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イタリアンおりべ
	【 Data 】 長野県松本市埋橋2-10-4 [MAP] TEL：0263-35-5937 営業時間：11:30〜14:30 18:00〜21:00 定休日：月曜日 最終訪問：2013.11
相棒と二人で臨んだ上高地を起点とするハイキングの帰路に立ち寄ったイタリアン・レストランだ。例によって相棒が見つけて来た。駐車場の面積が中途半端なうえにその設計があまり思慮深くないようで、相棒は苦労をして車を入れていた。 薄暗い店内に入ると料理着姿の女性スタッフが私たちを出迎えた。テーブル席は満席でいったん私たちはカウンター席を案内されたが、ほどなくテーブル席にいた一組が店を出ると、こちらから要求するまでもなくテーブル席に移れるように手配してくれた。私たちがその席に着くと、例の女性スタッフはガラス製の器に入った蝋燭に火を灯した。女性と二人で食事に来たのならありがたかったが、あいにく私たちにはまるでふさわしくない演出だった。 実際、店の雰囲気はデートにもよさそうな小洒落た感じだった。私たちが入店した後に到着した数組の客は満席を理由に入店を断られていたし、地元ではそこそこ人気店のようだった。私と相棒は思い思いの料理を注文してから、それぞれのカメラを取り出して三日がかりで挑んだハイキングの間に撮影した写真のチェックに入った。 私は「ベーコンステーキ」と「カルボナーラ」を注文した。ベーコンステーキは私好みにほどよく塩気のきいたジューシーな逸品だったが、八〇〇円という値段を考慮すると、まぁこんなもんかな、という感じだった。カルボナーラの方は特に印象に残らなかった。何と言うか、プロの調理人でなくても、ちょっと気の効くガールフレンドがいたらちゃちゃっと作ってくれそうな感じのものだった。 そうしているうちに店員が相棒の方に静かに近づいて来て、相棒が駐車場にとめた車種を確認した。相棒が答えた車種こそ店員の探し求めていたそれであり、そして少しばかり運転に不慣れそうな地元の女性客が例の不親切な駐車場で自分のスキルの限界と格闘しているうちに自分の車をぶつけてしまった車種だった。私たちは食事もそこそこに近くの警察署に出かける羽目になった。
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