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・SUREFIRE Millennium Universal System Weaponlights
SUREFIRE Millennium Universal System Weaponlights
NSN: 5855-01-501-3081

P/N: -

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SUREFIRE の歴史は、レザー装置の開発研究者であったジョン・マシューズ(John Matthews)博士が
一九六九年に設立した産業用レザー装置の製造メーカー「ニューポート(Newport)社」まで遡る。

同社に於いて七九年に銃器用レザーサイトの特許を取得したマシューズ博士は
銃器用レザーサイトの開発に専念すべく「Laser Products」社を設立する。

八〇年代前半にはロサンゼルス市警 SWAT チームの要請で
MP5 サブマシンガンと 1911ピストル用のウェポンライトの開発にも着手し
それらをベースに八五年に軍、或いは各法執行機関向けの
戦術ライト製造ブランド「SUREFIRE」を立ち上げた。


二〇〇〇年、彼らは「Millennium Universal System Weaponlights
(彼らはそれを「MU システム」と呼んだ)」と称して
ピカティニー・レール(MIL-STD-1913)へのマウントを前提とした
アサルトライフル用のモジュラー式ウェポンライトシステムをリリースする。

航空機の製造に用いられる特殊アルミ合金製の各パーツの表面には
ミルスペック(MIL-A-8625 TypeV Class 2)仕様のアナダイズド処理
(耐食性を増すために人工的に酸化被膜を生成する表面処理)が施された。


「MU システム」シリーズの各ライトの構成は
従来の「SUREFIRE」製ウェポンライトのコンセプトをほぼそのまま踏襲していると言える。


つまりそれは衝撃吸収ベゼルを含むランプモジュール、バッテリーを収容するボディー
マウントパーツ、およびテイルスイッチで構成されており
それぞれのパーツが、同シリーズの他のモデルのライトと互換性を有しているのが特徴だ。
SUREFIRE Millennium Universal System Weaponlights
各モデルは仕様の違いに応じて M9xx のモデルナンバーを付与された。

モデルナンバーの十の位でパワー及びベゼル形状を、一の位でマウント方式を
それぞれ識別する事が可能だ。


十の位が「5」の場合、そのライトは 6V のランプモジュール(LU60)を
搭載している事を示しており、ベゼル径は 1.47インチとなる。
SUREFIRE Millennium Universal System Weaponlights
その場合、ランプ・アセンブリーが P60 であれば、輝度 65 ルーメン、照射時間は六〇分。
P61 の場合は、輝度 120 ルーメン、照射時間は二〇分だ。

※いずれもカタログスペック。


十の位が「6」の場合、そのライトは 9V の標準ランプモジュール(LU10)を搭載している。
ベゼル径は 1.62 インチ。
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その場合、ランプ・アセンブリーが MN10 であれば、輝度 125 ルーメン、照射時間は六〇分。
MN11 の場合は、輝度 225 ルーメン、照射時間は二〇分だ。

※いずれもカタログスペック。


十の位が「7」の場合、そのライトは 9V の「ターボヘッド」モジュール(LU15)を搭載している。
「ターボヘッド」ベゼルのベゼル径は 2.5 インチ。
SUREFIRE Millennium Universal System Weaponlights
その場合、ランプ・アセンブリーが MN15 であれば(MN10 と同じく)輝度 125 ルーメン、照射時間は六〇分。
MN16 の場合は(MN11 と同じく)輝度 225 ルーメン、照射時間は二〇分だ。

※いずれもカタログスペック。


「SUREFIRE」独自の精密設計からなる「広角リフレクタ」を採用したターボヘッドは
遠距離までより明るく且つ広範囲を照射したい場合の拡張オプションだ。


9V 仕様、つまり三個の CR123A 電池を要するキットには
ベゼルの手前にハウジング部分を延長するユニットが用いられる。

奥が初期型。手前は二代目。
SUREFIRE Millennium Universal System Weaponlights
二〇〇二年のカタログには既に二代目のユニットが掲載されている。

リリース時期を考慮すると、初期のユニットは稀少だと考えられるべきだ。


モデルナンバーの一の位が「1」のモデルはスクリューマウント(M49)式だ。

奥が初期型。手前は二代目。
SUREFIRE Millennium Universal System Weaponlights
二代目は二〇〇四年のカタログから掲載されている。


一の位が「2」のモデルは A.R.M.S., INC.製のスルーレバーマウント(M50)式。

銃への着脱は容易になるが、率直に言って高価だ。
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マウントパーツはいずれもボディから取り外し可能で、相互に互換性がある。

取付位置や方法は異なるが、ボディには予めいずれにも対応したネジ穴が開けられている。
SUREFIRE Millennium Universal System Weaponlights
初期のボディはロゴのプリント部分がフラットに成型されている。

二代目(二〇〇四年カタログ掲載分より)は曲面。
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各モデルナンバーの末尾に付与されるアルファベットによって
テイルスイッチのタイプも識別可能だ。

末尾が「P」のモデルは標準スイッチ(SW01)を搭載。
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「SW01」はモメンタリオン(押下している間は点灯)のみのシンプルなスイッチだ。

常時点灯させるためにはスイッチ自体を時計回りに回転させて「締める」。
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末尾が「C」のモデルはクリックオンスイッチ(SW02)を搭載。

軽くスイッチを押下してやると点灯し、さらに押しこむ(クリック)と常時点灯に切り替わる。
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末尾が「SUxx(xx はリモートコード長)」のモデルはテープスイッチ(画像は「SU06」)。
SUREFIRE Millennium Universal System Weaponlights
以上の事実を勘案すると、SOPMOD(特殊作戦専用拡張)キットの Block 1 に
「Visible Bright Light II(NSN:5855-01-501-3081)」として取り上げられているフラッシュライトは
「M962C」の初期モデルという事になるだろう。
SUREFIRE Millennium Universal System Weaponlights
映画「アメリカン・スナイパー」に登場するマークや「D」の
M4 にマウントされていたのは「M961P」の中期型。
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このシリーズモデルは二〇〇四年以降も各パーツの形状が頻繁に更新され
一部のモデルは廃盤となって今日にいたる。

リリース当初は一部の特殊部隊にのみ支給されており、一般の部隊にまで普及したのは
テープスイッチとクリックオンスイッチの双方の機能を備えた
デュアルスイッチ「XMxx(xx はリモートコード長)」がリリースされた二〇〇五年以降の事だ。
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