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・SUREFIRE X300
SUREFIRE X300
P/N: -
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SUREFIRE の歴史は、レザー装置の開発研究者であったジョン・マシューズ(John Matthews)博士が
一九六九年に設立した産業用レザー装置の製造メーカー「ニューポート(Newport)社」まで遡る。

同社に於いて七九年に銃器用レザーサイトの特許を取得したマシューズ博士は
銃器用レザーサイトの開発に専念すべく「Laser Products」社を設立する。

八〇年代前半にはロサンゼルス市警 SWAT チームの要請で
MP5 サブマシンガンと 1911ピストル用のウェポンライトの開発にも着手し
それらをベースに八五年に軍、或いは各法執行機関向けの
戦術ライト製造ブランド「SUREFIRE」を立ち上げた。


二〇〇〇年に従来のハンドガン用ウェポンライトを一新し
6V仕様の「ニトロロン・シリーズ」、9V仕様の「ミレニアム・シリーズ」をリリースした彼らは
NSW(海軍特殊作戦コマンド)の要請に応じて製作された
ミリタリー・シリーズ」のリリース(二〇〇二年)を経て
二〇〇四年には世界初となるLEDバルブを搭載したウェポンライト「X200」をリリースする。


衝撃に強いLEDバルブの採用と、それに伴い驚くほどコンパクト化されたボディ以外に
注意を払うべき「X200」の大きな特徴は、その本体がピカニティレイルに対応したことだ。

フレームとレイルが一体化した仕様のハンドガンには直接マウントすることが可能になるとともに
従来のシリーズでは適用銃ごとにライト本体とともにひとつのパッケージに含まれていた
マウントパーツやリモートスイッチは別売りのオプションとなった。


「X300」は二〇〇八年にリリースされた「X200」の後継機種。
スポット照射に優れた「X200A」、広角リフレクタ採用の「X200B」の
それぞれの利点を一台に集約したモデルと言える。


バルブのスペックは輝度一一〇ルーメン(※)、照射時間は約二時間三〇分。
それぞれ六〇ルーメン(二時間三〇分)、一〇〇ルーメン(一時間三〇分)であった
「X200A」、「X200B」よりも輝度、照射時間ともに向上している。

※後期ロット(二〇一〇年カタログ掲載モデル以降)は一七〇ルーメン(二時間三〇分)。


銃へのマウントには、別売りの専用アダプタを使う。

SIG SAUER P226 用には MR14A と MR14B の二種類がリリースされている。
両者の違いは対応するトリガーガードの幅だ。

旧世代の P226(トリガーガード幅・一〇ミリメートル)には MR14A が、
より新しいロット(トリガーガード幅・一一.五ミリメートル)には
MR14B(NSN: 2590-01-547-7689)が対応する。


私が入手したのは MR14B。
SUREFIRE X300
背面。
SUREFIRE X300
トリガーガードを挟み込むべき隙間にはゴム製のパッドが付属している。

下部から芋ネジで締め付けてそのパッドを変形させることで
パッドをトリガーガードに密着させることによって
いたずらに銃を傷つけることなくしっかりと固定出来る仕組みだ。


銃に取り付けた状態。
SUREFIRE X300
クリス・オスマン(Chris Osman)の著作「SEALs:The US Navy's Elite Fighting Force」に
掲載されていたSEAL 隊員のガンケースのスナップで確認できる P226 を再現するために
リモートスイッチ「DG-23(NSN: 5930-01-547-7717)」を X300 に装着することにしよう。


まずバッテリー交換の要領で下部のリリースボタンをプッシュし
バッテリーカバーを開放する。
SUREFIRE X300 SUREFIRE X300
ヒンジ部分からバッテリーカバーをもぎ取って代わりに「DG-23」をはめ込んでやれば作業完了。
SUREFIRE X300 SUREFIRE X300
さぁ、いよいよ銃へのマウント作業だ。


ところで、おそらく工場出荷状態の X300 を二〇ミリレイルにマウントしようとすると
あまりのタイトさに親指と人差し指の皮膚が悲鳴をあげるはずだ。


何か妙案はないかとマウント部分の構造を観察してみる。
SUREFIRE X300
よくみると X300 のマウント用の爪は別パーツになっていて
左右三本ずつのスクリューで本体に固定されている。

つまりそのスクリューを緩めてやると爪がグラグラになってしまうのだが
その分マウント作業がとてもスムーズになるってわけだ。


秀逸なのは、そうしてスクリューを緩めた状態で銃にマウントした後で
ちゃんとスクリューを締めなおせる設計になってるってことだ。
SUREFIRE X300
ひゃー、これを作ったやつは何てかしこいんだ!!


マウント完了の図。
SUREFIRE X300 SUREFIRE X300
点灯スイッチはトリガーガードの両サイドに配置。

前方に押し込めばモメンタリオン(押下している間は点灯)。
左右どちらかに三〇度ほど回転させるとコンスタントオン(常時点灯)。
SUREFIRE X300 SUREFIRE X300
利き手に関係なく同じオペレーションが可能だ。


リモートスイッチ(DG-23)はグリップにほぼ密着している。
SUREFIRE X300
利き手の中指で手前に引き込めば点灯するが
使いこなすにはかなりコツがいる。


X300 の本体重量(バッテリーを含む)は 0.23lb(≒105g)、
カバーを「DG-23」に換装したうえでMR14Bの重量と合わせてもわずか 0.33lb(≒147g)。

ちなみにミリタリー・シリーズの W114D と専用マウントアダプタの重量は 0.58lb(≒260g)。
もちろんゲームにおいては軽いものほどありがたい。


実戦使用における DG-23 の有益性については評価が難しい。

デフォルトのスイッチで十分機能的であることにくわえて
DG-23 のハンドリングにはややコツがいること、
またライト自体がディぜーブル機能を備えていないので
誤って点灯するリスクを常に考慮しなければならないことまで踏まえた判断が必要だ。


だがそうした問題は、従来のハンドガンライトとは違って
シーンに応じてリモートスイッチの着脱が可能になった
Xシリーズの設計思想の優位性がスムーズに解決してくれる。
SUREFIRE X300 SUREFIRE X300 SUREFIRE X300


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