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March 3, 2013


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

朝、ホテルで窓の外の快晴に気分よくコンビニで買った「カツゲン」を飲んでいたら、バス会社から、私の乗るべき一〇時発の「ドリーミントオホーツク号」は運休になったんだが、午後二時発の便になら振り替えてやってもいい、と電話があった。昨日の吹雪の後始末が終わるまで道路が軒並み通行止めらしい。他の運行予定の便は全て満席で、午後二時発の次に乗れるのは夜の一〇時発だという(死んでもごめんだ)。

とりあえずそれを押さえてもらってからJRに電話したら、今日の特急は全部運休が決まってるらしい。つまり私には他に選択肢はなかった。そしてニ時まで遊んでる時間があるなら、今度こそ流氷を見に行けるかもしれないというわけだ。素晴らしい!

「おーろら」のホームページを見たら午前の二便は欠航。予約受付に電話したら、一二時半発の便が出航するかどうかは一一時半頃決まるという。今のところ予約は殆ど入ってないらしい。私はサイトにある「運行状況」のページに「出航」の文字が現れるまで、何度も「F5」キーを叩きながら、出発の準備をした。




本来、一二時半発の便の帰港予定は一三時半。砕氷船乗り場からバスターミナルまでは(私の足なら)歩いて一〇分もかからない。万一、想定外に時間がかかってバスに間に合わなかったら、窓口で因縁をつけてさらに明日の便に振り替えさせてから網走にもう一泊する事にしよう。

素晴らしい天気と穏やかな波に満足する私を乗せて、「おーろら号」は出航した。





船内にいる客はほとんど中国人のようだった。あの冴えないファッションセンスを見れば、彼らがしばらく静かにしていても大体すぐに分かる。

そして彼らはいつだってそのうちベラベラ喋りだす。

出航してニ〇分かそこらで船は流氷の漂う海域に到達した。





砕氷船を名乗るだけあって分厚い氷をものともせずに「おーろら」は前進していく。もちろんそこに浮いてるのは、いま私が乗っている「おーろら」が昨日までに散々破壊し尽くした氷なんだろうが、そんな余計な事は考えなくていい。

「おーろら」は網走港を出てうまい具合に流氷群に進入出来るような反時計回りの周回ルートをとって網走港に帰港する。なので右舷方向にははるか水平線まで延々と氷の塊がプカプカ浮いている。





一三時半前には帰港。終わってみれば本当にあっという間の一時間だった。流氷群の中を進水していたのは正味一五分程度だったろう。





次の便は欠航。本当に世の中の運、不運は紙一重だ。





後からニュースで知ったんだが、昨日の吹雪のせいで北海道で八人、網走でも一人のひとが命を落としたらしい。車を放棄して徒歩で自宅へ向かう途中に亡くなった人が少なくない。

方向が分からなくなったか、心理的に何かが壊れたか、私には彼らが死に至った理由は分からないが、酔狂でのこのこ山に出かけていく私の身にだって油断すればいつ起こってもおかしくない出来事でもある。

何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。
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