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ぷしろぐ >> グルメ・旅行編
【 カ テ ゴ リ 】


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September 17, 2017


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

猪苗代の宿をチェックアウトして鶴ヶ城へ。


一般的には「会津若松城」という名前で知られているようだが、地元では「鶴ヶ城」と呼ばれているらしい。

まぁ、そんな地元の人々の思い入れはともかく、オリジナルは一八七三年の「廃城令」に基づいて解体されており、今建っている天守閣はおよそ一〇〇年後に復元されたニセモノだ。


とは言っても、その「天守閣」には城の歴史が分かる資料などが展示されているというから訪れてみる価値はある。

タダでとめられる県立博物館の駐車場に車をとめ、歩いて天守閣を目指す。


まず目を引く「廊下橋」。





残念ながら、天守閣同様、一九六〇年代に再建されたレプリカだ。


昨日の東照宮よりは良心的な入場料。





もっとも、あちらはいくつもの国宝物件を含む「世界遺産」で、こちらはただの鉄筋コンクリート製の「建物」ではあるのだが・・・。


鉄筋コンクリート製の「天守閣」。





違った角度から。





天守閣(に似せた建物)内の展示物はなかなか見ごたえがある。ご当地に初めて築城した蘆名氏の時代(一四世紀)にまで遡って城の歴史を詳しく学ぶことができる。

もっとも、私にとっては会津と言えば容保や白虎隊より堀主水なんだが、館内ではあまり詳しく触れられていない。横暴な年下の上司と反りが合わなかった老サラリーマンの哀れな行く末を知って、我が身につまされる現代人も少なくないと思うんだが・・・。


昼食はせっかくの福島ということで「喜多方ラーメン」。

訪れたのは来夢の会津若松駅前店。私がオーダーしたのは「喜多方チャーシュー麺(八六〇円)」。





メニュー表に「売り切れ次第終了」などと客を煽る文句がしたためられているだけあって、なかなか美味だ。口にふくむと、くどくないまでも塩分の存在をしっかりとアピールして来る醤油ベースの美しいスープと適度な歯ごたえを感じさせるプリプリな平打ち麺のハーモニーが素晴らしい。

煽り文句の割に心なしかチャーシューはペラペラな気もするが、噛めばホロホロの脂身からジューシーな肉汁が口の中に広がって私を楽しませる。煮玉子の味付けも抜かりないし、チェーン店とは言え、なかなかいい仕事をしてるじゃないか。


午後は再度、県立博物館の駐車場に舞い戻って、今度は博物館に入館。福島の歴史をさらに掘り下げて勉強する。





まぁ、午前中の勉強がそれなりにハードだったので、多少、駆け足の見学になってしまったのは否めない。


ところでこの博物館、気の利いたことにカフェが併設されている。

へとへとになった脳みそにうれしいパフェ。





台風のせいで予定を変更して急ごしらえのツアーを強行する羽目になったんだが、それほど天候に悩まされることもなく、なかなか充実した旅だった。

もっとも東京に帰る頃にはついに東北道も台風の勢力圏に入ってしまい、私は叩きつける雨でろくに前も見えないなか、借り物のプリウスをかっ飛ばさなければならなかった。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




September 16, 2017


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

下田へ釣りに出かける予定だったんだが、台風が来るというのでキャンセル。知り合い二人を誘って日光東照宮へ。


急な話なので宿の確保も危ぶまれたが、猪苗代にある雰囲気も値段もいい感じの宿がまだ空いていたのですぐさま確保。せっかくなので明日は鶴ヶ城(会津若松城)でも見に行くことにする。


昼前に東京を出発。下道は少々混んでいたものの、ハイウェイに乗ってしまえばそれほどでもない。

もっとも「日光道」を下りた先の、東照宮の駐車場へと続く道は大渋滞だ。車はちっとも前に進まず、最後の二マイルが遠い。


駐車場の一マイルほど手前の曲がり角に差し掛かったときにふと見ると、市営の「御幸町第一駐車場」とやらに向かうには直進しろという案内板があって、さらにご丁寧にもすぐ横に「空き」マークまで表示されている。

にも関わらず、一台たりとてその角を直進する車がいない。


私は素早く助手席のメンバーにスマートフォンで「御幸町第一駐車場」を検索させ、駐車料金(一回五一〇円)や出庫可能時間を確認したうえで、曲がり角を右折する車たちを尻目にさっさと車列を抜け出して直進し、「御幸町第一駐車場」の最後の一台分の空きスペースに車を滑り込ませた。

