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友 栄 | |||
【 Data 】 神奈川県小田原市風祭157-1 [MAP] TEL:0465-23-1011 営業時間:11:00〜14:30 17:00〜20:30[月〜水曜・土曜] 11:00〜20:00[日曜・祝日] 定休日:木曜・金曜 ※祝日の場合は営業 最終訪問:2011.06 |
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知人と伊豆観光に出かける途中に立ち寄った鰻屋だ。インターネット上のあらゆるところにこの店の評判は轟いていて、ここに立ち寄らないなんて選択肢は私にとって問題外だった。
土曜日とは言え昼時を少しはずして到着したにも関わらず、駐車場は限りなく満車状態だった。私はどうにか一台止められそうなスペースを見つけて自分の車を有無を言わせずねじ込んだ。 当然のように店には行列が出来ていたが、携帯電話の番号を仲居さんに告げておけば程よい頃合いに呼び出してもらえるようだったのでそうした。注文はそのときに取ってくれた。もちろん私たちは迷うことなく「うな重」を注文した。二〇分も待たない間に知人の携帯電話が鳴った。私たちは決して広いとは言えない店内の座敷席に通された。 一〇分かそこら待ったところで「うな重」が運ばれて来た。重箱は私の基準では少々小さい部類に属するものだった。はたして蓋を開けてみると、表面を全て覆い尽くすように、美しい色合いにこんがりと焼きあげられた蒲焼が品よく盛られていた。吸い物と漬物が添えられていた。 私はここで口にした鰻について語るのに、きわめて月並みな言葉しか有していない。それはしっかりと食感を感じさせる柔らかさだった。固い鰻など論外だが、柔らかいとは言いながら、それが少々水っぽさを感じさせるような柔らかさなのであれば、出来ることなら私はそのような鰻にもお目にかかりたくない。 実際にこの店の鰻を口にしてみて、インターネットで見かけたこの店についての評判に、私は十分に頷けた。だがこの店を超える鰻屋なんてない、という意見に私は無定見に賛同はしない。この店の「うな重」は良くも悪くも「上品な」うな重だというのが私の考えだ。値段や接客も考慮したうえで、同じ趣向の鰻屋の中ではナンバーワンになりうるのかもしれないが、私は粗削りでパンチの効いた「うな重」も嫌いではない。 私が訪問したとき、うな重の値段は、二八三五円だった。値段はその年の鰻の取れ具合によって変動するようだ。鰻の取れ具合は店主がどうあがいた処でどうしようもないのだから、仮に値上げという悲劇がもたらされたしてもそれは店主のせいではない。だから値段も含めてこの店を評価しようと試みる事は、私にとって本当に難しい。 |
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