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藤しろ/温故知新「新」味玉醤油ラーメン(1)

【 Data 】

東京都千代田区飯田橋2-7-4 大村ビル1F [MAP]

TEL:03-3239-7545

営業時間:11:00〜21:00

定休日:無 休

最終訪問:2013.04

飯田橋の駅から目白通りを九段の方へ少々歩いた地点で営業しているラーメン店だ。飯田橋界隈は何件かの有名店を含めて数多くのラーメン店が凌ぎを削っているように見えるが、びぜん亭を除いて私の心の琴線に触れるラーメン店がなかなか見つからない、私に言わせれば「低レベルの」ラーメン激戦区だ。近所での所用ついでにランチをとる事にした私は、インターネットでこの店の、他店とは何か違うな、と思わせるとても美しいラーメンを探し当て、期待に胸を躍らせながら訪問した。

ランチタイムを完全に外して入店したからだろうか、私がそこを訪れたとき、客はほかに一人しかいなかった。私は、入口すぐの券売機に貼られた説明書きがやたらとプッシュしているように見えた、温故知新「新」醤油ラーメンというやつの食券を買い求め、カウンター席のひとつを陣取って店員に渡した。味玉入りでしめて七八〇円だ。

厨房にいた二人の若い男のうち、一人は早速ラーメンの製作に取りかかった。私の正面で働いていた男は皿洗い担当だった。その若い男は一生懸命に皿を洗い、その度に私の方に水しぶきが飛んで来たので、私はラーメンが私に差し出されるまでの間、落ち着いて本も読めなかった。

私の前に差し出されたラーメンは、半透明のスープとカットされた味玉の色鮮やかな黄身が目を引く、私の事前調査通りとても美しい姿をしていた。早速一口頂いてみると、その半透明のスープは、好意的に表現すれば「あっさりした」「口当たりのよい」一品で、まぁつまり一言で言うとパンチが弱かった。私はテーブルに置いてあった胡椒の入れ物を手につかんで丼の上でひっくり返すと何度も上下に振ってそのスープを私好みの味にアレンジした。

やや細めの麺は博多界隈でよく見かけるやつを想起させたが、醤油ベースのスープとよく合うそれとは微妙にずれているように感じた。チャーシューは凡庸だ。私が感動するレベルにない。玉子の仕上がりはかなり私好みだった。まぁ近くの斑鳩の行列に参加するくらいなら私はこっちを選ぶだろう。値段も幾分良心的だ。
藤しろ/温故知新「新」味玉醤油ラーメン(2)


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