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真そばや 會/にしんそば(1)

【 Data 】

青森県弘前市新寺町129 [MAP]

TEL:0172-37-3763

営業時間:11:00〜20:00 ※火曜〜16:00

定休日:水曜日 ※祝日の場合、翌日

最終訪問:2010.11

弘前に降り立った私が観光で訪れた弘前城を後にしたときには既に辺りは薄暗くなっていた。私は事前にリサーチを済ませ、夕食をとるべき何件かの店をピックアップしていたが、その中でも比較的遅い時間まで営業しているこの店に立ち寄る事にした。

人気店だと聞いていたが、私が入店した際には客は一組もいなかった。私は遠慮なく座敷の一席を占領した。他に客がいない事もあって、おとなしそうな女性の店員が注文を取りに来ると気まずい空気すら感じた。

慣れない東北地方の気候に少々身体が冷えたように感じていた私は「にしんそば」を注文した。一一五〇円という値段はかなり気になったが、それだけのものは出してやるというこの店の心意気だと私は判断した。後にして思えば「かけそば」が六〇〇円だから、にしんをひと切れ乗せるだけで値段がほぼ倍になる事を意味していた。たしかに私に提供された、やや大きめの丼に盛られたそばの上にぽつんと乗せられたにしんの切り身は、適度な大きさに加えて香り豊かでさくっとした歯ごたえがあり、それなりの逸品だとは思ったが、一般的にその値段に値するだけのものとして受け止められるものなのかどうかは私にはわからなかった。

値段のことを抜きにすれば差し出された「にしんそば」に概ね満足した私は、続けて「白玉ぜんざい」を注文した。小ぢんまりとしたお椀には大粒のぜんざいが団子に覆いかぶさるように盛られていて、これは本当に美味だった。美味だったのだが六〇〇円という値段を考えると、やはりそれくらいのものを出して頂かなければ、私は頭を抱えて失望のうめき声をもらしていただろう。

提供される品々は一級品だという意見に私は異論を挟もうとは思わない。訪ねる側には、設定されている値段と心の折り合いをどうつけるか、の覚悟が求められる。私は、提供される品々に対してその値段が法外に不適切なものだとは思わない。
真そばや 會/にしんそば(2) 真そばや 會/白玉ぜんざい 真そばや 會/店内


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