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August 21, 2015


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

法的には一部の例外を除いて労働者に無条件でその行使が認められている「有給休暇」の取得を巡って、いくつかの「休暇取得の理由」を例にあげ、それぞれがマナーに違反するものではないか、などと独自の解釈を加えてみせた自称コンサルタントの女にインターネット上で猛反発の声があがっている。

女の風変わりな「マナー論」もずいぶんと隅々まで心配りが行き届いていてかなり笑えるものだが、それに反発する人々の感情的な反応も、 彼らがそもそも物事への対処がヘタクソなのか何なのか、現実世界ではおそらく日頃から周囲に対してやる方ない不満や鬱憤を溜め込んでいることを覗わせて興味深い。


まず法律論とマナー論とはまるで別ものだ。もちろん法律上、労働者は好きなときに「有給休暇」を取得する権利を行使できる。そのうえで周囲に悪い印象を与えずに上手に「権利行使」するための手段のひとつが、この女のいうところの「マナー」ということだろう。

そういった意味では、もともと人目など気にしないし、仮に休暇を理由にトラブルに発展しても法的な正当性を担保してあって周囲といつでも争う用意ができているような労働者にはまるで必要のないものだ。そこまでの覚悟もなく、周りの人々からの評価が常に気になるような小心者の労働者にとっては、全く参考にならないものでもないだろう。


「可能であれば」菓子折りのひとつも持参するべきだ、と説くこの女のマナー論を、単純に「なぜ当然の権利を行使するのに、そこまでやらなければならないのか」と反発して切り捨てるのは簡単なことだが、それでも菓子をもらう側は悪い気はしないだろう。

金品で人を釣って歓心を買うようなやり方は実に安易で姑息な方法ではあるけれども、長期的な視野に立てば最も安上がりで楽な方法でもある。


そもそも普段から周囲よりもワンランク質の高い労働を供給して誰からも頼りにされている人物が二、三日休暇を取ったところで、周囲が「困る」ことはあっても「不快に思う」ことはないだろう。

そうした意味では、休暇を取得するための「最高のマナー」とは結局のところ、常日頃から自分を甘やかすことなく安易に楽な方に逃げずに周囲に一目置かれるような成果を生み出すために自らの仕事にこつこつ取り組み続けることであり、「やっぱりあんたがいてくれないと困るよ」と言われる立場の人々にとっては、たまの休暇取得は、むしろ自分の存在価値を周囲の人々に再確認させるいい機会でもあるだろう。


ちなみに、法的に労働者は休暇を取得するのにいちいち理由を告げる必要はない。この自称コンサルタントの女がそもそもその事実を理解しているのかいないのかは定かではないが、いずれにせよ、多少なりとも責任感を持ち合わせた労働者なら、この女が「マナー違反」の例にあげた「気分が乗らないから」「車がパンクしたから」なんて理由で当日いきなり休むようなまねはしないはずだし、賢い労働者はそんなバカな理由をわざわざ正直に申告するくらいなら別の理由を「考えて」申告するか、そもそも理由など告げずに「権利」を行使するだろう。

そして次の日にそいつが手ぶらで出勤してきたときに周囲がどう思うのかは、結局そいつの普段の仕事ぶりによって決まる、というだけのことなのだ。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。



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