抜け出すまでに何時間かかるかも分からない渋滞に留まることを思えば、たかだか一マイル程度歩かされたところで物の数ではない。私たちのような賢い判断ができないドライバーばかりで私たちは大助かりだ。


駐車場からガストの看板が見えたので昼食のためにそちらへ向かったんだが、その途中で見つけてしまった魅惑的なそば屋。





せっかくなのでこっちの店にしようとメンバーの意見が一致し入店。

もちろんオーダーは、当店こそが元祖だと謳う「湯波そば(一二〇〇円)」。





そばもまぁまぁイケてるんだが、何と言っても圧巻は塊で放り込まれたかのような湯葉(湯波)巻。これまでの人生で出会って来た湯葉たちはいったい何だったのかと思うくらい、厚みしかり食味しかり存在感がまるで違う。

調べてみたところではこのそば屋、知る人ぞ知る名店らしい。何の予備知識もないまま看板の謳い文句だけを鵜呑みにして飛び込んでしまったが、そもそも「御幸町第一駐車場」に車をとめてなければ、この店の存在に気付くことも、ましてや入店することなどなかったに違いない。

私がせっかっく日光を訪れたこの機会に素晴らしい「湯波そば」を賞味できるように神様が仕向けたとしか思えない、まったくラッキーな出来事だった。


さて、肝心の東照宮は例によって観光客だらけ。





それにしても金閣寺銀閣寺の「拝観料」がいかに良心的なものだったかを思い知らされる。





有料ゾーンに進入して間もなく現れる「三猿」。





陽明門(国宝)。





唐門(国宝)。





「眠り猫(国宝)」。





一七世紀前半の「伝説の名工」とすら謳われる左甚五郎の手によるとやらで相当に有名な彫り物らしいが、実は私はその存在すら知らなかったのはここだけの話だ。


最後は徳川家康の墓だとか言う奥宮まで行ってみたんだが、延々と階段を昇らされるなど、それなりの運動量を必要とする。体力のない人間は周りの迷惑になるから陽明門あたりでとっとと引き返すべきだ。

帰路では観光客らしきデブの白人女がヨタヨタ歩いて狭い階段を塞いでいてムカついた。


初めて訪問してみて思ったことは、この日光東照宮は見た目は華やかかもしれないが、よくよく観察すると派手で奇抜な意匠で飾り立てているだけで、つい先日、鑑賞して来たばかりの七世紀の建造物に比肩するような重厚さをまるで感じないということだ。何というか趣味の悪い中華料理屋にでも行って来た気分だ。


ひと通り散策を終えたところで駐車場まで戻って猪苗代の宿に向かう。途中、メンバー一人の希望により、飼育されているフラミンゴをガラス越しに鑑賞しながら食事を楽しめるとかいう「メヒコ郡山フラミンゴ館」に立ち寄る。





フラミンゴがいようがいまいが、食事の美味さには何の関係もないと思うんだが、「女子」の考えることはよくわからない。

私がオーダーした「カニクリームコロッケ」はまぁまぁ美味だったんだが、たった二個で一二〇〇円という値段には閉口した。ところでデザートに注文したショコラパフェは素直に美味かった。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




August 29, 2017


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

さる人物と奈良の史跡訪問へ。


まず向かったのは法隆寺。公式サイトでは大和路線の法隆寺駅から「徒歩二〇分」などと案内されているが、どうしてどうして。猛暑の中、田んぼに挟まれたような周りの風景の変化に乏しい田舎国道を延々と歩かされるせいで、到着する頃には、かれこれ一時間以上も歩いたような気分になる。


