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April 30, 2016


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

先週、城ヶ島の黒島岸壁で小メバルや小タナゴなど釣って遊んでから、自宅に帰って竿(ダイワ製リーガル)を洗おうとしてみたら、また穂先の先端が二センチメートルほどのところで折れていた。





リーガルの穂先が折れたのはこれで三度目だ。だが、今回に関しては、折れてしまった理由に全く心当たりがない。ひょっとしてこの竿は、そもそも普通に使ったり運んだりするだけで簡単に折れる竿なのか?


一度目は今回と同じく先端から二センチメートルほどのところで折れただけだったので、上州屋の親切な店員が部品(トップガイド)代だけで手早く修理してくれたが、二度目はさらに五センチメートルほど手前で折れてしまったので、穂先(一番節)ごと交換するために上州屋経由でダイワに修理を依頼した。


そのときの明細。





部品代は仕方ないとして、その他の費用は私の物価に対する厳しい評価基準に照らし合わせると少々目に余る。そしておそらく私のリーガルは、これから先もシャープペンシルの芯よろしく何度もポキポキ折れてしまうに違いない。

わざわざその度に上州屋に持ち込むのも面倒だ、というわけで、自分で修理に挑戦すべく、近所のホームセンターで「エポキシ系」の接着剤を購入。





「エポキシ系」の接着剤を使用するのは、次にまた穂先が折れたときに穂先に接着されているトップガイドを確保するためだ。つまりこの主剤と硬化剤を混ぜ合わせて使用するタイプの何やら取り扱いが面倒な接着剤は、固着したあとでも加熱してやれば溶解するので、折れた穂先からトップガイドのみを取り戻すことが出来る。

折れた先端部を沸騰する鍋で三分ほど煮込んでやってから、トップガイドを(素手で触ると熱いので)箸で挟んで穂先の折れカスをペンチで引き抜くと、簡単にトップガイドが確保できた。よしよし、ダイワの修理担当者も私から安くない修理代を巻き上げておきながらも、ちゃんと「エポキシ系」の接着剤を使って修理してくれていたようだ。


あとは接着剤の説明書き通りに主剤と硬化剤をしっかり混ぜ合わせ、向きと順番に細心の注意を払ってその他のガイドを穂先(一番節)に通してから先端部に塗りこみ、最後に確保したばかりのトップガイドに先端部を挿入する。





今のトップガイドは、もともと一度折れたときに上州屋の親切な店員が店の奥から持って来てくれた「ぴったりサイズの」トップガイドなので、竿の先端側を削るとか、そういう面倒な手順はいらなかった。


速乾性の接着剤を選ばなかったのは作業にゆっくり励むことを優先したためだが、おかげで固着するまでには一〇時間ほどかかるようだ。いずれにせよ、作業結果が実用に耐える程度かどうかが判明するのは、次に出かける釣り場ってわけだ。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。




April 10, 2016


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

メバルマンと沼津の足保港へ。


初日は日没が一八〇〇時、満潮が一九〇〇時で、現地入りは一六〇〇時。ケチのつけようのない完璧なスケジューリングだ。

便所わきに車をとめて早速、堤防へ。角の手前はクロダイ狙いらしきウキ釣り師で満席。角から先は、先端の方はマダイ狙いらしきカゴ釣り師が占領しているが、手前側は余裕がある。





角を曲がってすぐのポジションではベテランの風格漂う初老のウキ釣り師(「グレ紳士」と呼ぶ)が糸を垂れている。丁重に挨拶をして右隣に入らせていただく。


事前に情報収集してみたのはいいが、この堤防は足元の水深が八米だというホームページもあれば、いや、足元から二〇米の水深がある、とか書いてあるホームページもあって、情報が錯そうしている。ひとまずリーガル1.5号を手早くセットアップして素針のまま水深のチェックから入ったが、私たちの釣り座では足元から五米ほど先で、やはり水深七、八米といったところのようだ。

私は海底すれすれを、今回、四.五米の磯竿を新調したメバルマンは、水深五米ほどをタナに設定して試合開始。


例によってネンブツダイを釣り上げては不満を漏らすメバルマンを見て腹を抱えながら笑う私の仕掛けには小魚一匹かからない展開だ。一七三〇時頃に隣で釣っていた「グレ紳士」が釣り道具を片付け始めたのだが、そんな私たちを哀れに思ったのか、「メジナでも狙ってるのかい?」と話しかけて来た。

「チヌを狙ってるんだが、今日の潮はあまりよくないねぇ」なんて風に答えてみたいところだが、こんなところでくだらない見栄を張っても仕方がない。いやぁ、何か釣れたらいいなぁ、なんて思って・・・、とか何とか、謙虚な態度に徹して答えてみると、「グレ紳士」の本日唯一の釣果であるメジナ一枚をくれる、と言う。うひゃー、何て親切な「グレ紳士」!

