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September 5, 2015


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

先々週の大原港、先週の城ケ島と二試合続けて「丸坊主」だった私は(さすがの「メバルマン」は城ケ島では小メバル一匹釣り上げた)、背水の陣の思いで「メバルマン」と共に乙浜漁港へ。


一五〇〇時頃に現地に着いてみると、前回「黄金アジ」を大釣りした突堤が空いている。





ここは「潮通しもよい」のでクロダイも狙えると評判のスポットでもある。早速釣り座を構える準備をしていると、最先端で釣っていたソロの釣り人がもう帰るようだ。

挨拶もそこそこにインタビューを敢行した結果、釣り人氏はアイゴを何と6枚も釣り上げたことが判明した。なるほど、魚たちの食い気は良好というわけだ。こっそりといやな顔をする「メバルマン」とは対照的に、私は何事もポジティブに評価したうえで釣り座を先端の外海向きに構えなおす。


実は大原港でデビューしたばかりのリーガルを水洗いしてバスルームに干していたら、ちょうど翌日にやって来た配管工掃除の男が何らかのアクシデントがあったにも関わらず私に申告しなかったようで、そいつがこっそり帰って行ったあとでふと見ると、そこには先端が1インチほど折れてしまったリーガルがあった!

すぐにでも電話で呼びつけてドジでマヌケな配管工野郎に然るべき罰を与えるべき局面だったんだが、証拠がないので白を切られたらそこまでだ。くそっ、私に代わって神がやつにふさわしい罰を下すまで指をくわえて待つしかないのか!


そんなわけで、予備にシマノのランドメイトを入手した私は、今日は上州屋のとても親切なスタッフがトップガイド代だけで修理してくれたリーガルと新調したランドメイトの二機体制で挑む。

ランドメイトは前から気になっていた二.〇号仕様だ。二号にしておけば大物釣りにも使えるうえに、錘を仕込んだライトなカゴ釣り仕掛けを組んで軽く遠投することだって出来るからな。


ついでに万一ナブラが目の前で展開する事態にそなえて(そんな事態は起こらなかったが)、リーガルと同じく大原港でデビューしたリバティクラブとレブロスのコンビも竿立てに配備済みだ。

試しに21グラムのメタルジグを二、三投したら早速がっつりと根掛かりしたので、リール操作を諦めてラインを握って渾身の力で二、三分も引っ張ていると、海藻の枝を引きちぎってジグは見事に回収された。それって私の電車結びの結束がいかに強力かってことを示す出来事だろう?私は大いに満足した。


突堤の付け根ではベテランらしき夫婦がダンゴ釣りをやっている。私たちが釣りを開始して間もなく現れた、これまたベテランのオーラが漂うソロの釣り人は私たちの左隣でフカセ釣りだ。


隣のベテラン氏の釣りざまをそれとなく観察していると、華麗なるサイドスローで二〇ヤードほど沖まで円錐ウキを飛ばすと、右手に持ったひしゃくで撒き餌をウキから一フィート(≒三〇センチメートル)と離れてないポイントに正確にボチャンと投入する。うへー、どうやったらあんな見事なコマセワークを身に着けられるって言うんだ?

私は、それほどまでに熟練したフカセ釣り師ともなると、釣り上げてしまったアイゴを蹴っ飛ばして海に追い返している様子にすら後光が差して見えることを学習した。


ところで前回、前々回と小魚一匹針にかけられなかった私は、ハリスの改良に着手した。つまり針に「七五センチ」のナイロンラインが結ばれた状態で売られている既製品を使うのをやめて、針とフロロカーボンを買って来て自分で結ぶってわけだ。

ラインにフロロカーボンを採用して材質面で強化を図った分、太さは一.五号に落とす。長さも七フィート(≒二.一米)ほどにして、(テキストいわく)よりエサが水中を自然に漂うようにする。針は銀針をやめて黒針に替えたうえでチヌ針の一号と三号を用意した。


結び方は「内掛け結び」を採用した。一般的には外掛けの方が容易とされているようだが、もう何度もウキ止め糸を結んで来た私には内掛け結びもそれほど難しいようには思えない。

自宅のリビングで何度かチャレンジしているうちに要領を得た私は、いざ大物をかけたときにヘタクソな結び目がすっぽ抜けて獲物に針だけ持ち逃げされる事を大いに心配しながら、一号針と三号針で三本ずつ、計六本を完成させた。


もちろん「すっぽ抜け」の心配は杞憂だった。三号の方をさっそく実戦投入して一六〇〇時に始めて翌〇一〇〇時まで粘ったが、大物なんてかすりもしなかったんだからな。

代わりと言っては何だが、底を狙ってタナを深くするたびに釣れる無駄に巨大でヘビーな海藻を何本陸揚げしても針がすっぽ抜けることはなかったから、まぁ少なくとも「内掛け結び」はきちんとマスターできたようだ。


ところで、肝心の「まともな」獲物はムツ一匹。





塩焼きにして食う分にはなかなか美味だが、仮にもリーガルを駆る釣り人が満足する結果には程遠い。

そしてランドメイトの方は、アミエビ用と思しきプラカゴからLサイズのオキアミがちっとも出て行かないので、早々に竿仕舞いにした。


ちなみに「メバルマン」はチャリコ(マダイの幼魚)だかウミタナゴだかよく分からない一〇センチほどの珍魚を二匹と二〇センチオーバーのクサフグを一匹、私はムツのほかにはゴンズイを二匹釣っただけだった。

周りの釣り人も(アイゴ以外は)何も釣ってなかったようだから、まぁ私たちの腕に特段の問題があったわけではなかったということにしておこう。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。



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