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logo_no_star 矢場とん 名古屋駅名鉄店
矢場とん 名古屋駅名鉄店/ロースとんかつ(1)

【 Data 】

愛知県名古屋市中村区名駅1-2-1 名鉄百貨店本店9F [MAP]

TEL:052-563-7373

営業時間:11:00〜23:00(L.O.22:00)

定休日:元 日

最終訪問:2011.05

名古屋の名物とされる「味噌カツ」を提供するとんかつ屋としては最も有名なブランドのひとつとされるチェーン店だ。土曜日の一二時半頃に訪問したところ、既に一〇人ほどの行列が出来ていたが、カウンターでよければすぐに席を用意できるというので私はその言葉に甘え、一一〇〇円ほどの「ロースとんかつ」を注文した。

私の前に差し出された「ロースとんかつ」は揚げ置きしてあったものらしく冷めていた。とんかつ屋で金を払って注文したとんかつが事もあろうに冷めてるなんて、私にとってはその店の連中に「糞を食え」と言われたのに等しい。言葉こそ発しなかったが、その冷めた味噌カツを口にした瞬間、私は糞でも踏んだかのような表情を浮かべていた事だろう。だがこの店が悪いのではない。この店はそういう姿勢で客を迎える店だった。そんな店を選んだ私が悪いのだ。

ひとまずかつが冷めていたという事実はさておき冷静に振り返ったとき、私が注意を払うべきなのは以下のような点だったと感じた。まず、この店の「ロースとんかつ」の肉質は、値段の割にいたって平凡だった。その事は、仮に揚げたての状態で問題の味噌かつが私に提供されていたとしても、私はさほど満足感を得ることなくこの店を後にする事になったであろう事を意味していた。

次に、「味噌だれ」がとんかつに合うという事は私にもよく理解出来た。然るべきプロフェッショナルな仕事師の手にかかった「味噌かつ」であれば、間違いなくそれを口にした私に十分な満足感を味あわせずにはおかないだろう。

私が店を後にする時、店の前には長蛇の列が出来ていて、この店の人気が本物である事を物語っていた。彼らにとって提供されるとんかつが冷めているかどうかは大した問題ではないかもしれない。私にとっては大問題だ。
矢場とん 名古屋駅名鉄店/ロースとんかつ(2)


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