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January 11, 2016


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

マダム・メルケルは実にすばらしい国家指導者だ。自身の権威に泥を塗る羽目になる危険も省みずに難民を無制限に受け入れるなどと大胆な政治的決断を下した挙句に、そうした頭のおめでたいヒューマニズムに侵された愚策を責任ある立場のリーダーが強行すれば何が起こるか身を以って証明してくれた。

数百人に及ぶとも言われている被害にあったドイツの一般市民は本当に気の毒だと思うが、まぁ、被害者のうちメルケル支持者についてはその対象から除いてもいいかもしれない。


もちろん「難民」と呼ばれる人々の全てが人格的にレベルの低い、救うに値しないゴミのような連中だとは限らない。基本的に「難民」と呼ばれる人々は祖国に安住の地すら与えられなかったような、運命に翻弄されるばかりの立場の弱い無辜の人々だ。

なかには悪政を敷く為政者との戦いに敗れて祖国を追われてしまったような、勇敢で偉大な市民も含まれている事だろう。ただ「難民」というだけで偏見に満ちた目で彼らを見下そうとする態度に対して、私は反対の意思を表明する。


だからと言って、ろくに受け入れの準備も整わないうちに「何人でもいらっしゃい」なんて「いいひと気取り」をやることが一国のリーダーとして責任ある態度であるわけがない。

たしかメルケルは FUKUSHIMA の事故を教訓に自身の過去の過ちを認めて脱原発に舵を切った聡明な指導者だったはずだが、こと「難民」に関しては何ともお粗末で稚拙な判断に走ってしまったのは、マダムがかちかちのキリスト教徒であることと無縁ではないかもしれない。


結局のところ、「難民」受け入れ派が主張する、「難民」を受け入れたからと言って社会の治安が悪くなることはない、という楽観論は、この期に及んで「原発は絶対に安全です」と言い切るどこかのボンクラ首脳と同じレベルの世迷言だ、ということだ。なるほど、原発は「概ね」安全なんだろうが、想定外の事故が起きてしまったときの被害の規模やそのリスクを正しく評価したうえでエネルギー政策は論じられるべきなのだ。


そして同じように、社会に対して「ゼロリスク」で「難民」を受け入れることは出来ないという事実から、私たちは安易に目をそらすべきではない。


受け入れた「難民」を全員、街中に野放しにするのは論外だが、彼らを隔離するような方法に頼れば後になって人権問題だと騒がれるおそれがあるし、審査の段階で大量のリンゴの中から腐ったやつだけピンポイントでつまみ出すのは現実的に不可能だろう。

そう考えると、あえて社会にリスクをもたらさない、つまり難民は「受け入れない」というカードを選択したい人々が私たちの身近にいたとして、誰が彼らを責めることが出来るというのか。


全ての「難民」が無慈悲に見捨てられることが「良い事」か、と問われれば、そいつも少し違う気がするが、少なくとも「難民」の受け入れ拒否派が何か意見を言っているのを見かけても、ただそれだけで彼らをひとでなし扱いするのは間違った態度だ、という事実を、私たちは空虚で無責任なヒューマニズムや宗教観に惑わされることなく、偉大なるメルケル首相がもたらしてくれた大変分かりやすいドイツの事例からしっかりと学ぶべきだ。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。



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