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July 12, 2015


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

久しぶりに雨がやんだので去年パパとママを捕獲した公園の雑木林に彼らのベイビーを放虫しに出かけた。ひとまず二軍選手扱いのオス七匹を虫かごに収容して現地へと向かう。到着したのは二二〇〇時。


放虫に関するさまざまな意見があるのは私もよく知っている。外国産の昆虫を国内に放虫するようなマネは、かつて「遊びのために」凶暴な外来魚を湖沼に放流したバカどもがやったのと同じレベルの自然に対する「重度な」冒涜だ。

ところで私の管理下にあるカブトムシたちは、母親が一〇〇パーセント東京産、父親は一部熊本産の遺伝子を受け継いでいることになるから、今回の放虫によって「若干の」熊本系の遺伝子情報が都内の公園に放出されることになる可能性がある。だから何なのだ?

そのことに文句があるやつは、例えば東京出身の女と熊本出身の男が結婚して出来た子供にも「やぁ、調子はどう?ところで君は混血児なんだぜ」とでも言い放つつもりなのか?全くバカげている。


公園には虫取り網を手にした親子が何組かいた。たぶんカブトムシかクワガタムシを探しに来たんだろうが、そのへんの木を手当たり次第に探しているようだ。少しでもお家で勉強して来た「採集家」なら、まずはお目当てのやつらが最も集まりそうなクヌギの木を探すことから着手するだろう。さすがにやつらは桜の木の幹にはいないと思うんだが、ひょっとしておたくらはテントウムシでも見つけに来たのかい?


クヌギの木がまとまって生えている一帯に到着した私は、早速虫かごを開いて彼らがいつでも大自然へと帰れるようにしてから周囲のクヌギの木の探索を開始した。つまり、その・・・。やたらとデカいカブトムシやカッコいいクワガタムシを発見したら、空っぽになった虫かごに放り込んで拉致しよう、というわけだ・・・。


去年オスを捕獲したポイントからはもう樹液が出てなかったので、そこには何もいなかった。代わりに別のポイントでオスのカブトムシを一匹発見したが、サイズは中堅クラスだったのでそのままにしておいた。

そしてあるクヌギの木の幹でオスのコクワガタを発見した私は散々迷ったあげくそいつを自宅に連れ帰ることにした。さて、虫かごのもとに戻るとするか。全員とは言わないまでも、まぁ大半のやつらはとっくに大喜びで大自然へと飛び立って行ってしまったことだろう。


虫かごのもとに戻った私は愕然とした。ただの一匹すら減ってないじゃないか!彼らにとって自然に帰ることはそれほど喜ばしいことではないのだろうか。


虫かごにしがみついてる彼らをその意に反して無理に引きはがしてまで放虫する、というのは何か違うような気がする。結局、私は彼ら全員を引き取ることにした。

おまけにコクワガタに加えて帰り道で街灯の下に落ちているのを見つけてしまったまずまずのサイズのメス二匹まで私は自宅で面倒をみる羽目になった。いったい私は何をしにあの公園に行ったんだ?


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。



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