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logo_3star 秋田牛玄亭
秋田牛玄亭/牛玄定食(1)

【 Data 】

秋田県秋田市中通2-6-44 ニュー金座街ビル2F [MAP]

TEL:018-893-3929

営業時間:11:30〜15:00(最終案内 14:00)17:00〜23:00(最終案内 22:00)

定休日:第三月曜 ※ 祝日営業

最終訪問:2013.08

秋田駅前で営業するとても評判のいい焼肉屋だ。一時発の列車で盛岡に移動しなければならない私は開店時刻(一一時半)の五分後に店の前に駆け付けたのだが既に六組待ちだった。何だ?開店と同時に満席って事か!?そうではなかった。理由はよく分からないが一組一組ゆっくりと店内に案内するので私がようやく店内に招き入れられたのは二〇分後の事だった。そして店内はほどよくガラガラだった。私はこの店が提供している「羽後牛」という聞いたこともない和牛ブランドがいかに優秀な品質であるのかを物語るトロフィーが目の前にずらりと並ぶカウンター席に案内された。

メニューを眺めると「特選」の日替わり定食が三〇〇〇円だという。ワインバーのような趣すらある店の雰囲気によく合う制服を身に纏った美人店員を呼びとめてその「特選」とやらの内容を確かめると、彼女は高級ソムリエさながらに何かと何かとヒレだと言った。彼女が上品な口調ですらすらと答えてくれた肉の部位の名前が何を指すものなのか私はちっとも分からなかったが、最後にかろうじて聞き取れたヒレは残念ながら私好みではない。私は二〇〇〇円で上カルビ、上ロース、上タンが盛られるという「牛玄定食」ってやつを注文した。

ほどなくして私の「牛玄定食」がその美人店員によって運ばれて来た。ほぅ、なかなか美しいサシの入った上質そうな肉じゃないか。肉とは別にエビがセットに含まれていたので、そのエビは何のエビなのかを美人店員に聞いてみると、困った顔をした美人店員は「ちょっと聞いて来ます」と言って厨房に下がって行った。牛肉についてはやたらと流暢に説明をしてくれた彼女は、エビについては勉強不足のようだった。

そのエビはブラックタイガーであるという、取り扱う肉の割には凡庸な事実を美人店員に教えられた私は、早速肉を炙って次々と口に放り込んで行った。さすがはその界隈の品評会か何かでトロフィーを総なめしてしまった「羽後牛」だけの事はある。これでコーヒーまでついて二〇〇〇円なら全く悪くない。ブラックタイガーですら大ぶりでほどよくプリプリしているので私は感心した。

扱う肉の質も私を満足させたが、私はその店内の上品な調度や雰囲気も気に入った。カウンター席も回転を上げるためにきゅうきゅうに席を詰めてしまうような貧乏くさい手口を弄する事なく、隣席との間にはそこに座る客がゆったりと寛げるだけの十分なスペースを確保してある。またこの店は女性のスタッフが多い。そして私はホールを忙しく動き回る女性スタッフとキッチンで調理や盛り付けにいそしむ女性スタッフの両方を観察していて気づいたのだが、彼女たちがどちらに割り振られるかは恐らくその容姿によって決まっているだろう。もちろん私はキッチン組の素晴らしい仕事のおかげで充実したランチを楽しむ事が出来た事に対してどれだけ感謝をしても感謝し足りる事はない。
秋田牛玄亭/牛玄定食(2) 秋田牛玄亭/牛玄定食(3) 秋田牛玄亭/牛玄定食(4)


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