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August 13, 2014


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

熊本で捕獲して持ち帰る事にしたカブトムシのうち、唯一のメスが帰京を待たずに死んでしまったので、私は東京に戻るや否や、近所のペットショップでメスを一匹(たったの)三〇〇円で買って来たのだが、観察してるとモソモソ土の上を歩き回るか寝ているだけで、夜はケースの中をブンブン飛び回り、昼間はちゃんと土に潜って眠る野生の連中と違ってどうにも生命力を感じない。

もちろんそのメスに悪気があるわけでないのはよく分かっているのだが、そもそもオス二匹に対してメスが一匹しかいない、というのもバランスが悪い(いろいろ調べてみると、オス一匹にメス二〜三匹というのがいいらしい)ようなので、私は都内のどこかで野生のメスを捕まえてみようと思い立った。


インターネットで調べてみると、もう一〇年以上暮らしていながら全く知らなかったのだが、どうも近所にある広大な敷地の公園内の雑木林で捕獲例があるようだ。何だ、話は早いじゃないか。私はインターネットで「クヌギの木」の見分け方だけしっかり覚え、夜になるのを見計らって現地へ。


カブトムシには灯りに集まる習性があるため、公園の敷地内に入って雑木林に向かう途中も外灯の下の地面には気を付けながら雑木林を目指す。たしか敷地内に入ってからわずか二本目の外灯の下で、早速ひっくり返ってバタバタしているメスを発見。そんなに簡単に見つかるものなのか!?


目につく外灯はしらみつぶしにチェックして行ったら、雑木林に辿り着くまでには四匹のメスを発見した。野生の個体はやはり腕力が屈強で、捕まえてからの抵抗力がペットショップのケースの中で育った個体とは全く違う。ほかと比べて力の弱い二匹はリリースし、活きのいいメス二匹を手に入れた状態で雑木林へ。


クヌギの木の幹を重点的に探していくが、熊本で探し回ったときと違って樹液が滲み出ている幹が一本もない。当然そこにいるのはゴキブリや小型のゲジゲジのような全く用のない連中ばかりでカブトムシはどこにも見当たらない。熊本ではあんなにたくさんいいポイントがあったのに、と少々失望するが、考えてみれば熊本では予め「名人」が昼間のうちに見つけておいた樹液の出ている木だけを見回ってたんだから当たり前だ。

地面に灯りを照らしてみると、カラスか何かに食われたあとのような死骸は転がっているので、少なくともそこに奴らが出没する事は間違いなさそうだ。そしてたぶん一時間ほどかけて目につくクヌギは一通り探し終え、もう帰ろうかと思ったとき、ついに私は奴が一匹クヌギの幹にとまってるのを発見した。今日、初めて見た「野郎」のカブトムシだ。





熊本でもそうだったが、奴らは生命の危機に瀕しても決して「飛んで」逃げようとはしない。そいつを知ってる私は慌てる事なくリュックからカメラを取り出し、奴の写真を何枚か撮ってからゆっくりと奴を捕獲した。奴のいた幹を確認すると、たしかにそこから樹液が滲み出ていた。


私は成果に十分満足して家に帰る事にしたが、その帰り道でも一匹、活きのいいメスを見つけてしまった。さらに、それを拾ったのはいいが処分に困ったのだと思われる犬の散歩にやって来た夫婦の旦那と、ジョギングに来ていた若者が、私に「貰ってくれ」と言ってメスを一匹ずつ差し出したので、最終的に私は一匹のオスと五匹のメスを我が家に持ち帰る羽目になった。





私は早速、カブトムシ用の飼育セットをアマゾンで追加注文しなければならなかった。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。



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