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logo_no_star 豚丼よろずや
豚丼よろずや/豚丼(上)

【 Data 】

北海道札幌市中央区南2条西5丁目 東宝プラザビルHUGイート内 [MAP]

TEL:011-281-3900

営業時間:11:00-15:00 17:00-22:00

定休日:不定休

最終訪問:2011.07

すすきので空港行きのバスに乗る前に限られた時間で昼食をとる必要に迫られた私が狸小路をぶらついていて「阿寒豚」の表記に釣られて入店した店だ。そもそも鹿児島の黒豚なら知ってるが、阿寒豚なんて聞いた事もないし、本当にそんなブランドが存在するのかどうかすら分かりもしないってのに、店の表に「阿寒豚」と書いてあっただけで、これは是非賞味しなければ!と思ってしまうのだから、全く以って人間の思考のロジックは理解不能だろう?

店は「食彩HUG」という名前の、いかにも観光客相手の物産展用の施設といった趣きの建物の中にあり、私が訪問したときには一人も先客がいなかった。五〇がらみの屈強な農夫といった感じの男が一人で店番をしていて、私が豚丼の「上」を注文するとすぐさま仕事にとりかかってくれたが、彼は決して陽気なタイプの人物ではなかったので、何と言うか、彼と二人きりでいるとその場に何とも説明しがたい空気が流れたように感じた。

暫く待って提供された「上」豚丼は、私が想定していたものとは全く違っていた。つまり丼に乗せられていたのは柔らかくてプリプリした豊富な脂分の甘みが噛むごとに口の中に広がっていくようなスタイルのポーク肉ではなくて、炭火で固めに焼き上げたベーコンのようなものだった。割り切ってベーコンだと思ってしまえば決して不味いとは思わないのだが、それでも八五〇円という値段を考えると少しばかり釈然としない思いを感じずにはいられなかった。タレはひどく濃厚で少々くどさをすら感じたが、ライスと、その上に大量に乗せられたネギ、それから「山ワサビ」を含めてしっかり混ぜ合わせれば、悪くはなかった。それでも八五〇円という価格設定に説得力を持たせるまでには至らなかった。


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