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logo_2star 三河屋
三河屋/馬さし定食(1)

【 Data 】

長野県松本市中央3-8-14 [MAP]

TEL:0263-32-0339

営業時間:11:30〜14:00(L.O.13:40)17:00〜21:00(L.O.20:40)

定休日:日曜日

最終訪問:2013.05

私と友人が立山でのハイキング帰りに立ち寄った松本市内の馬肉料理の専門店だ。馬肉と言えば熊本のそれもよく知られているが、信州の馬肉も知名度では負けてない。私は期待に胸を躍らせながら暖簾をくぐった。

あと一時間もすれば閉店という時間に入店したせいか一階にはほかに一人の客もいなかったが、二階ではちょうど宴会がお開きを迎えようとしているようで、誰かが大声でしめの挨拶らしきのをやってるのが聞こえて来た。私たちはもの淋しさすら漂う一階のテーブル席に座り、女将と思しき少々鼻っ柱の強そうな和服の女性に「馬さし定食」を注文した。二人とも馬肉鍋がかなり気になったが、車で東京へ帰らなければならないので酒が飲めない事を理由に潔く断念した。

いかにもおろし立てといった感じの、見た目からして鮮度が伝わって来る美しい馬刺しが運ばれて来たとき、私はこの店の馬肉料理のクォリティーを確信した。馬刺しと言えば、これまでは基本的に霜降り肉を選んで経験してきたが、この店の馬刺しは赤身である代わりにボリュームが他の追随を許さなかった。生姜を乗せた馬肉を頬張り、そのマイルドな舌触りを堪能し尽くしながら、私はその一九九五円の「馬刺し定食」をあっと言う間に平らげた。

馬肉が稀少な食材である事は間違いないだろうが、馬肉料理を看板に掲げていても、切り落としのようなペチャンコの肉片をかき集めて客に出しておきながら法外な料金を取っている馬肉料理屋もあるだろう(たしか三ノ輪あたりにある古い店だ)。そうした店で首を傾げた記憶のある私にとって、この店の馬刺し定食は、少々の割高感を凌ぐ満足感を私に与えてくれる逸品だった。
三河屋/馬さし定食(2)


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