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白龍 本店/じゃじゃ麺(小)

【 Data 】

岩手県盛岡市内丸5-15 [MAP]

TEL:019-624-2247

営業時間:[月〜土] 9:00〜21:00(L.O.20:40) [日曜] 11:30〜18:45

定休日:年末年始 お盆

最終訪問:2013.08

盛楼閣の盛岡冷麺に満足して気をよくした私は、期待に胸躍らせながら続く盛岡名物「じゃじゃ麺」発祥の店と言われる白龍(パイロン)を訪問した。昼時だったがカウンター席が空いていて、私は待たずに入店できた。

店内は一定の年齢以上のご婦人方で切り盛りされていて、彼女たちは皆忙しそうに働いていた。その中でカウンター内で調理を担当していた比較的私好みの女性の手が空いた一瞬の隙を逃さずに、私はじゃじゃ麺の「小」を注文した。私の後に入って来た客たちも次々と彼女に注文した。彼女はそれらの注文を全て覚える事が出来なかったので、たぶん見た目でそう判断して、私に向かって「お客さんは大でしたよね?」と見当違いな事を言った。彼女は比較的私好みの女性だったので、私はにこやかにその間違いを訂正した。

私が生まれて初めて目にする「じゃじゃ麺」がいよいよ私に差し出され、私は事前に収集した情報の通りにたっぷり二分はかけてそいつをかき混ぜた。それからおもむろに薄汚れた感じになった麺を箸でつまんで口へと運んだ。ふむ、まぁまぁだがちょっと味が薄いな。だがそいつは想定内だ。私は事前に収集した情報の通り目の前にあるニンニクを適量ふりかけ、再度私のじゃじゃ麺をかき混ぜた。かき混ぜ終わって口にしてみたが、やはり何か物足りない。それは同じように目の前に置いてあったラー油をかけてみても変わらなかった。

期待がやや失望に変わり始めた頃に、私は店の狭さにいらいらするようになった。当初、私が座ったカウンター席は、他の客が支払いをする度に私が邪魔になるようだったので、私は気を遣ってひとつ奥の席が空いたときに移動した。するとホールを担当する婆さんが私の後ろをうろちょろする度に、その婆さんのでかいケツが私の背中にぶつかりまくるので私は心底むかついた。

じゃじゃ麺という料理のコンセプト自体は悪くないと思った。メインの調味料となる味噌が麺と絡み合い、それにキュウリが加わる事で硬軟織り交ぜた心地よい食感を楽しむ事が出来る。だがそれだけだ。こいつは美味いな!と思わせる何かが決定的に欠けている。最後に「チータンタン」をオーダーすると、例の私好みのご婦人が手際よくそいつをこさえて私に手渡してくれた。それも結局は薄味の玉子スープって感じで、もちろん不味くはないんだが冷麺に比べれば印象に残らない事甚だしかった。

「小」のじゃじゃ麺でもそれなりに腹が膨れた私は支払を済ませて店を出た。会計はたったの四五〇円だ。その点については、私は素直に素晴らしいと思った。それからビジネスに出かけた私は、相手先の女性マネージャーに「じゃじゃ麺」に対する不満を述べた。地元で生まれ育った彼女は、白龍はそこが発祥の店というだけで、ほかに美味しいじゃじゃ麺を提供する店はたくさんあるわ、と教えてくれた。私は騙されたつもりでもう一件だけ「じゃじゃ麺」の店にチャレンジする事を決めた。
白龍 本店/かき混ぜたじゃじゃ麺(小) 白龍 本店/ちーたんたん 白龍 本店/店舗外観


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