実測三〇分ほど歩いてようやく到着した南大門。





オリジナルは一五世紀に焼失したらしいが、すぐさま当時の西大門を移築したとかで「国宝」。


ラッキーだったのは、この法隆寺だけは観光客がほとんどおらず、眺めが貸し切り状態だったことだ。


五重塔(国宝)。





金堂(国宝)。





夢殿(国宝)。





東大門(国宝)。





七世紀には創建されていたとされる寺院だけあって他にも国宝物件が目白押しなんだが、残念ながら仏像類は写真撮影が禁止されている。


大宝蔵院の展示品なども見て回っていたらいい時刻になったので、南大門前の「志むら」で昼食。

冷やし中華は「まぁまぁ」の域を出なかったが、デザートにオーダーしたミルク金時(+白玉)が絶品だった。





さて、往路で懲りた私たちは今さら法隆寺駅まで歩いて戻る気力もないので、近くのバス停から東大寺へと向かうことにする。

バス停には直通バスの案内が出ているのだが、タブレット端末で調べてみると運休することもあるらしい。念のため、すぐ近くの案内所に確認に行く。


出迎えてくれた初老というよりも既にお爺さんの域に達しているガイド氏に、今日も直通バスは走っているのかと尋ねると、そんなものに乗るよりも法隆寺駅まで循環バスで行って電車で向かった方が明らかに速くて安上がりだと熱心に勧めてくる。直通バスだと八〇〇円近い運賃で一時間以上かかるのは事実だ。この爺さん、まんざら嘘をついてるわけではなさそうだ。

丁重に礼を述べて爺さんの提案してくれたルートで東大寺を目指す。乗ってみて分かったことだが、公式サイトの情報に騙された感はあるものの、そもそも始めから「循環バス」を使わなかったのは私たちの判断ミスだった。


奈良駅まで大和路線で移動してバス停へと向かう。奈良駅からも「循環バス」が出ていて、こいつが東大寺まで私たちを運んでくれるはずだ。

お目当てのバスが発車するホームを見つけて駆け寄り、念のため、近くに立っていた案内役のスタッフらしき若者に「PASMO」が使えるかどうか聞いてみたんだが、若者は私の質問に答えるだけでは飽き足らず、私たちの行き先を尋ねて来る。

東大寺に大仏を見に行くのだ、と答えると、こちらのバスの方が早く出ます、などと頼んでもいないのに別のホームまで私たちを連れて行ってくれた。法隆寺のバス停にいた爺さんもそうだが、奈良には親切なひとが多いんだな。


大仏殿前のバス停で降りてみると、残念ながら、ここも外国人観光客だらけ。


まず出迎えてくれるのは、八世紀に建造されたが一〇世紀に強風により倒壊し、一三世紀に再建された国宝「南大門」。





手前には、「鹿せんべい」を購入した物好きな外国人観光客の周りにどこからともなく集まって来る、さもしい鹿の群れ。





鹿は放っておいて、いよいよ「大仏さん」とご対面。





「大仏さん」は正式な名称を「盧舎那仏(坐)像」などという。オリジナルは八世紀に建造されたが二度焼失しており、現存するのは一六世紀に造り直されたものらしい。

同じく二度焼失し、一八世紀に再建された大仏殿(金堂)共々、「国宝」に指定されている。





喉が渇いたので「三山」で宇治金時。





これもまた絶品。今後は史跡に立ち寄ったら必ず近隣の氷屋に立ち寄ることを心に決めて、私たちは三日間に渡る近畿地方の史跡巡りを終えた。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




August 28, 2017


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

さる人物と京都市内の史跡訪問へ。


まずは石庭で知られる龍安寺(りょうあんじ)。





私たちのチョイスは、京福電車の龍安寺駅で下車して徒歩で向かうルート。駅から私たちと同じ道を歩き出したのは四、五人の日本人らしき妙齢のご婦人方だけだったんだが、現地に行ってみると外国人だらけだ。急増したとかいう観光客にうんざりさせられるのは、何も浅草だけではないようだ。


とは言え、石庭自体には誰も立ち入ることができないので、景観が乱されることはない。





反対側。





「枯山水」を堪能したら、次は歩いて金閣寺(鹿苑寺)へと向かう。


途中、昼食のために立ち寄った権太呂。





私がオーダーしたのは、数量限定と謳われる「手打ち青しそ切り天ざるそば(一八〇〇円・税別)」。





まぁ、こう言っては何だが、私に言わせれば「へぎそば」とか、あるいは「うずら家」を超える蕎麦にはなかなかお目にかかれない。


それより絶品だったのは「抹茶わらびもち」。





昼食前ってことで、龍安寺の茶店で見かけたわらびもちの誘惑にぐっと堪えたんが、大正解だったってわけだ。


権太呂から五分ほど歩いて金閣寺(鹿苑寺)に到着。





ここもやっぱり外国人だらけ。おまけに撮影スポットで先客らが記念撮影を終えるのを待っていても平気で割り込んでくる白人男なんかがいてイラッとするのだが、腕っぷしも強そうなうえに血の気も多そうなので見て見ぬフリをする。

