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肉の米内/極上カルビ定食

【 Data 】

岩手県盛岡市紺屋町5-16 [MAP]

TEL:019-624-2967

営業時間:11:30〜14:30 17:00〜00:30(L.O.00:00)

定休日:第二・第四木曜

最終訪問:2013.09

盛岡市内ではかなりの上位にランク付けされるらしい庶民的な焼肉屋だ。盛岡駅からはかなり離れている。バスセンターからなら歩いて行ってもまぁ苦にはならない。

八時過ぎに出向いてみたら満席で、私は店の外のベンチに腰掛けて読書をしながら時間を潰した。接客担当の婦人には一〇分ほどで入れると言われ、たしかに間もなく先客が一組帰って行ったが、私が店内に招き入れられる事はなかった。その後、たぶん自分の記憶力の足りなさを謝りながら出て来た婦人に伴われて、ようやく私が入店できたのは三〇分後の事だった。私が待ってる間にも一人の男がやって来て、私が待っているのを見て諦めて帰って行った。

私はひとまずナムルの盛り合わせと生ビールを注文した。そのナムルは市内随一の評判を裏切らないなかなかの逸品で私は満足した。私は続けざまに「極上カルビ定食」という、しめてお値段が二,二〇〇円のリッチな定食を注文した。それが私の席に運ばれて来たとき、その定食にはたっぷりナムル盛りがついていたので、私は始めの注文はいらなかったと後悔した。

肉は焼きあげたあとで卵につけて召し上がれ、と、それを運んで来た婦人は言った。なるほど、たしかにそいつは日本の古きよき「すき焼き」みたいで美味そうだ。そして一見、刺しが細かに入っているその「極上カルビ」は私の期待を煽ったが、いざ食してみると、柔らかみこそ印象に残るがそれほど美味とは思わなかった。つまり数日前に口にした牛玄亭のそれと比べると数ランク下に位置づけられるその肉を、独特の濃厚な甘みを湛えたツケダレと卵の力で「美味い!」と思い込みながら頂く、というのが客に求められるスタイルのようだった。

一食あたりのコストを考慮すると、この店は牛玄亭とほぼ同格といったところだから、肉質まで考えると、私はこの焼肉屋に市内随一とまで人々に言わしめるほどの何かを感じる事はなかった。ただナムルは悪くなかった。ぶらりと立ち寄って、軽く肴を頼んで一杯やって、ささっと肉を炙って帰るようなスタイルなら、まぁありかもしれないと私は思った。


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