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logo_1star ステーキハウス 牛亭
ステーキハウス 牛亭/ハンバーグ(1)

【 Data 】

北海道札幌市中央区南3条西3丁目 中山ミシンビル2F [MAP]

TEL:098-868-2408

営業時間:11:30〜14:00 17:00〜21:00 ※祝日はディナーのみ

定休日:日曜日

最終訪問:2010.05

札幌を初めて訪れた旅行者は、ラーメン屋に直行するかもしれないし、カニやウニやホタテガイのようなものを提供するレストランを探すかもしれない。少し分かって来たところで、せいぜいジンギスカンだろう。

あまりに頻繁に札幌を訪問し過ぎて、それらのいずれにも飽きてしまった私がその日のランチに選んだのが、このステーキハウスだった。インターネットの情報によれば、ステーキの評判はあまりぱっとしないようだったが、ランチタイムのハンバーグはなかなか好評のようだった。

ヴィンテージな雰囲気の店内はそこそこ混んでいて、私は入って手前側のカウンター席に通された。接客はちょうどよく熟れた感じのご婦人方が何人かで担当していて、私は少々興奮した。その中の一人がメニューを持ってやって来たので、私はそれをひと通り確認してから、ハンバーグの「レギュラー(二五〇グラム)」をミディアムで注文した。五〇円で生卵も追加できるというのでもちろんそいつもだ。

ほどなくして運ばれて来た「ハンバーグ」に目をやると、まさに出来たてといった風にじゅうじゅう音を立てる鉄板の上を狂ったように油がはねていて、何とも言えない香りの湯気があたりに立ち込め、私の食欲を否応なしに刺激した。ナイフを入れてみると、火が通ってるのは見えてる部分だけで、ほかは全部生肉の状態だった。ミディアムで頼んでこのざまだなんて、もしレアーで頼んでたら一体どんなハンバーグが出て来たって言うのか想像すらつかなかったが、そんなものを客に出せるって事はそれだけ肉の質に自信があるって事だろう。私はこの期に及んでもまだ目の前で激しいしぶきを上げモクモクと湯気を立てる「ハンバーグ」に大いに期待をしながらひとくち目を口に運んだ。

何というか「ハンバーグ」は思ったより普通だった。普通でなかったのはそのソースで、尋常でない濃度の胡椒が含まれているらしく、「ハンバーグ」自体の熱も相まって、たちまち私は自分の舌の全神経が麻痺する感覚に襲われた。全くハンバーグを頂くだけの事であれほど全身汗まみれになってしまたのは後にも先にもこのときだけだったろう。私が生卵を肉の上に落として巧みに半熟まろやか月見ハンバーグを完成させた後になっても状況は何ひとつ変わらなかった。

そうは言っても、ボリューム、食材の鮮度、提供される温度、どれをとっても非のうちどころのない素晴らしい「ハンバーグ」だったと私は思う。強いて言えば添えて出されるライスの量があまりに少なかった。
ステーキハウス 牛亭/ハンバーグ(2) ステーキハウス 牛亭/お手製の月見ハンバーグ


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