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5.11 Tactical Rapid Assault Shirt
5.11 Tactical Rapid Assault Shirt      【 Data 】


     Used since 2012.09.02 at Mt.Tateyama

     Price : $ 59.99

     Size : Small, Medium

     Color : TDU Green(Small), Khaki(Medium)

     Link : http://www.511tactical.com/

「5.11 Tactical」は今日でこそ法執行機関向けの衣料やバッグ類を製造販売するブランドとしてその名を知られているが、その起源はアメリカの著名なクライマー、ロイヤル・ロビンス(Royal Robbins)がヨセミテ(カリフォルニア州)の岩峰によじ登っているときに自分の穿いているパンツに不満を覚えた事に始まる。ロイヤルは機能的に満足のいくパンツを自作し、ロッククライミングの世界に於いて登攀が不可能なレベルを現す「5.11」という名前をつけて売り始めた。コロラドのある FBI 捜査官がそのパンツに目をつけ、それを彼の仕事場で穿くようになって以降、「5.11」はまたたく間に各法執行機関のエージェントたちの間に広まったらしい。

基本的に「暑がり」の私は、概ねタンクトップ一枚で全てのハイキングを済ませてしまうが、気温が摂氏五度を割り込むような状況や三〇〇〇米クラスの山岳(多くの場合その稜線は強風に見舞われる)に登る場合はそうもいかない。そのようなシチュエイションが想定される場合、私はこの「5.11」を始めとるする、一定の機能性を有する「長袖」シャツを山に持参する事にしている。

このシャツを入手してみたきっかけは、ただ単にその見た目がクールだったからだが、実際に山でそれを着てみたときに、私は自分の選択が誤ってなかった事を認識した。

大きな特徴として両肩にある裏側にパイルテープの縫い付けられたタブ付きのポケットの存在が挙げられる。私は山に出かけてこのシャツを着る機会に恵まれた場合、そのポケットにカメラ、地図、スナック菓子にいたるまで、頻繁に出し入れが必要な小物を収容する。そのポケットの有用性を一言で表現する事は不可能だ。位置的に汗で湿らせてしまうリスクもないし、その辺の岩に腰を下ろしたときに中味を潰してしまう事もない。おまけに歩きながらでも容易に出し入れが可能だ。

袖の部分がパイルテープで絞れるところもいい。歩きながら現在地を確認するために左手首の高度計付きリストウォッチを見ようとしたら袖が邪魔をするようなシャツは頂けない。腕の部分はナイロン地と綿の混合繊維でタフな作りになっている一方で、胴体部分はスパンデックスを採用しており身体に優しくフィットするので山小屋でのパジャマ代わりにも持って来いだ。ちなみに腕の部分と胴体部分で繊維を分けている理由は、このシャツはそもそもボディーアーマーを着けて犯人のアジトに飛び込んで行く武装捜査官向けのアイテムだからだ。

一般的な登山用のシャツと比べても高価とは言えないし、付加価値を考えればお釣りが来る。私はまず S サイズを購入してみて大そう気に入ったのだが、行動中は問題ないものの、それを脱ぐときに少々窮屈に感じたので M サイズも購入してみた。胸囲 37 インチ(≒ 94 センチメートル)の私には M サイズが丁度いいようだが、M サイズはちょっとだけ袖が長い。


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