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・Trijicon ACOG TA01NSN
	NSN: 1240-01-412-6608 Contract: MDA-911-95-D-0007
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------- Trijicon, Inc. はミシガン州ウィクソムに本拠を構えるアメリカの銃器用光学機器製造メーカーだ。 一九八一年にグリン・ビンドンによって設立された当初は 南アフリカのニュージャーマニーに本拠を持つ「Armson OEG」の 光学機器を扱う輸入ディーラーであったとされるが、詳しい事は分からない。 八五年に Trijicon ブランドの名称で内蔵トリチウムによる 発光レティクルを採用したスコープを開発し、わずか二年後には 「TA01 4x32 Advanced Combat Optical Gunsight（ACOG）」の名称で TA01NSN のベースとなるモデルの陸軍への納入を開始した。 TA01NSN は、USSOCOM（米特殊作戦コマンド）の要請に応じて バックアップ用のアイアンサイトや、M4A1 用に特化されたマウントパーツが追加されたモデルで 九六年に SOPMOD（特殊作戦専用拡張）キットに採用された事で知られている。 外観上の特徴として TA01NSN には ACOG シリーズの他のモデルに見られる集光チューブがない。 バックアップ用のアイアンサイトもかなり特徴的なフォルムだ。
夜間戦闘用にトリチウムの埋め込まれたフロントサイト。 その物質特性を考慮し、不慮の事故を防ぐためだろうか ユーザーには取り外せないように設計されている。
リアサイトはスクリューで固定されていて、取り外し可能だ。
右側面のウィンデージ・ダイヤルとトップのエレベーション・ダイヤルは キャップで保護されている。
レティクルはクロスヘアタイプ。 中心点は 100メートル前方のターゲットを基準にしており 以後、100メートル単位で目盛がつけられている。 最大射程距離は 600メートルだ。 尚、内蔵トリチウムによる発光レティクルは、昼間は視認できない。
反射光によって敵に居場所を発見されないために装着するキルフラッシュ。 ゲームに於いては「弾よけ」としてゲーマーに貢献する。
マウントパーツを取り外して単体の状態にしてやると M16 系ライフルのキャリングハンドルにもマウント可能だ。 ただし、アンマウントする際にどうやってスクリューを緩めるのかを 熟慮したうえで実行しないと後悔する羽目になる。
私の手もとにある TA01NSN は、本体に「聖書を想起させる」文字列が 刻印されている事が問題となった事件の後に正規ディーラーに発注した民生品だ。 彼らはその問題に対処するため、事件後、速やかに刻印を削り取り そして同じ文字列を「スタンプした」ロット（最下行）を納品して来た。
四倍×32mm 径の TA01NSN は、屋外戦に於いては 素晴らしいパフォーマンスを発揮するライフルスコープだ。 当初、森林戦に於いて Aimpoint 製 Comp M2 を M4 に搭載して戦っていた私は 初めて TA01NSN を実戦投入した時に、その事を身を以って痛感した。 ただし、最大射程 600メートルを基準として設計された TA01NSN は 至近距離では焦点すら合わず、近距離戦に於いてはアドバンテージを有さない。 また、Compact ACOG と比較するとアイリリーフが短く このスコープで咄嗟にターゲットを補足し照準する事は（私の能力では）きわめて難しい。
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