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logo_1star お食事処 喜八
お食事処 喜八/富山ブラックラーメン(1)

【 Data 】

富山県富山市奥田寿町6-3 奥田ビル1F [MAP]

TEL:076-443-1888

営業時間:[火〜土]11:00〜15:00 17:30〜21:30 [日・祝]11:00〜15:00 17:30〜20:45

定休日:月曜日

最終訪問:2009.09

富山市内にある、その名も「富山ブラック」と言われる不気味な容姿のラーメンを提供している店のうちの一件だ。「富山ブラック」は、醤油の濃度を限りなく高めに設定したうえにブラックペッパーを大量に投入したスープで食するラーメンで、厳しい肉体労働に従事する人夫が必要な塩分を補給できるようにと考案されたと言われている。こんなガムシロップ入りのコーラより健康に悪そうなラーメンを提供しているような店は、日本中探してもこの街以外には見つかりっこないだろうという思いが、私の足をこの店へと向かわせた。

富山駅から最も近いという理由でチョイスした店だったが、それでも富山駅からは幾分離れた場所にあって、私は随分と長いこと歩かなければならなかった。夜遅い時間だったからか、私が入店したとき、他の客はいなかった。

店のそこら中に貼り紙がしてあって、漫画の色紙やら写真やらに混じって「富山ブラック」についてのレクチャーも貼られていた。それによれば、「ブラック」はライスのおかずとして食するべきものだと書かれてあったので、私は素直に「ブラック」とライスを注文した。

私の元に運ばれて来た「ブラック」は、その名に恥じない黒々としたスープを湛えて私の面前に置かれた。その漆黒のスープについて詳細な説明など不要だろう。とにかくひたすら塩分の味がした。肉体労働に汗した人夫たちはさぞや本望だったろう。

もっとも、決してただ塩分の味がするだけのラーメンではなかった。チャーシューにはしっかりタレが沁み込んでいたし、胡椒をかけてやれば香りが引き立った。そこには長年受け継がれて来たひとつの「食文化」の姿があった。私は麺もライスも完食したうえにスープまで全て飲み干し、さらに水を何杯もガブ飲みしてから支払いを済ませて店を後にした。
お食事処 喜八/富山ブラックラーメン(2)


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