。


まずはひとくち啜る。ニンニクのエキスがそれはそれは絶妙に織り込まれたマイルドな豚骨スープだ。こいつはたまらねぇ!麺は中太のプリプリ麺で美しく輝いていて、その食感も潤い豊かだ。

そしてこのチャーシュー!





作り置きではない、店主が私たちの見ている目の前で(実際には私たちの席からは離れた場所でその作業は為されていたが)ガス台に乗せて焼き始めるホロホロ・ジャンボチャーシュー。食ってるうちに柔らかい食感は本当にたまらないのだが実は風味はさほど秀逸でもないことに気づくとは言え、それでも他のラーメン屋で提供されるそれとは明らかに一線を画している。ついでにスープは最後の方になると妙に魚粉のような風味が鼻につくようになるのだが、それは私の気のせいかもしれないし、そのことだけでこの素晴らしい作品に対するトータルでの評価に大きな影響を与えるほどのものでもない。

そして全く余計なことかもしれないが、物腰柔らかな雰囲気に反してたくましい両腕がセクシーなここのおかみさんは少々私好みだ。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




March 7, 2015


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

とある市街地戦フィールドで遊んだ帰りに「ラーメン激戦区」とも言われる柏に寄り道。「麺工房 HIRAMA」を訪問。


私のオーダーは「らぁ麺」、六五〇円。オプションは「麺多目(五〇円)」と「煮玉子(一〇〇円)」。





見た目にも非常に美しいラーメンだが、お味の方もなかなかだ。自家製と言われるスタンダードなストレート麺に彩りを添える光り輝く鶏ガラスープは、そのままではややパンチが弱いのでテーブル胡椒をどっさりかけてから頂く。

一日中、縦横無尽にフィールドを駆けずり回って敵兵を仕留めまくったせいでふらふらになるほど腹ペコだった私は、その気品にあふれた芸術作品のようなラーメンをあっと言う間に平らげた。


店を出てから冷静さを取り戻して振り返ってみると、お代がしめて八〇〇円であることに気付く。六〇〇円だったらベタ褒めだ。だが八〇〇円ともなると・・・。私はこの素晴らしいラーメンを「超一流の」ラーメンだ、とこの場で紹介できないことを悲しく思う。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




January 10, 2015


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

ランチに出向いた「タカマル鮮魚店(3号店)」の特上黒丼(\1,580)。





こんな巨大な「ひと切れ」は見たことがない!





最近、築地の定食屋にもちょくちょく顔を出してみるが、あのエリアの店は一般的に何も知らない観光客向けにべらぼうな値段をふっかけるだけで、率直に言ってその値段に見合うだけのきちんとした料理を提供している良心的な定食屋にはめったにお目にかかれない。

その一方で、まさか新宿のど真ん中で、こんなに素敵なまぐろ丼(別盛りだが)をその値段で!?全く信じられない!


もちろん一〇〇〇円を切るようなもっとリーズナブルな定食も昼夜問わず用意されているし、夜は飲み屋としても用をなす。料理からビニール片や人の歯が出て来るハンバーガ屋とか、「奴隷」がどんどん逃げ出して何十件も店を閉める羽目になるチェーン居酒屋なんか端から問題外だが、真っ当に商売をしてたってこの店を前にすれば魅力の色褪せちまう店が世の中にはいくらでもあるだろう。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




August 9, 2014


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

「タイ釣り」にチャレンジするために天草に宿をとった私だったが、台風のせいでそいつはお流れに。だが今回行動を共にしている二人はともかく、魚釣りの経験もないくせにいきなり「タイ釣り」なんてそもそも私の考えはいかにも無謀だったのだ。むしろ中止でよかった、と気分を切り換えて熊本市内へ。


もちろん向かった先は、もう何年も前にそこを訪問する事を心に決めていながら、なかなかその機会に恵まれる事のなかった「味千拉麺」の本店だ。





昼どきを少し外しての到着だったが駐車場は満車。そしてとにかくそこは車を入れるのに難易度の高い駐車場で、私の目の前で見知らぬ親父のマークXが通路を挟んだ向かいの民家の壁に頭から突っ込んで行った。

暫く店の外のベンチに腰掛けながら、近くでタバコを吸おうとするやつらを私たち三人の会話で威嚇しつつ席が空くのを待つ。とは言っても「本店」だけあってか席数は豊富だ。私たちは一〇分も待つ事なく店内に招き入れられた。


私のオーダーは例によってシンプルに「味千ラーメン・大盛(七五〇円)」。





この美しい色、輝き、そして香ばしい薫り。口にしてみれば紛れもなく私が日本中のラーメン屋を訪問するにあたって絶対的な評価の基準としているあの極上の逸品だ。池袋、高田馬場、新宿と、思えば近くに所用のある度に何度も通った東京都内の支店はすべて消えてしまったが、こうして変わりない姿で、しかも「本店」という聖地で、あの感動のひと品に再会できた事に私はこの上ない幸福感を味わった。

もちろん私はいつかこの国のどこかで「味千拉麺」を超えるラーメン屋に出会えるという希望を、まだ捨てたわけではない。だがそいつはとんでもなく高いハードルである事だけは間違いないだろう。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




August 8, 2014


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

明日の「タイ釣り」に備えて熊本市内から天草まで移動する途中に立ち寄ったラーメン屋。





オーダーしたのは「焼豚ラーメン(六〇〇円)」。





寂れた港町でお婆さんが一人で経営してるようなラーメン屋だが、インターネットでの評判が頗る高い。どれほどのものなのかと私は少々訝しんでいたが、実際こいつは美味い!

昨晩の有名店とは違ってしっかりとコクのあるスープ、トロトロとまでは言わないまでも程よい柔らかさでその旨味が伝わって来るチャーシュー、六〇〇円という値段にもケチのつけようがない。


たまたま隣の席に座った体格のいいよく日焼けした四〇過ぎと思しきビジネスマンは福岡在住だったが、熊本に商用がある度に時間を調整してこの店を訪問するのだ、と言っていた。私だって同じ立場ならそうするに違いない!


ところで明日のタイ釣りは台風が接近しているので中止だ、と船長から連絡があったので、私たちは明日やる事がなくなっちまった!!


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。





前のページ  1  2  3  4  5  次のページ
Copyright (C)2011 Lt.Pussy All Rights Reserved.