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上原屋 本店/かけうどん 大(1)

【 Data 】

香川県高松市栗林町1-18-8 [MAP]

TEL:087-831-6779

営業時間:9:00〜16:00

定休日:日曜日

最終訪問:2010.08

ビジネスのために一緒に高松に向かった仕事仲間が、高松で最も美味な「キング・オブ・讃岐うどん」を口にするまでは東京なんかに帰れない、と言い張るので、私たちはわざわざ電車に乗ってまで「上原屋」を目指した。八月の炎天下に栗林公園の駅から「上原屋」を目指した私たちはたちまち汗だくになった。ちょうど移転したばかりだという新しい店舗は割とすぐ見つかった。ひとまず私たちは冷房のよく効いた小ぎれいな店の中に滑りこんだ。

ようやく涼しい店内に入ることが出来たってのに、ここで冷やしうどんを選択するというのは邪道だと感じた私は、潔くかけうどんの「大」を注文し、それから(たしか「鶉卵」だったと思うが)天ぷらを一本だけピックアップして支払を済ませた。この手のセルフ形式のうどん屋では、とにかく必要最小限のものに絞ってピックアップするのが私の信条だ。強い覚悟で臨まないと、色んなものに目移りしてあっという間にトレ―が一杯になってしまう。私は口にこそ出さなかったが、仕事仲間のトレ―に乗っている品々には不満を覚えた。もっと信念を持って絞り込まなければ!

初めて名にし負う「上原屋」のうどんを口にしてはみたものの、率直に言って、牛丼屋がサイドメニューで提供しているようなうどんですら、そこそこしっかりとした麺が使われている昨今、この店のうどんと言えども、他と比較して驚愕するほどの優位性を持っているわけではないと私は感じた。実際、コンビニで冷凍されて一〇〇円で売られているようなうどんでも、本当によくうどんの醍醐味を体現していると私は思う。

私がこの店で特に舌を巻いたのは、その繊細な味わいのつゆの旨みだった。実にすばらしい事だが、この店では(一部のセルフ形式のうどん屋がそうしているように)ひねればつゆが出て来る蛇口が設置されていたので、私はうどんを完食してからも、丼をそこに持って行ってお茶代わりにそのつゆを何杯もお代わりしてやった。とにかくつゆが美味かったんだ。そういう状況下において私は人目を全く気にしない。

猛暑の中も訪問する客は跡を絶たなかった。この店の人気ぶりは本物だったし、その理由も私なりに理解した。三二〇円という「かけうどん(大)」の値段は、まぁ普通だ。
上原屋 本店/かけうどん 大(2)


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