公平に見て中国人や韓国人はただうるさいだけで、そのへんのマナーは割と心得ているようで行儀がいい。


場所の占拠に成功後、ゆっくりと撮影。





背景が青空でないのは残念だが一応「逆さ金閣」だ。とは言え、やはり拘るなら晩秋から冬にかけて訪問したいところだ。


想定よりも時間が余ってしまったので、当初の予定にはなかった銀閣寺(慈照寺)に向かうことにする。

ややこしさに定評のある市営バスには金閣寺道というバス停から銀閣寺道というバス停に向かう便が出ていて、そいつを捕まえれば煩わしい乗り換えなしに銀閣寺に辿り着けるって寸法だ。


四〇分ほどで銀閣寺道に到着。バス停から一〇分ほど歩くと銀閣だが、やはりここも観光客だらけ。


ところで金閣は一度火事で焼け落ちて再建された「偽物」だが、銀閣は一五世紀末に建造されたオリジナルが現存していて「国宝」に指定されている。

そのためなのか金閣より高額な「拝観料」。





その立派な「拝観料」に見合う物件かと言えば、名前は銀閣のくせに銀色ではないうえ、窮屈な敷地に建てられていることもあって金閣から感じられるような華やかさは皆無だ。





銀閣に飽きたら、猛暑のなか歩きまわって乾いた喉を潤すために「ぶんぶく茶屋」へ。





私のオーダーは「ミルク金時」。





いや、もう、口にした瞬間に溶けてなくなってしまうかのような「ふわふわトロトロ」感がたまらない。個人的にはこちらを国宝に指定してもらいたい位だった。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




August 27, 2017


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

さる人物と京都の東映太秦映画村へ。


映画村は大学生のときに同級生とデートで訪れて以来だ。そのときのことは今でも鮮明に覚えているが、思えばあの頃はびっくりするほど女の子の扱いも下手クソだったっけ。


嵯峨野線の花園駅から一〇分ほど歩くと、ディズニーランドと見紛うほどの立派な券売所が見えて来る。





昔はこんなじゃなかったはずなんだがな・・・?


入口の真新しいビルを通って足を踏み入れると、変わり果てた姿の「映画村」が現れる。撮影所というよりは、ちょっとした「遊園地」といった風情だ。


例えば以前は武家屋敷のセットだったはずの建物は「お化け屋敷」に改装済み。





ところでこの「お化け屋敷」、一部のお化けは生身のアクターが演じていてちょっと面白い。


昔ながらの「ちゃんばらショー」も健在。





沖田総司役は中村彩美という女優さん。





この女優さん、れっきとした「東映剣会」のメンバーらしい。剣会に女性メンバーなんて以前は考えられなかったことだ。

ほかにも、あの森山陽介氏率いるアクションチームによる忍者ショーなんかをやっていた。


お化け屋敷のほかにも、レーザー光線を掻いくぐって城を抜け出すというアトラクションや、忍者の「からくり屋敷」のからくりを見破りながら脱出するというアトラクションも新設されていた。夏休みの日曜日ということもあるんだろうが、レーザー光線は四〇分待ち、からくり屋敷にいたっては一時間待ちという人気ぶりだ。

アトラクションは全て一回五〇〇円。四枚綴りのチケットを買うと二割引きで一六〇〇円。当然、使い切れるだろうと高をくくって四枚綴りを購入したんだが、結局、時間が足りずに三枚しか使えず、一〇〇円損してしまった。


いずれにせよ私たちが一日たっぷり楽しんだことは事実だ。時代劇の撮影がなくなってしまったのを逆手にとって何もかもリニューアルされた東映太秦映画村、なかなかどうして侮れない。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




August 6, 2017


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

ねぶた祭りに参加するため青森へ。


話を持ちかけて来たのは、既に四、五回の参加経験があるという知り合いのギャルで、彼女曰く、この時期、青森界隈の宿泊施設はほぼ確保不可能なんだが、彼女の知り合いで、今回、私は初対面となる、ダルビッシュ投手似のイケメンの祖父母宅が浪岡にあって、そこに泊めてもらえるらしい。

はたして、私、ギャル、ダルビッシュ氏を含むメンバー五名は金曜日の〇八〇〇時に東京駅に集合。事前にギャルが指定席を確保していた新幹線に乗り込んで新青森駅を目指す。


新青森駅到着後、先に浪岡へ向かうダルビッシュ氏以外の四人は青森駅へ。私にとっては四年ぶりの訪問となる青森で、さっそく昼食に向かったのは「のっけ丼」なる青森名物(?)が提供される古川市場。





