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竜 胆/担々麺・温泉玉子(1)

【 Data 】

広島県広島市中区八丁堀2-6 [MAP]

TEL:

営業時間:11:00〜15:00 18:00〜22:30

定休日:日曜・祝日

最終訪問:2011.05

率直に言って、広島の名物と言えば牡蠣かお好み焼きくらいしか思い浮かべることのなかった私が、広島には「汁なし担々麺」なるジャンルのご当地グルメが秘かに存在している事を嗅ぎつけたのは、ホテルでくつろぎながらインターネットを徘徊していた時だった。

そもそも担々麺の発祥の地とされる四川省では「汁なし」で作られるのが一般的であるとされるのだから、汁のある担々麺の方をこそ「汁担々麺」とでも改称すべきだという事について詳しく述べるのはまたの機会にしておこう。私はひとまず「汁なし担々麺」を提供している店を何件か手早くピックアップした。それらの店のうち、この店にはロケーション面でのアドバンテージがある事が判明し、この店は私の訪問するべき店の一件にリストアップされる事が決まった。

さらにこの店に関してインターネットで情報収集を行った結果、以下のような事が分かった。「二辛」は辛いので「一辛」を選択しなければならない、温泉玉子をつけることなくして「汁なし担々麺」は成立しない、一人でこの店を切り盛りしている店主は態度が悪い・・・。

ランチタイムを少々外して訪問すると、店内にはほかに一人しか客がいなかった。ほどなくしてその客も店を出て行ってしまったので、カウンター席のみの奥に長い狭苦しい空間で、私と態度の悪い店主は二人っきりになってしまった。私は事前に得た情報のとおりに店主が私に対して礼を失した態度を取ることがないよう祈るほかなかった。私のために、ではなく店主のために。

私の懸念は全く的外れだった。店主はとても普通に私の注文を聞き届け、手際よく料理をこさえて、普通に私にそれを差し出した。混ぜ方がへたな客は罵られるという情報すらどこかで見かけたが、店主は私のやる事には特に興味を示さなかった。まぁ私の混ぜ方が彼のお気に召さなくて、彼が私に何か口出しをするような事があっても、私はそれを悪くは捉えなかっただろう。それって自分の出した料理を客に美味しく賞味してもらうための彼なりの姿勢の表れだろう?

「一辛」の担々麺は、率直に言って辛い料理はあまり好みでない私が口にしても、かなり控えめだった。私は目の前に置かれてあった山椒とラー油をかなりふりかけて、私にとって適度な辛みになるように調整しなければならなかった。調整の終わった「汁なし担々麺」は大そう美味だった。潰してかき混ぜた温泉玉子は絶妙なバランスで少々固めの麺にからみつき、その食感のまろやかさを引きたてた。

担々麺は辛さに関わりなく五〇〇円で提供されていて、温泉玉子はプラス一〇〇円だった。コストパフォーマンスにも私は十分に満足した。
竜 胆/担々麺・温泉玉子(2) 竜 胆/担々麺・温泉玉子(3) 竜 胆/店舗外観


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