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Under Armour Ultimate Rain Jacket
Under Armour Ultimate Rain Jacket      【 Data 】


     Used since 2012.03.18 at Mt.Amagi

     Price : $ 74.99

     Size: Medium

     Color: Black/Black

     Link : http://www.underarmour.com/

ハイキング用のレインウェアとして、米軍仕様の「全天候型」パーカーを購入したまではよかったが、そのパーカーが「極寒冷気候用」である事を見落としていた私は、夏山のハイキングで降り出した雨をそのパーカーで見事に凌いだ代わりに、汗のせいで下に着ていたシャツがずぶ濡れになるという救いようのない悲劇に襲われた。私は夏山に於ける適切な「レインウェア」としての機能を期待して、このレインジャケットを購入した。

アンダーアーマー独自の「ArmourStorm」なる「防水性」と「通気性」を両立するという特殊化学繊維が、登山用衣料の分野では名前の知れた「ゴアテックス」と比較して、その機能に於いてどれだけ優れているのか、私はゴアテックス製のいかなるウェアも試してみた事がないので、例によってコメントは控える事にしよう。

私がこのウェアを初めて投入した春先の天城山でのハイキングは、おあつらえ向きの小雨がしとしと降る中で決行された。わずか 0.7lb(≒320g)と、米軍仕様のパーカーに比べて著しく軽量で薄い生地にも関わらず、そのハイキングに於いてこのウェアは立派に「レインウェア」としての責任を果たした。私はさすがは Under Armour だと感心したが、何分ふわふわ軽いうえに生地がとんでもなく薄いので、もしその場に台風がひょっこり現れて強烈な大雨が降り出したら、さぞ心細い思いをしたかもしれなかった。

幸運なことに、私はこのウェアを着ているときに豪雨に襲われた経験がないので、実際にこのウェアがどの程度の雨風に耐えられるかについて誰かに説明する事は出来ないが、どれだけ優秀な「レインウェア」を身に着けていようと、そのような異常気象下に於いて「オレの体には一滴の雨粒すらかからなかったぜ!」なんて事があるわけがない。気象情報に繊細なまでの注意を払って山に出かける私が実際に山で遭遇しうる雨量やその他の気象条件を考慮すれば、最終的に私はこのウェアが十分に私のニーズを満たす優秀な製品だと判断するだろう。

デザインの細かい部分に於いてもデザイナーの心配りを感じる。袖口にはパイルテープが縫い付けられていて、手首周りに合わせて袖を絞る事ができる。歩きながら現在地を確認するために左手首の高度計付きリストウォッチを見ようとしたら袖が邪魔をしていらいらするような事もない。そもそもこのウェアはゴルファーの使用を前提にしているらしく、ゴルフバッグを担ぎやすいように肩口に耐久性を高めた生地を配置しているようだが、それはつまり登山用のバックパックを背負う場合にも有用だと考えるべきだ。

このウェアに関して、私が意外に優れていると評価しているのはその防寒性だ。腰の深さまで雪の残る漁岳のハイキングで、稜線に飛び出した途端にゴウゴウと唸る強風に見舞われた時も、シャツの上にこのウェア一枚羽織っただけの私は大して寒さを感じなかった。明らかに冬型の天候が予想される状況でない場合、レインウェアとしても防寒着としても、これ一枚あれば十分事足りると私は考えている。


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