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November 26, 2016


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

電車の優先席に座っている若者に席を譲れと執拗に詰め寄る初老の男が、当の若者に「残念だったな」などと軽くあしらわれている様子を動画撮影されてインターネット上で晒し者になっている。

まず、初老の男の要求に屈せずに最後まで席を守り抜いた若者に、私は心から敬意を表したい。まさに他人の目が気になる根性なしには出来ない荒業だ。だいたいあの二本足でしっかり立っている初老の男こそ、男の言い分に則れば「席を譲るべき」側の人間にしか私には見えなかったが・・・。


いたるところで指摘されていることだろうが、あらゆる乗客には優先席に座っているからといって老人に席を譲る義務などない。優先席は「皆さまの善意」に依存するシステムに過ぎない。人権国家では全ての人々が他者に善意を強制されない権利を持っている。そんな事も理解できないノータリンが、まるで自分が他人に善意を振舞われるだけの値打ちのある人間ででもあるかのようなフリをして、他人の善意にたかるざまほど見苦しい光景はない。


そもそも老人には席を譲らなければならないなんて考え方はどういう根拠に基づくものなのか、きちんと説明できる人物がいるのだろうか。疲れているのは若者も同じだろうし、人として敬意を払われるべき対象か否かは年齢とは関係がない。それでなくても老人の暴力や万引きやストーカー行為が日々、話題になっている。そう言えば最近では車もまともに運転できないバカな老人のニュースで持ち切りだ。


私もいずれは「老人」になる。だからこそ老人はあらゆる点で若い世代の人間に劣る存在だという正しい自己認識を持たなければならないと今のうちから覚悟を決めている。若い頃より身体能力も脳のはたらきも衰えてしまった人間が拠り所に出来るのは経験値くらいのものだろう。その「経験」ですら、場合によっては社会環境の変化に適応するにあたっての「弊害」になるおそれもあるのだ。

もっとも、それらの事実を正しく認識し、老いというハンディを抱えながらも世の中を上手に生き抜くことが出来る人物には、幸福で充実した老後の人生が残されている事だろう。その一方で、現状も認識できずに周囲が自分を尊重してくれないからと言って怒り出すような頭の悪い人間には、そういう愚者が迎えるに「ふさわしい」老後が待ち受けているに違いない。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。



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