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カリーハウス コロンボ/ポークカレー&たまご

【 Data 】

北海道札幌市中央区北四条西4-1 札幌国際ビルB1F [MAP]

TEL:011-221-2028

営業時間:[月〜金]11:00〜20:30 [土・日・祝]11:00〜19:00

定休日:不定休

最終訪問:2011.07

札幌を初めて訪れた旅行者は、ラーメン屋に直行するかもしれないし、カニやウニやホタテガイのようなものを提供するレストランを探すかもしれない。少し分かって来たところで、せいぜいジンギスカンだろう。

あまりに頻繁に札幌を訪問し過ぎて、それらのいずれにも飽きてしまった私がその日のランチに選んだのが、このカレー屋だった。インターネットで調べてみた限りでは何ともありきたりなカレー屋で、私は特に何かを期待したわけではなかったが、それでも私の調べる限り評判はまずまずだった。

雑居ビルの地下にあるその店はカウンター席だけの質素な造りで、私が訪問した時にはそこそこ客が入っていたが、うまい具合にカウンター席が三席続けて空いていたので、私はその真ん中に座った。同じ状況なら誰だってそうするだろう?

店は厨房に二人とレジに一人の計三人の女性によって運営されていた。店の壁には何か行政上の証明書のようなものが貼り出されていて、母娘と思しき二人分の名前が載っていた。それらは厨房の二人の名前だと思われたし、ついでに書面には二人の生まれた年まで書かれてあったので、私はその場でちょっとした引き算をしてみなければならなかった。レジ係はイガワ・ハルカに似た感じのとてもチャーミングな女の子で、もちろん三人の中で最も私好みだった。一般的には少しばかりダイエットを推奨されるような体型だったとしても私は全く気にしない。

私は「ポークカレー(七五〇円)」を注文し、ついでにたまごをトッピング(六〇円)した。ほどなくして提供されたカレーは一見そのボリュームにやや物足りなさを感じさせずにはおかなかったが、そいつは全くの思い違いで、平面に見えた皿はその深みの中にたっぷりとライスを湛えていて、私はそこにスプーンを入れた瞬間、 それを完食するには少しばかり気合いを入れなおさなければならない事を認識した。

いよいよそのカレーを口にしてみると、それは私が自宅のキッチンに備蓄してある「ハウス」のレトルトと大して変わらない凡庸な仕上がりに思われたが、そんなのは始めのうちだけで、時間の経過とともにカレーの中に潜んでい大量のスパイスが口の中で悪さをし始めたので、私はあっと言う間に全身汗まみれになった。「ポーク」はボリューム感こそあるのだが全部パサパサで、私はそれを口にした瞬間、五八〇円の「たまごカレー」をオーダーしていたとしても満足度は変わらなかった事に気づいたが、もちろんそんなのは後の祭りだった。

私がスパイスとの激闘の末に「ポークカレー」を完食した頃に、サービス品の「アイスクリーム」が提供された。こいつは本当に美味だった。クリームそのものが美味だったのか、スパイスとの闘いの後であればこそそう感じたのかは私には分からなかったが、そんなのはどちらでもいい事だ。アイスクリームをことさらゆっくりと味わった私は支払いを終え、最後にイガワ嬢の笑顔に見送られて気分よく店を後にした。


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