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October 3, 2014


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

ラーメン屋で自分の荷物を置くために空いた席を引き寄せて、その椅子に足をかけていたさらに隣の客に怒鳴りつけられ、「いいじゃねえか」と応戦したばかりに踏み殺されたバカな中年男がいるらしい。

踏み殺した方の男は、その中年男が血だまりを作って床に倒れている店内でラーメンを追加注文し、警官がかけつけた時にもそいつを美味そうに啜っていたということで、報道やインターネット上に垂れ流される意見によれば、とんでもない人でなしの凶悪犯のような扱いを受けている。そいつがラグビー経験者で260ポンドの巨漢であったことも、そんなイメージに拍車をかけているかもしれない。


しかし報道されている一連の経緯を見る限り、この死んだ中年男というのも「自分さえよければいい」という考え方が頭を占めている典型的なろくでなしだろう。飲食店での空いた席の使い方にまつわるマナーに関しては各論あるだろうが、後からやって来て横取りするようなマヌケに砂一粒分の正当性すらない。どこかのラーメン屋で私と鉢合わせる前に死んでくれたのは、私にとってまったくもって幸運な出来事だったというほかない。


もちろん元ラガーメンの男ではなく相手が私だったとしたら、この中年男は命まで落とすことはなかっただろう。たぶん元ラガーメンよりも私の方が理性的で自分自身を制御できる人間だからだが、それはろくでなしの命や人生に価値があるからではなく、いかにそいつが救いようのないろくでなしでも、血まみれにして床に転がしてしまったりしたら、この私の充実したかけがえのない人生に対して負の影響をもたらすことになるからでしかない。

どれほど自分勝手で迷惑きわまりない人間でも、いっちょうまえにご立派な「人権」とやらが付与されているのが私たちの暮らしている社会なのだということを、周りより少しだけ私という人間が理解しているというだけのことだ。


別に元ラガーメンにことさら肩入れするつもりはないが、結果論として、勤務先や近所での評判は決して悪くなかったというその元ラガーメンの男は、自分の尊い人生を犠牲にしてまで犬の糞のような人間を社会からひとりだけ減らしてくれた、その他の善良な市民にとって態のよい人柱のようなものだろう。場末のラーメン屋で犬の糞に喧嘩を売られたりさえしなければ、それまで通りの人生を送れてたってのに、まったく気の毒な男だ。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。



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