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logo_no_star 俺流塩らーめん 神楽坂店
俺流塩らーめん 神楽坂店/熟成塩らーめん

【 Data 】

東京都新宿区神楽坂2-11 第83東京ビル1F [MAP]

TEL:03-3266-1050

営業時間:10:00〜06:00

定休日:無 休

最終訪問:2013.11

神楽坂界隈に所用で出かけた際に、評判の甘味処があったのを思いだして店の前まで行ってみると、ぜんざいが限りなく一〇〇〇円近い値段で提供されていたので私は黙殺した。そこで飛び込みで入ったのがこのラーメン店だった。店の名前からして私を一撃でノックアウトしてくれるような、そんな最強のラーメンを食わせてくれそうだ。

この大そうタフな名前をしたラーメン店に関する何の予備情報も持ち合わせていない私は、店頭の食券売り場の周りにペタペタ貼りさがしてある説明書きを読んで、どうやらこの店の一押しらしい「熟成塩らーめん」というやつの食券を買った。お値段は六八〇円。都心の一等地に店を構えている割には良心的じゃないか。

昼の三時半という中途半端な時間のせいか、店内には一人も客がいなくて二人の若い男の店員は暇そうにしていた。さぁさぁ、仕事の時間だぜ。私は店員に食券を手渡し、一番奥のテーブル席を占領した。随分と奥に向かって細長いレイアウトだったが、このあたりの不動産の相場を考慮すると店を構える側も贅沢は言ってられないんだろう。

ほどなくして、およそ「塩ラーメン」の名前からは想像もつかない白濁スープのラーメンが運ばれて来た。その想像の裏切り方は、以前、旭川の山頭火で出て来た塩ラーメンを彷彿させた。よく分からないがそういうのが流行ってるのか?まぁ美味けりゃ名前なんて何だっていいんだがな。

結論から言うとその「熟成塩らーめん」は、私なら「カルボナーララーメン」とでも名付けたくなるほどミルクっぽい風味が全てを凌駕する奇妙なラーメンだった。不味いとは思わないのだが受ける印象が安っぽい。塩ベースのちゃんとしたスープが出来なかったので慌ててミルクを追加してこさえたような、そんなイメージだ。そしてチャーシューがペラペラであった事が私の神経を逆なでした。そんなチャーシューはまるで店の名前に似つかわしくない。

もちろんラーメンのスープなんて人それぞれ好みの問題だ。小洒落た洋風レストランに出かけて行っては、基本的に何を出されても美味しい美味しいと喜んでそれを平らげてるような女の客層には却ってこういうスープのラーメンは好まれるかもしれない。もしその客層を狙ってそのスープを編み出したのだとしたら、私はこのラーメン店はなかなか核心を突いていると思う。ただそうであるならすぐにその紛らわしい店の名前を変えるべきだ。


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