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・MSA Advanced Combat Helmet(ACH)
	NSN: 8470-01-529-6344 (Large) Contract: W911QY-05-D-0002
-------------------------------------------------------------------------------------------------------------- 従来の PASGT ヘルメットに代わって二〇〇〇年代に陸軍への導入が進んだ戦闘用ヘルメットだ。 一部の特殊部隊では早くから導入されていた MICH(Modular Integrated Communications Helmet) をベースに開発されたヘルメットで 二〇〇五年八月の発注をベースに本格的な導入が始まった。 MSA社はその際、GENTEX 社、SDS 社を抑えて、金額ベースで最も多くの発注を獲得したようだ。 PASGT ヘルメットとの最大の違いは、内部のクッション構造だ。 「ドーナツ型」のサスペンションをやめ、パッド方式を採用した。
パッドはシェルに貼られたフック地のシールで固定する。着脱は容易だ。 ヘッドセットを着用する場合等、干渉するパッドは引っ剥がせばよい。
外観上では、視野を確保するために「つば」がなくなった。 また伏射姿勢をとった際にバックパックやアーマーと干渉しないように 後頭部も大きくカットされた。
チン・ストラップは四点支持のファステクス仕様だ。 着脱時には留めビスの裏ナットを適切な工具でしっかり挟んでやる必要があるだろう。
チン・ストラップの後頭部の留めビスで 専用のゴーグル・ストラップ（NSN: 8415-01-521-8802）を固定する事もできる。
ヘルメット・カバーの頭頂部と左右、及び後頭部には 敵味方を識別するためのIR(Infrared)パッチが縫いつけられている。 必要とされない状況ではフラップで覆い隠せる仕組みだ。
前面の穴には暗視ゴーグル用マウント(Bracket)をビス留めする。
シェル単体の重さが手元の秤によれば約 2.99lb(≒1.36kg) ブラケット、アーム、ゴーグルまで含めると （私がゲーム時に装着しているのと同じ状態）約 4.23lb(≒1.92kg)だ。 正直に告白すると、これを頭にかぶってゲームに参加した翌日には 必ず首や背中が筋肉痛に襲われる。 ちなみに、二〇〇四年当時のイラク戦争を描いた映画「ハートロッカー」に 登場する全ての兵士が、なぜ既にこのヘルメットを着用しているのかを 誰もが納得できるように説明するのは、私の仕事ではない。
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