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のり一/ラーメン(大)

【 Data 】

鹿児島県鹿児島市山之口町9-3 神川ビル1F [MAP]

TEL:099-222-4497

営業時間:11:30〜03:00

定休日:日曜日

最終訪問:2010.03

ビジネスのために鹿児島の地に降り立った私が宿泊先にチョイスしたホテルのすぐ近くにあったラーメン屋だ。空港からバスで移動してホテルにチェックインした頃にはランチタイムをとっくに過ぎていて、店に入ったのは三時頃だったが、それなりに客が入っていたのには驚いた。

この店のラーメンが三〇〇円(大盛り五〇円増し)で提供される事を私は事前にインターネットでリサーチ済みだったが、肝心なお味の方がどれほどのものなのか、率直に言って私はあまり期待していなかった。そもそも値段がありえないくらい破格なんだ。味まで期待する方がどうかしてる。

だいたいカウンター越しの厨房で仕事に取り組んでいる何人かの男たちからは、こう、何と言うか、美味いスープを作るために日夜研究しているんだぜ!とか、素材にだけは並々ならぬ拘りがあるんだぜ!とか、そんな風な、いかにも「ラーメン職人」といった感じのオーラが全く感じられなくて、そこにいる全員が、毎日お仕事でラーメン作ってます、とでも言いたげな雰囲気を醸し出していたので、私はまんまとだまされた。

濃厚な豚骨ベースの「鹿児島ラーメン」のセオリーを全く無視した、透明感溢れる塩ベースのどこまでもあっさりしていながら舌に心地よい味覚を残していくそのスープと、長崎ちゃんぽんすら彷彿させるしっかりとした存在感を誇る中太麺のコンビネーションの妙に、私はそれを口にした瞬間、思わずにやりとした。何もぎとぎとした脂分と過剰な塩分でインパクトを競うばかりがラーメンの本分ではない。本当に必要最小限なものだけでシンプルに作り上げられたそのラーメンは、私にはひとつの確立されたスタイルの産物のように思われた。

もちろんこの店の最大の評価ポイントは「値段」だ。価格競争の過熱するインスタントな丼もの業界も真っ青のお値段で、お腹に優しい手作りのラーメンが頂ける。まったくもって素晴らしい。


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