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BLACKHAWK! 3-Day Assault Pack
BLACKHAWK! 3-Day Assault Pack      【 Data 】


     Used since 2012.03.18 at Mt.Amagi

     Price : $ 93.00

     Size : -

     Color : Olive Drab

     Link : http://www.blackhawk.com/

Blackhawk! はかつてアメリカ海軍特殊部隊「Navy SEALS」に所属していたマイク・ノエル氏が一九九三年に立ち上げた軍用装備ブランドで、その製品は実際の戦場への供給もさる事ながらハリウッドの戦争映画に頻繁に露出するため、一部のサバイバルゲーマーにとっては実に身近な存在でもある。私はそもそもこのパックをゲームで使う装備の一環として入手したが、ひょんな事から登山を始める事になった私は周囲の忠告も聞かず、登山用パックには目もくれずにこのパックを持参してハイキングに参加する事にした。

そもそもこのパックは軍事用途で開発されたパックだから、基本的な構造からして登山用のそれとは趣を異にしている。メインコンポネントのほかには背面に二つのポケットがあるのみで、そこには構造上、薄っぺらいものしか入らないから、着替えにしろ飲料水にしろクッカーにしろ嵩張るものは全てメインコンポネントに一緒くたに放り込むしかない。軍用なので頑丈さと(たぶん多少の)防水性を考慮して一〇〇〇デニールナイロンで作られているが、そんな重たい素材で作られたバックパックなんてどこの登山用品店に行っても売ってないだろう。

もっとも私はその「頑丈さ」が気に入ってるので、軽さを追及して作られているような一般的な登山用パックにはまるで魅力を感じない。登山用パックを背負って山に現れる私以外のほぼ全ての「良識ある」ハイカーの選択を否定するわけではないが、私個人の意見として、だいたいあのちゃらちゃらした色が私好みじゃない。私の美的センスの基準の一例を挙げるならば、私が乗る車はガンメタリックかワインレッドのような渋くてクールなカラーでなければならない。ピンクのクラウンなんて頭がイカれてる。

容量はカタログスペックで 37 リットル。必要に応じて 5.5 リットルの拡張ポーチをパックの左右に一つずつ装着出来るので、それらも入れると総容量は 50 リットル弱。二、三泊程度の山小屋泊まりなら十分だ。

私自身はとても気に入っているのだが、友人たちに言わせるとこのパック最大の欠点はその「重さ」にあるらしい。手元の秤によれば 3.16lb(≒1440g)。このクラスの一般的な登山用パックなら 2lb(≒910g) 前後ってとこだろう?まぁそんなに大騒ぎするほどの違いじゃないじゃないか。

背中にあたる部分には「IVS(Intercooler Ventilation System)」と呼ばれる Blackhawk! 独自のスポンジのようなクッション材があてがわれていて、オプションのインナーフレーム(実際にはただの一枚の板)を入れてやることで背負い心地はかなり向上する。胸部ストラップと取り外し可能な腰ベルトも付属しているが、基本的に私は使わない。

ポケットこそあまり使い勝手はよくないが、両サイドのストラップは実に重宝する。カラビナやバックル付きの拡張ストラップなんかを上手く使ってやれば、パックに入り切れないいかなる荷物、ヘルメット、スノーシュー、昼寝用のマットなんかもパックに括りつけたりぶら下げたりして簡単かつ安全に運搬可能だ。縫製やバックルのような小部品は全てミルスペック(軍規格)をクリアしているから多少手荒に扱っても全く破損の心配はないだろう。


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