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紀の国屋本店/おしるこ(1)

【 Data 】

神奈川県藤沢市江の島2-1-12 [MAP]

TEL:0466-22-5663

営業時間:8:00〜18:00

定休日:水曜日

最終訪問:2012.10

「女夫まんじゅう」とか「江の島もなか」で有名な、江の島の仲見世通りに位置する、二百年を超える伝統を誇る和菓子屋だ。もっとも私の目的はそれらの「江の島名物」ではなく、ただ単に良心的な値段で汁粉を提供している甘味処に入る事だった。なにげに「ぜんざい」とか「おしるこ」と呼ばれる料理は私の大好物で、秋から冬にかけて私とデートを楽しむ事になった女性は小洒落たスイーツカフェに入ろうとすると私に顔をしかめられ、古き良き日本のアンコを絡めた餅や団子を提供する店の方に付き合わされる羽目になる。

焼き立ての「女夫まんじゅう」を買って行く観光客は跡を絶たないが、店内で提供される甘味メニューに目を着ける客はあまりいない。店頭での盛況をよそに店の中でまったりと席に座ってお茶を飲みながら歴史ある名店の「おしるこ」をつつくというのはなかなか贅沢なひとときだ。しっかりと焦げ目をつけられた風味豊かな餅の内部は柔らかで、熱々のままそれを頂くと身体の芯から温まる思いがする。

私の目的は「おしるこ」だったが、さすがは伝統ある名店だけあって、そのバリエーションに富んだメニューは「おしるこ」に限らず基本的な甘味を一通りカバーしている。そうした素晴らしいメニューを提供する店の減少をいいことに一部の同業者が手を染めているような悪意のある価格設定の痕跡も、この店には見受けられない。

もちろん「女夫まんじゅう」を始めとする店頭で持ち帰り用に販売されているような名菓の数々を店内で寛ぎながら頂く事も可能だ。接客チームはやや高齢の部類に属する女性陣によって構成される。たぶん店頭を担当しているのが主力組で、主に店内を見ているご婦人はちょっと動きや気配りが鈍いので、黙っていてもなくなったお茶を注ぎ足しに来てくれる事を期待するのは適切な態度とは言えない。
紀の国屋本店/おしるこ(2) 紀の国屋本店/おしるこ(3) 紀の国屋本店/おしながき


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