「グレ紳士」は「そんなに大きくないけどな」なんて謙遜しながら、今まで海中で生かしてあった二五センチメートルほどのメジナの入ったビクを、私の脚元に向けて惜しげもなくひっくり返した。


ありがたく押し頂いてから、翌日の夕食で刺身にするためにその場でエラとワタを取り除く。





自分ではちっとも釣れないくせに、しっかり包丁とまな板だけは持参している用意のいい隣の釣り人に「グレ紳士」も少々面食らった様子だったが、三〇秒血抜きをするだけでも風味が全然違う、とか、その場面でも大ベテランならではの、大変ためになる「釣り人の知恵」を私たちに伝授してくれた。


「グレ紳士」がお帰りになり、日没の時刻も近づいてきた一七四五時頃に、今度は私の仕掛けに唐揚げサイズのカサゴが三尾続けてヒット。





こちらもエラとワタを取り除いてジップ袋に密封し、さらに新聞紙にくるんで氷の入ったクーラーボックスへ。釣った魚を少しでも美味しくいただくために、ドブ漬けはもうやめだ。


翌朝使う分の撒き餌を作ってから釣り座の清掃を終え、一九〇〇時には撤収して沼津市街の「卓朗商店」へ。

私がオーダーしたのは、特製醤油らぁ麺・九八〇円。





値段は微妙なラインだが、店主の丁寧な仕事ぶりを覗わせる、塩らぁめんを始めとするほかのメニューもつい気になってしまう一品だ。


その後、例の便所わきの駐車場まで舞い戻って車中で仮眠。〇五〇〇時の日の出と〇七〇〇時の満潮を考慮して〇三三〇時に起床し、再び堤防を目指す。


堤防の曲り角手前には、今度はイカ釣り師らしきルアーマンが所狭しと並んでいる。角から先にはまるで人影がなかったのだが、目ぼしい場所はちゃんと水汲みバケツで「場所取り」された後だった。

なぜか先端部一〇米ほどは空いていて、そこから手前に等間隔で水汲みバケツが二〇米くらい整列している。先端部を私たちの釣り座にしてもよかったのだが、メバルマンと協議の結果、そこはたぶんあまり釣れないから空いてるんだろう、という結論になって、私たちは整列した水汲みバケツのすぐ手前(左)側を陣取った。


暗がりのなか、私たちが準備をしていると、黄緑色のおしゃれなウィンドブレーカなど羽織った、格好だけは一人前の四〇代とおぼしき一人の釣り人が私たちのさらに手前(左)側に釣り座を構えた後で私の方にやって来て、生け簀を狙うのか?と聞いて来る。

リーガルと、ミニカゴをセットした2号の磯竿しか持参してない私は、私の正面、一〇〇米ほど前方に見える生け簀までは到底狙えないので、私たちは手前の方で釣るだけだ、と正直に答えたのだが、沼津の堤防ではこういう場合、そんな風に正直に答えてはいけないらしい。何を勘違いしたのか、その釣り人は、ベイトリール式のカゴ釣りタックルを組み終えると、私たちのさらに右隣の釣り座から見て正面五、六〇米ほどの位置を目がけて悪びれもせず仕掛けをぶん投げた。この野郎、それじゃ私が三〇米も正面に仕掛けを投げたらお前の仕掛けがからまっちまうじゃないか!

実際に、その見掛け倒しの釣り人の正面には生け簀がないので、生け簀周りに居着く魚を狙いたければそうするしかない。だからそいつは投げるのがヘタクソなわけではなくて、ちゃんと分かったうえでそうしているのだろう。だがベイトリールを使っている割には飛距離が物足りない気がしないでもないのは、たぶんそいつが、結局その程度の実力の釣り人だからだ。


おまけにその目障りな男は、何回か仕掛けを投げて回収しては、大音量でラジオをつけっ放しにしたまま、すぐにどこかへ行っていなくなってしまう。釣りに集中する能力がないうえに、ひょっとするとそのラジオの音が魚を遠ざけてしまうかもしれない、という事にも頭が回らないらしい。あるいは手前の方の魚を狙ってる私たちに対する嫌がらせか何かだったのだろうか。だとしたら、法律さえ許してくれるなら真っ先に殺してやったのに。

その後も気の向くまま右へ左へと仕掛けを投入し続けて、自分の左隣のカゴ釣り師と、それから後からやって来て私たちの右隣に入ったカゴ釣り師までご丁寧に「オマツリ」に巻き込んだうえで、最終的にその見掛け倒しでマナーの「マ」の字も心得ていないマヌケはイワシ一匹釣り上げることなく帰って行った(まぁその点については私たちもあまりエラそうなことは言えないが)。


ところで私たちの右隣にやって来た初老のカゴ釣り師は、相変わらずネンブツダイばかり釣り上げる私たちを尻目に、ちゃんと「正面に」四、五〇米ほど仕掛けを飛ばしてマダイを3枚仕留めていた。すげー!!私の右手で釣っていた好奇心旺盛なメバルマンが氏にインタビューを敢行し、ツケ餌とタナを上手に聞き出してくれたので、いつかまたこの堤防に来ることがあったなら、私たちもマダイを狙ってみることにしよう。


夕方から朝の一〇〇〇時まで粘って小物のカサゴ3尾という散々な戦果に終わってしまったわけだが、たまにウキがスーッと沈んで行っては、合わせを入れても針にかからない(つまり口に入れたエサを吐き出されたってことだろう)、というシーンを何度か経験したので、ネンブツダイではない「釣れるとうれしい」魚もそこにいたのに違いない。

道具を片付けていてちょっと思ったんだが、水深が深いうえにネンブツダイばかり食って来るので、エサ針を早く沈めたかった私は、針から三〇センチメートルほどのところに3Bのガン玉を打ったんだが、そいつが良くなかったのかもしれない。まだ水温が上がりきらないシーズン序盤に獲物にしっかりエサを食わせるには、もっと軽い仕掛けで勝負を挑むべきだったかもしれないな、などと反省点を話し合いながら、私とメバルマンはその地を後にした。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。



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