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July 05, 2014


やぁ、諸君。私がプッシー大尉だ。

川越の女の家に転がり込んでいる友人の招きに預かり、別の友人一人と川越へ。


この(川越の)友人、私の上を行く食通で、店構えと店主の目つきを見ればその店の料理のレベルがわかると普段から豪語している。何を馬鹿な、と侮ってはいけない。かつて彼に誘われて訪問した店の中に不味い店はおろか、私をして「ふむ、まぁまぁだな」と思わせた店すら、ただの一件たりとも存在しない(つまり全て「大当たり」というわけだ)。

私は彼の見つけて来た名店の料理を口に出来る事に無上の喜びを感じ、彼はそんな私の様子を見るのが楽しくて仕方がないらしい。


今日、私たちが呼び出されたのは西日本に本店を構える焼肉屋だ。その偉大なる友人は、美味い店を見つけるだけでなく、その店を仕切る重要な人物とすぐに仲良くなる技術に長けているので、私たちは一人わずか四〇〇〇円ぽっきりで最上級の肉をたぶん一〇品ほどと、さらに酒も飲み放題という、一般の客には到底供される事のない手厚いもてなしを受ける幸運に恵まれた。


手始めに運ばれて来た(たしか)ハラミとロース。





こんな分厚いタン塩を見たのは生まれて初めてだ。





「口の中で溶ける」というよく耳にするフレーズは、このような肉にこそふさわしい。





ところで久しぶりにお目にかかったのがこいつだ。





もちろん「火を通してから」でなければ口にしてはいけない。どれくらい火を通すかは「完全に」客の好みの問題だが、とにかく店側には「火を通してから」食うように法律で決められている、と客にちゃんと伝える義務がある。私の言ってる意味はわかるね?

それで、いやぁ、もうとにかく美味かったの何のって。


この美しく光り輝く宝石のような食材が、二束三文のユッケにあたって五人が死んだせいで、とばっちりを受けて法的に規制されてしまったのは三年ほど前の出来事だ。死んだ五人のうち三人が子供、重篤患者の多くもまた子供だった。

貧乏なのか何なのか知らないが、好き好んで犬のエサのようなものを振舞うチェーン店に入店した分別のあるべき大人たちが痛い目を見るのは、正月に餅を喉に詰まらせる年寄と一緒でただの自己責任だが、子供が被害に合うのは、そもそも生肉を子供に食わせるような無教養な大人がいるからだ。私は、その件で破産したあのうさん臭い焼肉屋もさることながら、よりによってそんな店で出されるそれを子供に食わせた周りの愚かな大人たち(たぶん親だろう)こそ、被害に合った子供たちを殺した張本人だと、今でも信じて疑わない。


そういうわけなので、当局はそういう知性の貧弱な一部の大人たちに罰を与えこそすれ、この社会で長く育まれて来たひとつの素晴らしい食文化を台無しにしてしまうような拙速な規制については、その是非を速やかに再検証するべきだ。


何か質問は? OK。諸君の健闘を祈る。

以上だ。



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