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ル・モンド/サーロインステーキ定食(1)

【 Data 】

東京都新宿区西新宿1-16-11 [MAP]

TEL:03-3343-7728

営業時間:11:00〜15:00 17:00〜21:00 ※ 土曜・祝日は 〜22:00

定休日:日曜日

最終訪問:2013.11

新宿駅西側の飲食店やその他の雑多な店が立ち並ぶエリアで営業しているステーキ屋だ。とても見にくいホームページには「ステーキの神様」という、あまり謙虚さを感じない一言が店名の冠に添えられている。調べてみるとインターネット上での評判はそう悪くない。私は是非その「神様」を試食してみようと近くで所用があったついでに訪問した。

金曜日の一三時半に店に入ると、恐ろしく狭苦しい通路には先客二組が「気をつけ」の姿勢で行列を作っていた。周辺にはオフィスも少なくない事を考えると、あと一時間早く来てしまっていたらその秘密の抜け道のような通路は大変な事になっていただろう。接客担当は、それはそれは気持ちのいい接客をするチャーミングな女の子だった。私も「気をつけ」の列に加わり、女の子に「サーロインステーキ定食」を注文した。

店内にはカウンター席が一〇席ほどしかなく、カウンター内のキッチンでは四人の男が働いていた。女の子を入れると総勢五人で店を回している事になるが、明らかにキッチンの男たちの中には仕事にあぶれている者もいた。一〇分ほどで席が空き、私が着席してから五分もしないうちに私が前以って注文していた「サーロインステーキ定食」が差し出された。

その見た目はとても美しく整えられたディッシュの上で弱々しく湯気を漂わせるステーキには、パンチの効いたソースがかけられ、さらに奇妙な味のするバターが乗っていた。私はそれらの味覚は気に入ったのだが、いかんせん肝心なステーキ肉の方は「神様」を名乗る割には凡庸だと感じた。私の隣の席に着いたプロレスラーみたいな身体をした男は「リブロース」を注文していたようだった。私はそっちの肉の方が気になった。

ステーキ屋という業態には珍しく、女性客の比率が高いのはこの店の大きな特徴だろう。そして少なくとも私の注文した「サーロインステーキ定食」は、私のような食うか食われるかといった覚悟でステーキ屋に乗り込むような荒くれ男ではなく、そこそこのお肉を味わい深く楽しみながらベラベラお喋りをしたい女性客のニーズにはマッチしていただろう。もちろん値段を考えればそう悪くないランチだったな、と、私は例のチャーミングな女の子に一一〇〇円を支払って店を出た。
ル・モンド/サーロインステーキ定食(2)


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