受付でチケットを一〇枚(一三〇〇円)購入し、市場内の各鮮魚店で必要枚数を渡して具を丼に「のっけ」てもらうシステムらしい。たとえばイクラを「のっけ」てもらうにはチケット二枚、サーモンなら二切れ一枚といった具合だ。


ライスを入手するにもチケットが一枚必要な事実には閉口しつつ、市場内を練り歩いて作り上げた一作目。





見た目も貧相だが、それ以前に昼食一食分には量が少なすぎる。四人のうち私だけは、もう一度チケット購入からやり直して「おかわり」をすることに。


受付前にできた行列に並んでチケットを購入する人々を観察していると、一〇枚綴りとは別に五枚綴りのチケット(六五〇円)も販売されているようだ。なるほど、チケット一五枚(二〇枚だと高過ぎる)もつぎ込めば、それなりに豪華な「のっけ丼」を完成させることができそうだ。


二作目となる渾身の「のっけ丼」。





二杯の「のっけ丼」をこさえてみて分かったことは、作品に対する満足度は食材を入手した店に負うところが大きいということだ。同じ大トロでもチケット二枚で売っている店のはまぁまぁイケていたが、チケット三枚で売ってる店のは吐き出したくなるほど不味かった。

あとから冷静に振り返ってみれば、チケット一枚と言われればただの紙切れのように思えるが、現金に換算すればれっきとした「一〇〇円」だ。このシステムは、合理的な判断力を失いがちな観光客の目をくらませて湯水のごとく金を浪費させるための悪質なトリックなんじゃないか?


食事を終え、ダルビッシュ氏と合流して祭り衣装のレンタル屋へ。


レンタル代は一日およそ三〇〇〇円。フルセットを購入すれば六〇〇〇円。

二日間に渡って祭りに参加することを思えば、買ってしまった方がいいように思えるのだが、経験者のギャルやダルビッシュ氏いわく、衣裳は汗でびたびたになること必至で、購入した場合、次に使うまでに洗濯を済ませなければならないとか、祭りが終わった後の着替え場所が提供されないとか、いろいろと不便なんだそうだ。

レンタルなら着付け料金込み、レンタル屋によって着替え場所が提供され、さらに荷物も無料で預かってもらえる。


変身。





ねぶた祭りの特色として、正装(お腰、浴衣、シゴキ、タスキ、白足袋、草履)さえしていれば誰でも参加可能というものがある。

ねぶた祭りのシンボルとも言うべき、針金に張った紙に絵を描いて中からLEDを点灯させる神輿のような巨大な灯篭を「ねぶた」といい、祭りでは二〇台前後の「ねぶた」が町中を巡回するが、それぞれの「ねぶた」には、県や市のほか企業、団体、教育機関などがスポンサーとして付いており、「ねぶた」単位でチームが構成されている。

そして参加希望者は、名目上はどのチームに参加してもオーケーということになっているらしい。


私たちが参加したのはパナソニックのチーム。





参加者は「ハネト(跳人)」と呼ばれ、移動中は、お囃子に合わせて飛び跳ね続けることを要求される。

ギャルからは、いかにも観光客といった感じの「下手くそな」跳ね方は恥ずかしいのでやめてくれ、ときつく言い渡されていて、私も直前に一五分だけYoutubeの動画で予習した成果をもとに必死で跳ねるのだが、あまり真面目に跳ねていると翌日に激しい筋肉痛に襲われる羽目になるので、適度に手を抜くことも重要だ。


二時間のパレードが終了したら、レンタル屋の主人の自宅のようなところで着替えて夕食へ。


ギャルお薦めの「鮨処あすか(新町店)」。





ギャル曰く、毎日通っても飽きないほど「イケてる」寿司屋らしい。


手始めに「本日のおすすめ」とされていたメバルから。





うひゃー、マジで美味い。


あれもこれもと注文したので、その全てを紹介することは不可能だが、特に印象に残ったネタだけでも。


煮穴子。





本鮪大とろ。





ここまで一粒一粒に張りのあるイクラは初めてだ。





私が寿司屋の実力のバロメータとして重視する玉子も言うことなし。





提供されるありとあらゆるネタが「イケてる」ので、私たちは今回の滞在中、計三度訪問してしまった。


翌土曜日も全員で祭りに参加。


早くも「新人離れ」したハネトぶりを見せつける私。





翌朝は私以外のメンバー全員が湿布や塗り薬のお世話になるなか、この私には一切そんなものは不要だった事も強調しておこう。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。





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