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天坐留/鴨せいろ(1)

【 Data 】

栃木県那須郡那須町大字高久甲4500-3 [MAP]

TEL:0287-62-5599

営業時間:11:00〜

定休日:水曜日

最終訪問:2012.10

ある人物と観光で那須方面をブラついていたときに、那須街道沿いに見つけて何気なく訪問した店だ。このエリアで営業している「いい仕事をする」飲食店について何の下調べもなしに那須を訪問してしまった私は、率直に言って何の期待もせずに駐車場にバックで車を入れてから店のドアを開けた。

店に入って正面には電動の臼が置いてあり、ちょうど仕事をしている最中だった。なるほど、一から十まで自家製に拘ってるってわけか。だがどこかの製麺所で作られた蕎麦であろうと美味ければそっちの勝ちだ。私は早速「お品書き」に目を通した。

事前に情報を収集してあって信頼のおける店なのであれば「天ざる」など注文してみたところだろう。あいにく私はその実力が全く未知数の蕎麦屋でいきなり一七〇〇円の天ざるを注文するほど冒険家ではない。「鴨せいろ」というやつが一二〇〇円だ。まぁ外してもぎりぎり許容範囲だな。私ははきはきと喋る小柄ながらパワフルな印象を与える女将に「鴨せいろ」をオーダーした。

少々待たされてから運ばれて来た「鴨せいろ」のつけ汁には野菜がどっさり投入されていた。ほぅ、なかなか好印象だ。蕎麦の方は私の基準に照らし合わせると量が少ないと思ったがまぁいい。私は早速そいつに箸をつけた。

蕎麦は薫りこそあまり感じないが、洗練されつつコシがあってツルツルと喉から腹に落ちて行く感じだった。こいつが粉挽きから自家製でこなすこの店の主の実力か、なかなかやるじゃないか。つけ汁は辛い。蕎麦は喉越しを楽しませる担当で、味覚はつけ汁でカバーされているイメージだ。「お品書き」に「特上鴨肉」入りと書かれてあったが、鴨肉は、まぁよくて中の上と言ったところだというのが私の率直な感想だった。

私がチョイスした「鴨せいろ」の一二〇〇円という価格設定については、それを実際に口にした事のある人々の間で様々な意見があるだろう。アクセスのよさは申し分ないうえに昼間も通し営業しているあたりが、観光客がふらりと立ち寄るには好条件を備えた食事処だとは言えるかもしれない。
天坐留/鴨せいろ(2) 天坐留/お品書き 天坐留/店舗外観


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