banner_top | Home | Military | Trekking | Gourmet | Life | Contact |
Asolo FSN 95 GTX
Asolo FSN 95 GTX      【 Data 】


     Not used yet at any mountain

     Price : $ 188.96

     Size: US 9 D(M)

     Color: WOOL/SAND

     Link : http://www.asolo.com/

一足目のトレッキングシューズに Merrell の Chameleon 、二足目に Danner Combat Hiker をチョイスした私が、さらにその予備にと購入したブーツだ。もちろん私が Chameleon をもう三年以上も山で履き続けているにも関わらず、そいつは全くくたばる気配がないので、私の ASOLO は Danner 同様、私のオフの日にタウンユース用のブーツとして活躍するに留まっている。

数あるブランド、モデルの中から私がこのブーツを選んだ理由はシンプルだ。このブーツがかつてアメリカ海軍特殊部隊「Navy SEALS」の一部の隊員に愛用されていたからだ。私が登山用品をチョイスするにあたって一般的に適切だと思われる論理的な理由など皆無だと言ってもいい。

私がこのブーツを探してインターネットでアメリカ中の靴屋のオンラインショップを徘徊していたとき、色違いのものは容易に入手可能なようだったが、お目当ての「WOOL/SAND」は品薄なのか、8.5 サイズを置いてるショップがなかなか見つからなかった。 Merrell のときはそれで問題なかったってのに Danner の 8.5 サイズでは足が少々きつい思いをした私は、カラーが同じであればサイズは 9 でもいいか、と思い始めた。何カ月かして「アマゾン」に 9 サイズの「WOOL/SAND」を在庫に抱えたショップが現れたので、私はそいつを見つけるや否や値段もろくに見ないで注文した。

いざ私の手元にその 9 サイズの ASOLO が届いたとき、早速自宅でそいつを試し履きした私はしくじったと思った。実際に足を入れてみると、9 サイズの ASOLO は少々私には大き過ぎるように思われた。それだけだったなら、私がただ靴紐をきつく締めさえすればそいつは大した問題にはならなかっただろう。そいつを履いて街に出るとすぐに左足の甲が痛くなって来た。紐をタイトに締めてみたのはいいが、そのせいでソリッドなアッパーの裏地が足の甲に干渉しているようだ。あるいは私の手元に届いた時点で、ベロに変な癖というか折り目のようなものがついていてたせいかもしれない。私はインターネットで同じような事例を調べて、こうした場合に対処すべき手順の研究に励まなければならなかった。

まずインソールをスーパーフィートに換えた。底上げさえ出来ればいいと思って入手したその高価な「中敷き」によって履き心地が多少改良され、私は気分がよくなった。靴紐については、足が前後にずれないように足首周りだけをきつめに締める事にした。そして痛みを感じる度にベロの位置を色々と調整してみた。そうしているうちに何時しか甲の痛みは感じなくなった。最終的にはインソールは純正のまま、靴紐を適当に結んで履いていても痛みは感じなくなったから、要するに履いているうちに馴染んで来るタイプのブーツだったのかもしれない。とは言ってもそいつを自分の足に馴染ませるという作業に取り組んでる間も足が痛くならないに越した事はないだろう?

アッパーは Merrell の Chameleon 同様、かなりソリッドな作りになっている。特に黒いスエードを縫い付けて補強されている部分の硬さは顕著だ。例によってビブラム製ソールのグリップ感は秀逸で、重厚でありながら一定のクッション性を持たせてある。私はこのブーツの踵で地面を踏んだときの独特の感触が気に入っている。足首周りを始めインナーは過剰なまでにクッション性を高めてあるが、純正のインソールはあまり衝撃を吸収してくれない印象だ。そのせいで総括的には履き心地が少々「硬い」。あくまで推測にすぎないが、結果的には 9 サイズを選択した事によって内部に遊びを持たせる事が出来たのはよかったかもしれない。

実際にこいつを履いてハイキングに行くかと聞かれたら、私は少し躊躇するだろう。先に挙げたような諸々の特徴から岩山でのハイキングには向いているかもしれない。つまり履き心地よりも機能と堅牢さが問われるシーンにこのブーツは向いている。ところでアマゾン(USA)のユーザーレビューを読んでいると、このブーツの底がべろんと剥がれた事例が少なくない事に気づく。岩山の登り降りは概ね常に危険と隣り合わせだ。大自然と命のやり取りを交わしているような緊迫した状況でどこかの可哀そうなハイカーの靴底がベロンと剥がれるシーンを目の当たりにしたら、(そいつには悪いが)私は大笑いしてしまうだろう。でも自分の身にそれが起こってしまうとしたらとんでもない事だ!!


−プッシー大尉烈伝− [山歩き編/装備レビュー] に戻る >>>
Copyright (C)2011 Lt.Pussy All Rights Reserved.